バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「パリには市場が
 たくさんある?!」

 
     

バブー

ほぼ日手帳のスペシャルコンテンツとして
「Marché de printemps」(春の市場)
してもらっている今日は、
フランスの Marché(マルシェ)のことを
お伝えするね!

とのまりこ

「Marché」(マルシェ)とは、「市場」のこと。

日本でも「マルシェ」という言葉を聞くことが
最近多くなってきたような気がしますが、
それでもこの言葉、
日常で登場することがありますか?!

私自身は、12年前にパリにやってきた以前から
「マルシェ」という言葉を知っていたか、
パリに来てから覚えた言葉なのか、
いまでは分からなくなってしまいました。

フランスでは、ものすご〜く
生活に密接した関係の「マルシェ」。

野菜、果物、肉、魚、チーズ、パンなどの
食料品を中心に、衣料品や雑貨など
日常生活に登場するあらゆるものが
屋台形式の「マルシェ」に登場します。

バブー
フランス人なら必ず1人1冊持ち歩いている
パリの地図
(なぜならフランスの住所は通りの名前と
 番地さえわかれば
 絶対に目的地にたどり着ける仕組みに
 なっているから、地図は絶対にみんなが
 持っている必需品。そんな仕組みはまた今度!)にも
全ての「マルシェ」の場所と開催曜日が
記載されているよ。

ちゃ〜んと地図記号の説明のところにも
「屋内マルシェ」と「屋外マルシェ」のマークが
あるんだ。

とのまりこ
例えばパリ市は1区〜20区に分かれています。
それぞれの区のページをめくると、
こんな風にマルシェ情報が。
これで何曜日に開催されるかがわかるのです。

私の持っている地図を数えてみると、
パリ市内だけで78のマルシェ!
屋内マルシェと屋外マルシェが
一緒に記されていたり、
曜日によって趣旨の違うマルシェが立ったりするので
(日曜日だけオーガニックマルシェになる、とか)
実際には数はもっともっと多いのです。

バブー
屋台型の屋外マルシェは、開催前日になると
屋台の骨組みを作っていく係りが
準備をしていくんだよ。

次の日の朝からお昼過ぎまでマルシェが開かれ、
終わると大量に出たゴミを片付ける
ゴミ収集車隊が大掃除!

そして再び屋台の骨組みを解体して
トラックに積んで帰っていく、作業員たち。

週に1回だけのマルシェならともかく、
週に3回も同じ場所でマルシェするところなら、
骨組み屋台、ずっとそのままでもいいんじゃない?!

な〜んて思っちゃうけれど、
適当大王国のおフランスも、マルシェの面では
とってもマメマメしい働きっぷりなんだよね!

とのまりこ
フランス人の特徴ある
クネクネした字で書かれた
かなり読みにくい値札は。
ほとんどのものがkg単位のお値段。

ごくごくたまに、
パックでいくらという値段もあるけれど、
ほとんどが重さ売り。
だからニンジン1本でも、りんご1個でも
好きなものを好きなだけ買えるという
便利なシステム。

kgあたりのお値段表示が標準だと、
季節ごとの値段の推移で旬を感じたり、
店ごとの違いを比べやすいので、かなり便利!

バブー
ぶどうやブルーベリーなんて、
ちょちょいっと勝手に味見している人は
しょっちゅう見かけるし、
手で押して、柔らかさを見て選んでいる人も、
逆に好き放題触っている客に
容赦なく雷を落とすお店の人もいるし、
長い行列なんか全く気にせず、
世間話で盛り上がり全然お会計が終わらない
なんてことも日常茶飯事だし。

マルシェでも変わらぬ自由で適当な
おフランスの姿だけど、
お店の人とやりとりしながら
真剣に毎日のおいしいものを探すのは、
スーパーにはない楽しさだよね!

もちろんあちこちでイヌ友達に遭遇するしね。
あわよくば、屋台の下においしいものが
落ちているかもしれないしね♪
ボクもマルシェ、大〜好き!

 

2014年8月23日(土)、オープンしました!
「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2015-02-03-TUE


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