バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「『けっこうなもの』と
 『つまらないもの』問題?」
 
     

バブー

ねえねえ、知ってる??
ボクの小さなお友達たちを悩ませる
「けっこうなもの」と
「つまらないもの」問題。

とのまりこ

日仏カップルの子供たちは
みんなハーフ。
半分フランス人、半分日本人。

日本語とフランス語を
どちらも学ぶ彼らを悩ます問題は
いくつかあるのですが、
出会うたびになるほど〜と
いつもおもしろく感じるのが

「けっこうなもの」

「つまらないもの」

の言葉の使い方。

友人のかわいい子供たち。
フランスで生活して、
フランスの学校に通って、
生活はほとんどがフランス語漬け。

そんな中で少しでも日本語を勉強しようと
塾へ行ったり、
様々な方法で国語の勉強をしています。

私も友人の子供たちの
国語のお勉強におつきあいすることが
多いのですが、みんなの頭の上に
「?」が大量にとぶもののひとつが、
前述の「けっこうなもの」と
「つまらないもの」なのです。

バブー
「どうして私がプレゼントあげるとき、
 『つまらないもの』って
 言わなくちゃいけないの?!」

「素敵なものあげてるんだから
 つまらなくないよ!!」

って、みんなプンプンしちゃうんだよね。

とのまりこ
謙遜の文化がある日本。
全くそうではないフランス。
文化の違いゆえ出てくるこの問題。
いくら説明しても分かってもらえません。

私も説明しながら、
「そうだよね。素敵なものなんだから
 素敵なものをどうぞ〜♪
 でいいじゃないね。」
なんて思ってしまうくらい、
理解させるのは困難です‥‥。

「そのお洋服、素敵ね〜。」
「いえいえ、そんなことないよ。
 安物だし、あなたの方が素敵よ〜。」

日本人の謙遜の心。

「そのお洋服、素敵ね〜。」
「そうでしょ、そうでしょ?!
 ありがと〜♪♪
 すごく気に入ってるの〜。」

フランス人のストレートな心。
(これはきっと欧米全体に共通かな?)
全く違う捉え方。

日本人の謙遜のつつましやかな心も
すごく素敵だと思うし。
フランス人の素直なストレートな
もののやり取りも、すごく素敵だと思うし。

「文化の違い」と言ってしまえば
簡単なのですが、子供たちにとっては
なかなか難しい問題なのです。

バブー
ボクはね、フランス式に
ストレートに言うよ。

「まりこちゃん、今日は
 けっこうなものを、
 ご飯にください!」

 

2013-06-11-TUE


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