東京2020大会まで、あと2年となりました。
「まだ2年もある」と思いきや、
大会組織委員会ではすでに数千人以上もの方が
競技、飲食、輸送、エネルギーなど
部門にわかれて連日大忙しで準備をされているそうです。

2004年のアテネオリンピックから
清く正しい、にわかファンとして
オリンピックを記事にしているほぼ日が、
東京2020大会組織委員会にときどきお邪魔して、
「壮大な祭典に向かって
各部門でどういう準備が行われているのか」
ファン目線でレポートします!
1回目は、参加したい方も多いであろう
〈ボランティア〉担当の古瀬さん、高田さんに
お話をうかがいました。
最後には「ほぼ日模擬エントリー」も実施しますので、
みなさまのご参加お待ちしています!

以下のバナーから
公式サイトのボランティアページにとびます。

4オリンピックならでは、
式典、ドーピングに
選手村用新聞!

乗組員A
続いて「運営サポート」というのは、
具体的にどのようなサポートをするんですか?
古瀬
競技会場や選手村の運営サポート、
車両運行のサポートをしていただきます。

たとえば車両運行のサポートというのは、
大会が走らせる車をだれが、
どの選手を乗せてどこにいくのか、
そういった全体の運行管理のお手伝いを
していただく予定です。
乗組員A
おお、全体の運行管理。
乗組員B
わあー、想像するだけで大変ですね。
古瀬
大会全体の運営もサポートいただくので、
たとえば関係者への
ユニフォーム配布などもしていただきます。
2020年の5月ごろから配布がはじまるので、
他の方々よりすこし早めに活動がはじまりますね。
乗組員B
あ、ボランティアは
全員ユニフォームを着られるんですか?
古瀬
はい、そうですね。
オリジナルデザインのユニフォームを
製作する予定です。
具体的なアイテムとしては、
シャツ、ジャケット、パンツ、キャップ、
シューズ、バッグなどです。
アイテムによっては複数枚お渡しする予定です。
乗組員A
シャツ、ジャケット、パンツ、キャップ、
シューズ、バッグ‥‥!
乗組員B
受け取ったら、うれしいんだろうなあ(笑)。
乗組員A
よろこびの瞬間に何度も立ち会えるのは、
ちょっと、いいなあ。
古瀬
選手村やメディアセンターの運営も
サポートしていただくので、
たとえば選手村なら受付のようなものを用意して
選手から「洗剤がなくなりました」
「タオルが足りません」といった感じで、
日常生活の中で困ったときに
物品を貸出しする活動もあります。
乗組員A
周りに「選手村に関わりたい」という人が
何人かいるのですが、
そういう方々は「運営サポート」がおすすめですか?
古瀬
そうですね。
選手村に割り振られる割合としては
多いと思います。
乗組員A
なるほど、ここも人気が高くなりそうですね。
続いて「ヘルスケア」
選手だけでなく観客や関係者で急病人や
けが人が出た場合に
サポートする方々と書かれていますが、
この役割も、基本的にはプロの方がいますよね?
古瀬
そうですね。
医療に関する有資格者は
ボランティアとは違う形で参加いただきますので
ボランティアはあくまでもそのサポートです。
なので、特別な資格は必要ないです。
もちろん、医療に関する知識があると
より動きやすいと思いますね。
乗組員B
ここに「ドーピング検査のサポート業務」
って書いてありますが‥‥
乗組員A
おおお。
あの、ドーピング検査って
突然アスリートの部屋に行って、
「ドンドンドンドン」って部屋のドアを叩いて
抜き打ちチェックするっていうやつですか?
古瀬
うーん‥‥、
すくなくとも検査行為自体は
ボランティアは担当しないと思います(笑)。
乗組員A
そうですか(笑)。
古瀬
ただ、ドーピングの検査室に行くまでを
案内することはあるかと思います。
乗組員B
リアルに想像すると緊張しますね。
乗組員A
次は「テクノロジー」
業務内容の想像はつくものの、
専門知識がないとなかなか大変そうです。
Wi-Fiがつながらない、とか
機械の不具合に対応する係ですよね。
乗組員B
平昌で、パブリックビューイングが
急に映らなくなる惨事がありましたよ。
あんなことが起こったら、
大忙しになりそう‥‥。
古瀬
ですが、テクノロジー部門にも専門家がいて
彼らが手を動かしてくれるので、
ボランティアの方が
直接なにかを直すことはないかと思います。
あくまでも専門家と依頼人の
架け橋になっていただく役目です。
乗組員A
なるほど。
乗組員B
ああ、「競技結果の入力」もするんですね。
これもそうとう緊張しますよね。
「オリンピックレコード、きたぞ!」みたいな。
乗組員A
おおお、想像しただけで緊張する。
この人が入力するだけで
世界で一喜一憂が起きるなんて‥‥。
乗組員B
でも、その競技が好きな方なら、
すごくうれしい仕事ですよね。
自分がその競技の新記録を
世界に伝えられるわけですから。
古瀬
そうですね。
ボランティア全体にいえることですが、
世界トップレベルの選手が競い合う大会ですので
好きなスポーツや知識がある方は、
たのしい機会だと思います。
乗組員A
そうですよね。
次が「メディア」
古瀬
国内外のメディアの取材や
記者会見などをサポートしたり、
東京大会を記録するための撮影や動画編集、
あと、選手村の新聞制作なども担当します。
乗組員B
選手に読んでもらえる新聞なんて、
やっぱり特別ですよね。
乗組員A
はりきってつくります!
乗組員B
気が早い(笑)。
古瀬
記事制作の経験のある方には、
なじみやすいボランティアだと思いますね。
乗組員A
最後が、いちばん倍率の高そうな「式典」
各競技の表彰式で案内、
メダルや記念品の運搬などをふくめた
表彰式運営のサポートなどをおこなうと
書かれていますね。
乗組員B
あの、平昌の開会式で選手が入場するときに、
たくさんの女の子が会場中央で踊っていましたよね。
あの方々は「式典」ですか?
古瀬
くわしくはわからないのですが、
あの方々は開会式当日に、
式典以外のボランティアに携わっていた方々が
踊っていたと聞きました。
ただ東京2020大会は夏なので‥‥。
乗組員A
そうだ、当日は暑いんだ!
乗組員B
でも、式典に出たいですねえ。
どうしたらいいのでしょうか?
古瀬
うーん‥‥。
乗組員A
‥‥って、本気で相談する時間じゃない(笑)。
まずはじっくり自分で考えて、
エントリーするしかないですね。

(つづきます。)
2018-06-25-MON