東京2020大会まで、あと2年となりました。
「まだ2年もある」と思いきや、
大会組織委員会ではすでに数千人以上もの方が
競技、飲食、輸送、エネルギーなど
部門にわかれて連日大忙しで準備をされているそうです。

2004年のアテネオリンピックから
清く正しい、にわかファンとして
オリンピックを記事にしているほぼ日が、
東京2020大会組織委員会にときどきお邪魔して、
「壮大な祭典に向かって
各部門でどういう準備が行われているのか」
ファン目線でレポートします!
1回目は、参加したい方も多いであろう
〈ボランティア〉担当の古瀬さん、高田さんに
お話をうかがいました。
最後には「ほぼ日模擬エントリー」も実施しますので、
みなさまのご参加お待ちしています!

以下のバナーから
公式サイトのボランティアページにとびます。

2ボランティア推進部って
どんな人たち?

乗組員A
ボランティア推進部は
何名ほどいらっしゃるんですか?
高田
他部署と兼務している3人をふくめると、
現時点は全員で12人です。
乗組員A
複数の部署を兼務することもあるんですか。
高田
そうなんです。
どの部署もやることがたくさんあるので、
猫の手も借りたいほどでして。
乗組員B
兼務の方も含めてたった12人で
8万人の大会ボランティアの未来を考えていると思うと、
これから部署の人数は増えるにしても
大変なことですね‥‥。
古瀬
そうですね。
先ほど話にあがった
オリエンテーション会場を調整する人や
研修計画の作成をおこなっている人、
ボランティアの人数について精査している人など
さまざまな業務を担当しています。
乗組員B
お話をうかがっていると、
なんだか、ひとつひとつの業務の規模が
大きいですよね。
古瀬
たとえば全国のオリエンテーション・研修会場の
確保に向けた調整についても、
簡単じゃないことが多いかなと思います。
ひとつひとつの規模感や責任が大きくて‥‥。
乗組員A
古瀬さんが、遠くを見つめている(笑)。
古瀬
オリンピックの競技だけで33競技339種目、
パラリンピックは22競技539種目も実施されますし。
乗組員A
しかも、各競技の試合は一度でなく、
決勝、準決勝と何回もあるわけですから、
途方もないことですよね。
乗組員B
合計したら878種目‥‥。
古瀬
それに、選手はオリンピックで最大約11,000人
パラリンピックで最大約4,400人来ると言われています。
関係者もふくめると、
おそらく相当の数の方が東京に来るかと。
乗組員B
選手だけでそんなに!
乗組員A
おそらく、東京2020大会に関わっているすべての方が
2年後の本番に向けて途方もないことを
やってらっしゃるんだなと感じました。
古瀬
途方はないんですが
時間もないので、
地道にコツコツ進めていかねばと。
乗組員A
ちなみに、古瀬さんたちは、
最初の最初はなにから手をつけはじめたんですか?
古瀬
私が着任する前の年になりますが、
2016年の12月に東京都と一緒に
「東京2020大会におけるボランティア戦略」
という基本方針を決めたところが最初ですね。
高田
ボランティアの全体コンセプトや
募集に向けての取組み、
大会後の東京にどのような文化や考え
「レガシー」を残すのかなど、
ボランティアに関するさまざまなことを
大会前、大会中、そして大会後のことまで
決めていきました。
乗組員A
ボランティア推進部のみなさんは、
ボランティア運営の経験がある方が
集められたんですか?
古瀬
いえ、前職の経験とは関係なく集められています。
基本的には自治体や企業からの出向で、
僕らは東京都からの出向です。
もともといた部署もバラバラで、
高田さんは主税局という都税事務所で
勤務されていたんです。
乗組員A
へえー。
また、全然違う部署に。
高田
そうなんです。
飛び込んでみて、
学びながら実務を回している状況です。
古瀬
私は2017年の3月下旬ごろに異動を通達され、
今日一緒に来ている同じチームの辻さんは、
この4月から出向になったばかりです。
なので、まだ1週間も経っていないです。
(取材は4月上旬に行いました)
乗組員B
へえー。
なんか、こういう組織の内状が
わかるだけでもうれしいです。
古瀬
そうですか。
乗組員A
オリンピック・パラリンピックって壮大すぎて
よくわからないものになってしまいますが、
実際はかならず担当している誰かが、
それもたったひとりではなく何人もの人が
力を寄せ合って大会を動かしていくんですよね。
だれがどんな風に関わっているのか、
人柄も含めてわかっていくと
またたのしみ方が変わるかなと思うんです。
乗組員B
たった数週間のために何年も前から
準備をしている方々の動きや
できあがっていく過程がわかると、
より「自分たちの」オリンピック・パラリンピックとして
感じられる気がします。
古瀬
そうだと、
ほんとうにうれしいですね。
乗組員B
組織委員会の組織図をみて、
どんな人がなにをしているのか妄想するだけで、
ものすごくわくわくしました。
乗組員A
変なたのしみ方ですが
僕らはそんな風にたのしんでいます。
古瀬
ありがとうございます。

(つづきます。)
2018-06-23-SAT