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ほぼ日事件簿・こんなことでした

<創刊4周年記念農業体験旅行に
 新潟県吉川町に行ってきましたよ〜!>


6月6日は創刊記念日。われらほぼ日乗組員一同
(男子8名・女子6名)、
新潟県の吉川町というところまで
社員旅行に行ってまいりました!
なぜこの土地なのかというと、ここは
永田照喜治さんの「永田農法」が
実践されているところなのです。
われらが最近とっても興味をもっている
「農業」の現在! を、これまた最先端の
「永田農法」 の現場! を見ることで
学んでみたーい! 体験したーい!
と考えたのであります。
……そういう言い方をするとかっこよすぎるな、
ほんとのところ、そういう表向きの理由の裏側には
「うまい野菜が食いたい!」
「うまい米が食べたーい!」
「うまい卵もいただきたーい!」
という食欲的野望も、もちろん、あったのですが。
それで永田先生にお願いして、
先生の新潟行きとスケジュールをあわせて
「永田先生に案内していただこうツアー」なる
かなりぜいたくな旅行が実現したのでありました。

農業見学にはよい季節。
空気もおいしい、緑もきれい、
稲の苗もそよそよと風にそよいで
きっと気持ちいいに違いない!
そんな期待を胸に、朝9時に東京駅に集合してからの、
ルポを、お届けします!

(なお、カメラ担当がアンチ・ロマンチシズムの
 ROCK西本だったもので、
 「美しい風景」や「おいしい料理」などの画像が
 ございません……カンベンして!!
 コメントはほぼ日みんなで書きました。
 明記がないものはシェフ武井の担当です。 )

東京〜吉川町



5日9時、東京駅集合。
上越新幹線あさひ40号に乗ります。
明け方5時まで(!)仕事してた人もいたけど
誰も遅刻しなかった。電話で起こしあったりしたからね。
遊ぶことになると、どうしてこう一生懸命なのか。



ホームで直接待ちあわせということで
改札を通ろうとすると
一人だけ遅れているやつがいた。
振り返ってみると
「たびぃ」が改札でひっかかっている。
しかも三度も……。
「乗車券と特急券を重ねて入れる」ことが
できなかったらしい……。
世界各国を旅をしてきたってことで
ついたあだなが「たびぃ」であったのだが
国内旅行には弱かったことが判明した。
(ROCK西本)



ほぼ日新人・さねあつ氏(手前)。
眠そう。何考えていたかというと……

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新幹線に乗り込むやいなや、3人掛けのシートを
向かい合わせに、
マシンガントークを始める、
スガノさん&リカさんの奥様ペア。
ペットボトルのキャップを
通路の床にコロコロ転がしたり、
お菓子をとりだしキャッキャとはしゃぐ、
すっかりお子ちゃま状態のリカさん。
一方、窓のサッシに置いたじゃがりこを見て、
うちに残して来た子供を思い出し、
出発10分で早くもホームシックになりかけのスガノさん。
ほぼ奥様の旅はこの先どうなることか。
(さねあつ)



この人が徹夜した人、ハリー。



これはまた聞きなんだけど、
新潟に入ってから電車を乗り換えるとき、
スガノさん(写真左)はこのように言ったらしい。
「あっ、家があるんだねぇ」
あるよ。
(ハリー)

ちなみに乗り換えた電車は「北越4号」。



東京から新幹線に乗って長岡まで2時間。
そこから北越って電車で
45分ばかり行ったとこにある柿崎駅は
それはそれはのどかな駅でした。
人をかき分け、かき分け進んだり、
自動改札を通過できなくて
次々にピコーン、ピコーンと鳴らしては
駅員さんにご迷惑をおかけしてた
東京駅での出来事がうそみたい。
駅員さんの「こんにちは」ってご挨拶で
通過できる改札口と
お迎えのバスが一目で「あれだ!」って
わかるくらいにな〜んにもないことに
まずはそれだけで大感激でした。
(ニシダ)



マイクロバスに移動。
これにて吉川町まで移動です。



対向車があんまり来ない、カントリーロードだ。

昼食はそばどころ「自然薯田舎」にて。



なんと、記者のかたが我らを待っていた。
情熱大陸の取材が入ります」と聞いて、
「?! ついに私のところにも?」。
頭に葉加瀬太郎のテーマ曲がかかった、と思ったら
実は「上越タイムス」の取材だった。
いきなりの勘つがいだ。
(あかり)

↑そういう勘つがいをするのはキミだけだってば!



永田さんとdarlingを取材にきた
明治時代っぽさ丸出しの記者の方が
(口ひげ、横分け、スーツだった)、
蕎麦を食べている中で、誰かの冗談に
「・・・こりゃ、まいったハハハ」と
夏目漱石の小説の中の人みたいに
小粋に言ってたのが、おかしかったです。
のちに農業指導してくださった方(通称アドルフ)も、
やはりチョビ髭で「兄弟なのでは?」と思った。
(メリー木村)

ナゾの人物・アドルフについては
↓ちょっと下に出てきます。



生命力が強いほど、えぐ味があるのが
山菜だと思っていました。
えぐ味を取るとぼんやりした味になってしまうなあ、と。
でもここのこごみや他の山菜、
ちゃんと独特の香りと味があるんです。
それにえぐ味はなし! おいしかったぁー。
(リカ)

大賀村にて


(左より後列メリー木村、シェフ武井、darling、ハリー、たびぃ、リカ、スガノ、あかり。
前列さねあつ、モギ、安藤、ニシダ、クサナギ。撮影はROCK西本)

到〜〜〜〜着!!
長靴に履き替えて、農業実習に出かけます。
大賀村の農業用水の水路を清掃するのです!



今回の指導をしてくださった中村さんです。
手取り足取り、たいへん丁寧に教えてくださいました。
どうもありがとうございます!
われわれは、中村さんのことを親しみを込め
アドルフ中村さんと呼ばせていただくことにいたしましたっ。



「農作業の基本は、軍手・長そで・長ズボンですね。」
と、アドルフ中村さんはおっしゃる。
省みるにワタクシたちの格好は、半ズボンに、半袖、
そして、軍手なし。
農作業には最悪な格好かと。
案の定、腕やら、足やらが、
カイカイになってしまいましたよ。
なんだか、植物たちに、
「なめんなよ」と言われたきぶん。
すんません、もっとよく考えるべきでした。
(モギ)



棚田ですから、階段状になっているわけです。あぜ道も。
用水路は、その山肌際を這うように続いています。
狭いところで30センチくらい?
伝って歩くと、落ちそうなの、これが!!
こわーい!!
(リカ)

“草刈り”をする水路までみんなで
長靴はいて、クワやクマデを持って
進んでいく途中にはあちこちに
野生の野いちごや桑の実があって
もちろんどれもみーんな食べ放題!
でもそのおかげで、かなり歩きにくいし
いつもならとっくにバテてるくらい歩いても
全然つかれしらずで
逆に歩くのが楽しいくらいでした。
それには本当は歩くの好きだったのか!?
と、自分でもびっくり!!
偉大だなー、自然ってと思いました。
(ニシダ)

みんな普段見慣れない長靴に履き替えての水路清掃。
最初はおぼつかない手つきだとか
要領が悪いだとか地元の方々に笑われたりしたけど
しかしここは東京からやってきたほぼ日の「都会物」集団。
だんだんと雑草を刈るにも腰がはいってきたりして
いい動きをみせてましたよ!
(たびぃ)



途中に「根雪」があった!
食べられますよ、と、とってくださる
アドルフ中村さん。
「こんばんわ、なかじまねゆきです」
とわたくし(シェフ)。
疲れて思考麻痺。



くれ! おれに! と、ほおばってみる。
つめたい! あたりまえだ!
うまかったです。



じつはここまでに1時間くらいの清掃作業。
かなり、ぼーっとしております。



農業用水の水源まで到着しました。
なんと、それは「湧水」。
のめますか?
「のめますとも!」
のみたい!!



ウドの葉をくるくるっと巻いて簡易コップをつくり
すくってみる。



うまい!
やわらかいんです、水の味が。
そばには水菜が群生していたので
食うべ食うベと持ち帰らせていただきました。



山には、のいちごなどの野生の木の実が
たくさんなっているんですよ。
永田先生に「あれは食べられるよ」と
ひとつひとつ教えていただき、
「おいピー! あまーい!!」
と高叫びするわたしたち。
そのうち、食べられる木の実と食べられない木の実の
見分けがつくようになりました。
(なんか、「ほれ、食べてみよ」ってかんじで
 プラーンてぶら下がってるものは
 食可のものが多いんですよ)
「先生ッ、あれは食べられませんね」
と、勢いよく言うと、先生は目を細めてしずかに
こうおっしゃいました。
「ああ、君たちもやっと
 野生のカンがもどってきたんだね。
 こういう自然のなかにいると、
 生きものとして備えているカンが
 どんどん戻ってくるよ」
オオオ。都会にいては忘れてしまう動物としての機能。
たまにはこうやって鍛え直さねば!!
(スガノ)

将来は無人島に移り住んで、
しがらみのない自給自足の生活なんかも
いいかもしれへんなーと思っていた私ですが、
かまを持った「除草作業」や
ビビラーと呼ばれる熊手を使った「水路の清掃」などを
体験して、無人島計画、さっそく断念いたしました。
農作業って「種をまき、育て、刈り取る」
だけじゃないんですね先輩!
(あかり)



darling、除草機をかついで草刈りしてみる。



メリーも背負ってみた。なんか似合う。
さ、そろそろ終了。村に戻りましょう。

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水路清掃の掃除の帰りみち、
すぐ後ろを歩いておられた永田先生が、
ぼくがかついでいる
ビビラ(竹でつくった大きなクマデ)を見て、
「それ持ってると熊がびっくりして逃げるからね。
 熊手、熊の手だから」
「・・・・」
意味がよく分からず、
思わず永田先生のお顔をぬすみ見たけど、
悠然とした、慈愛に満ちた表情があるだけで、
真意は分からず。
次の日の朝食の席、話題がビビラのことに及ぶと、
先生は、きのうと全く同じことを言われて、
ちょっとニコッとされた。
どうやら冗談だったらしい。
周辺情報によると、先生はこのように、
飄々として冗談を飛ばされることが、よくあるらしい。
魅力的だなぁと思います。
(ハリー)

普門菴にて

普門菴というのは、もともと尼寺だった建物。
主がいないいま、村の公民館になっています。
そこを休憩所として使わせていただきました。
山から下りたぼくらを待っていたのは
山菜尽くしのおもてなし!



しかしすみません、夢中になって食べてしまい
画像がないのです。これはキムチ。
おいしい白菜がとれるので、
とうぜん、ペデュキムチもおいしい!

ちなみに、ほかにも、うどの葉、こごみ、
あさつき、大根の種(!)、沢庵、茄子の漬物、
ささぎの甘煮、水菜、などなど。
さらにアドルフ中村さんが
「家に帰ってミミちゃんのオッパイ持ってくる」
と言い残し、消える。
ミミちゃん? しばらくして戻ってきた氏は
手に、白濁した液体のはいった五合瓶を5本。
どぶろくですか?
「これはヤギのミミちゃんの乳です。
 ミミちゃんはまだ2歳ですが、ひとりで一日
 一升六合もオッパイをだすのです!」
ひ、ひとりで、ですか?
「わたしもちょっと手伝います!(絞るフリ)」

いただきました。これが、また、濃くて、
甘くて、うまかったこと!
おかみさんたちがその乳でつくったという
ヨーグルトもふるまってくれました。
これもほんとにうまかった。

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5日作業後の尼寺にて
軽トラをもんのすごく飛ばして
わざわざアドルフが持ってきて下さった
「ミミちゃんのオッパイ」、
たまらなくおいしかったなぁ。
ああいうもてなしって、いくらお金を積んだって
してもらえるもんじゃないですよね。
(クサナギ)

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そして出てきたのが朴葉に乗せられた
たきたてゴハンのおにぎり!



水がおいしくて野菜がおいしいのにびっくり!!!!!
おこめも、もちもちしてて、うまかったー!

(メリー木村)



大賀村のみなさん、
アドルフ中村さんどうもありがとうございました!
ほんとにおいしかった&楽しかった!

スカイトピア遊ランドにて

5日18時、宿に到着。
スカイトピア遊ランド。
ほとんどのメンバーが、
さっそくお風呂に入って疲れを癒すなか、
「おっ、グラウンドがある」
と目を輝かせるROCK西本。
たびぃを誘ってキャッチボールを始めた。
夕ごはんのとき、茶わんを持つたびぃの左手が
ふるえてしまうほど、本気に。
ROCKよ、なぜいつもそんなに過剰に本気なのだ!?
(ハリー)

「部屋割りもほぼ部屋割り」。
仲の良いほぼ日乗組員、
部屋割りで誰と一緒になろうともお構いなーし、
と言うことで、女子6人は大部屋へ。
2部屋に別れた男性陣も、なーんとなく気分で部屋決め。
そしてこの方法が、いっつもうまくいくんです。
(さねあつ)

ちなみに男子の部屋割りは、
ハリー・さねあつ・メリー・シェフの
「静かなるチーム」が一部屋、
西本・たびぃ・安藤の
「飲み助・語り部チーム」が一部屋。
darling、永田先生はそれぞれ個室です。



夕焼け、19時頃。
天気が良かったので、海に沈む夕日
完全に見ることができました。
最後、ほんとに小さな点になって消えていくんですよ!
その後、空には、宵の明星がぽつり…。
女子も男子もドリーマーな瞳になっていました。
とくに西田店長…。
(リカ)

夕日がすごかった。
夕飯のときにみんなで見た
夕日が地平線に沈んでいくようすは
一瞬たりとも目がはなせないくらい、
沈んだあともその場から離れられないくらい
ほんとうにきれいでした。
そこで思ったのは
夕日が沈むところって
日本海でしか見れないんだよなー
ってこと。
いつもは日の出しか見られないわけだから
そりゃーあたりまえなんだけど
何にもないところにやってくると
じつはそんなあたりまえのことばっかりが
よくわかるもんですねー。
(ニシダ)

実は宿のある場所は、夕日を見るのに絶好のロケーション。
夕ごはんを中断して、みんなが
宴会場の西側の海に面した窓に集まる。
きたきたきたぁっ!
雲一つない快晴のなか、刻々と空と自身の色を変えながら、
太陽が沈んでいく。
そのころにはもう、窓を開け放って、
ベランダに人がすずなり。
きわめつけは、最後の最後、地平線に太陽が消え去る瞬間、
めったに見られない「緑色の残光」が!
「はぁ〜〜」と、いつにないロマンチックなため息を
もらす女子はもちろん、世界各国の夕日を眺め歩いた
“サンセット・フェチ”たびぃも、
「いままで見たうち、3本の指に入りますね!」
と、大満足!
(ハリー)

※風景に興味のないカメラマン西本、
 あの絶景なる夕焼けを撮りませんでした!
 も、もうしわけない……

 高台にあるスカイトピア遊ランドから見る夕焼けは、
 ほんとにすごかった。
 すぐ手前にある棚田に赤い空が映り、
 なだらかに日本海まで続く緑のじゅうたんが
 だんだんと黒にかわっていくのと同時に
 水平線の「赤」から真上の空の「群青色」までが
 すこしずつのグラデーションになっていくのです。
 海に太陽が沈んだあと、
 やがて海には漁火が見え始め、
 空には金星が光りました。
 そうすると急に風が冷たく。
 みんな、お酒をいただきに、部屋に入りました。



せっかくの社員旅行だし、写真もバシバシとって
思い出作りだーっ、と思っていたら、
デジカメ班ROCK西本さんは気分屋さんだった。
使命感に燃えてみんなのベストショットを
撮ると思いきや、夜の宴会では
カメラは部屋に置きっぱなしだし、
地元の農家の人たちと熱く語り合って、
一向に写真を撮る気配無し。
「さねあつさん、まかせますわ〜」
と言われたので、代わりに、
宴会写真など撮ってみました。
(さねあつ)

地元の方々との交歓会。
「そのコップをあけるまでつがねえ!」
酒瓶片手ににじり寄られたら、
もう、飲まないわけにはいきません。
都合6杯の日本酒をヒヤでイッキ飲み。
目の前がぼよ〜んとなってもう記憶はとびとびです。
なぜか宴会の終わりには
同席したおじさまがたを
故郷京都へご招待する約束
を交わしており
(自分自身あんまり帰ったりしてないのにさ)、
しかも舞妓さんの格好を披露することになっていた
(経験ないのに)。
どどどーしよー!
(スガノ)



夜にさまざまな農業話を聞いた折に、
15年前に農法を変化させることがいかに冒険だったか、
いかに誰からも支持されないなかのスタートだったかを、
新潟で最初に永田農法米をつくりはじめた人にうかがい、
十年以上かけて村の雰囲気を作ったんだな、と感動しました。
(メリー木村)

↓ちなみに「新潟で最初に永田農法米をつくりはじめた」のが
 この写真でニシダの右で木に隠れている山本さんです。



「グミ」という実をいただきました。
それは、吉川町の助役の家の門のところに生えてるのを、
世話役の山本さんがベシっと折ってもってきてくださったもの。
(なんだか、そのツーカーぶりがいいなあ。)
ああ、ウマイ! 甘くてすっぱくて、ウマイぞ〜。
この「グミ」は、「たわらグミ」といって、
実がでっかくつくように品種改良されたものらしい。
スーパーとかに流通させてくれないかなあああ。
ほかに、農作業中にたべた桑の実とか、
形はラズベリーなんだけど、黄色い実とか、
そこいらじゅうにうまいものがころがってるぜ。
(モギ)



宴もたけなわになった頃、町役場の課長さんから、
このわたくしに、
「ひとつ、息子の嫁にどうですか。」
というお話が!
冗談ですけどね。
吉川町では、「婿取り(むことり)」の
女性(長女とか一人娘)が多くて、
しかも「シャイボーイ」な方々が多く、
35歳以上でも独身の男性が
たくさんいらっしゃるというお話でした。
農家の嫁になりたいかた、
自然のたくさんある環境での子育てを考えているかた、
「新潟好き」なかたなど、
是非、吉川町にお出かけくださいませ!
(あかり)

お国柄だろうか
最初はあまり喋らなかった地元の方も
飲み続けていると
「のまないとわしらシャイなままなんですわ」
と打ち解けて、
至るところで酒盛りが始まった。
最後は地元農家の中嶋さん(ナカジー)と
再開を誓って堅い握手で別れた西本であった。
(ROCK西本)



埼玉から新潟にうつりすみ、
特別栽培米のコシヒカリを永田農法でつくっている
秋山直樹さんと、息子のタクくん。
奥様の由季さんと三人で「秋山農場」をささえてます。
タクくんも遅くまで宴会に参加!
なお秋山農場はほぼ日のれん会に参加!
HPはこちらです。

深夜、唐突の会議〜朝

第一次の宴会が9時ごろに終了したあとに、
女子部屋に集合の号令がdarlingからかかる。
(なんてったって、男子部屋は、せまいからね。)
すでに、さまざまなアルコール飲料を腹にしまった面々は、
きっと、アホなハナシでもして、トランプでもして、
「これぞ、社員旅行」なそんな気分で夜が更ける、
とおもってウカレて、座卓についたわけさ。
ずいぶんと、ウカレ気味な有り様さ。
んが、落とし穴のように、
マジ会議」が繰り広げられる。
安藤アニキはすでに半眼だし、
旅人は、イビキつきで、船を漕ぎ、
darlingは、あたまに意味なくタオルを巻いてるし、
女子は浴衣に丹前だもん。
にもかかわらず、
決定事項やら懸案事項やら、
事業計画やらが、語られたのでした。
(モギ)

動き続けるほぼ日には、決めなければいけないことが
たくさんあるのですっ!!
今日は水曜ですし、定例ミーティングですっっ!!
がっ、肉体労働とおいしいご飯とお酒で
ちょと意識が飛んでいってしまう人も。
いえ、一瞬ですけどね。
(リカ)

夜更け0:00すぎ
ほぼ日4周年会議が終わったあと、
女子部の部屋にハリーとさねあつが乱入して
3時間におよぶ、ねばり腰談義。
お互いの性格について
腹をわったトークを展開していました。
そろそろエンジンが切れてきたころ、
ハリーお得意の聞きまつがいが!
クサナギ
「でも、ハリーは頑固だからね」
ハリー
「エ? ガングロ?」
さねあつ
「ガングロかどうかは、
 顔を見ればわかるでしょうが!」
(註:ハリーはガングロではなく美白系です)
ギャッハハハ! 夜の宿舎に
女子の爆笑が大きくコダマしました〜。
(スガノ)

6日0時すぎ
女子部屋にサニー・さねあつと行ってみた。
入って落ち着く間もなく、
「髪の長い女性と、短い女性、どちらが好きですか?」
と、前後の脈絡なく質問をしてくるスガノさん。

いつも思うのだけど、
スガノさんはとても質問やインタビューが
好きな人だと思う。
髪の長い女性は“エレガンスな女性”、
短い女性は“モダンな女性”らしいんだけど、
スガノさんによると、世の女性はこの2つのタイプの
どちらかなのだそうだ。
いつも思うのだけど、スガノさんは
人を2つのタイプだけで判断するのが、好きな人だと思う。
(ハリー)

女子の部屋は和室に6人、枕を並べて。
となれば、とーぜん?夜はむ・ふ・ふーな、
打ち明け話。なつかしや修学旅行。
しかし今回、打ち明けさせられたのは、
お風呂に行く途中に誘い込まれた
デザイナー・さねあつ氏。
ニューヨーク時代の恋愛話
無理矢理聞き出しましたよ。
(註:さねあつ氏はNYに10年すんでいました)
(リカ)

深夜2時頃。
さて寝ましょう、とトイレに行くと、
廊下の向こうの洗面所の前に、
Tシャツ、ズボン、靴下などの衣類1人前が
脱ぎ捨てられていました。

きゃー。誰か真っ裸でトイレに入ってる?
透明人間??
…真相は、お風呂帰りで浴衣に着替えたたびぃ氏が
持ってた服をトイレに寄る際にぼてっと
投げ捨てていただけなのでした。
でも暗かったし、怖かったよ〜。
(リカ)

二日目早朝5時
安藤、西本、たびぃの寝る部屋で
「センターに行けってどうゆうことだよっ!」
という叫び声が響き渡った。
どうやら、たびぃの寝言であるらしい。
「だって空いてるじゃん!」
と、さらに寝言は続く。
たびぃの夢でもワールドカップの
チケット問題が起こっているらしい。
(ROCK西本)

最終日の朝、
小学校の時に大嫌いになった「生卵かけごはん」に
「永田農法の卵ならいけるかも」と思って、
20年ぶりにチャレンジしてみました。

何やこれは。
なめらかでさっぱりで甘くてびっくり!
苦手な牛乳もごくごく飲んで、
嫌いだったものを好きになれた旅でした。
ありがとう永田農法!
(あかり)

二日目。





9時に宿を出て、マイクロバスに。
永田農法の農地見学です。
おたまじゃくしとあめんぼを
何年かぶりに生で見ました。
土もきれいだし、水もきれい。
ほんとに気持ち良さそうに泳いでいました。
こんどは田植えがしてみたいな。
(リカ)

ここで昨晩盃をかわした
地元農家の中嶋さん(ナカジー)と再会!
(西本)

↑昨晩あんなに仲良く「飲み上げて」たのに
 白昼再会すると、やたら照れくさそうだった。



ブナの原生林を生まれて初めて見た!
冬の間に降った雪がこのブナの根方に貯えられて、
吉川の農作物や人を潤しているんだそうです。
(クサナギ)

※写真はたぶんブナの原生林じゃないです。
 でもこんな緑がずーっと続いてて
 ほんとーに気持ち良かったです。
 そして一行は吉川町名物・パラセイリングの
 スタート地点へ。
 やらないですよ、見晴らしがいいから見学です。
 絶景!!!



パラセイリングを見学していた時に、
「あぁ、オレ、途中までパラセイリングで、
 そこからいきなりバンジーになるやつ、
 やってみたいんですよねぇ」

ってタビーさんが言ってたのにビビった。
・・・そのイベント、こわすぎるよ!
(メリー木村)

パラグライダーの頂上基地でのことです。
おそるおそる服のヒジのあたりをひっぱる男がひとり。
誰だ、そんなに怖がっているのは。
木村君でした。
今日一日は「木村さん」から「木村くん」に決定。
(たびぃ)


パラグライダーのお兄さんに
ちょっと自慢気なお話を聞く。
聞いてるイトイさんとおんなじくらい
鼻の穴、広がってたかも。
「僕たちは、まあ、けっこう上級者ですね」。
とのことでした。
(クサナギ)





ここは「よしかわ杜氏」といって
元禄以来の伝統を誇る吉川町の酒造りを
概観できる施設なのです。
ここで銘酒がつくられる!
ちなみに「新潟県立吉川高等学校」には
世界的にも珍しい「醸造科」があるんだって!!



(これまた画像がないんですけど)
よしかわ杜氏では、醸造工程の見学、
試飲と購入ができるほか、
吉川町で収穫される材料をつかった
ジェラートのショップもある!
お酒のジェラートもあるんだよん。
永田先生もめしあがってらっしゃいましたよ。

(ここで永田先生とはお別れ。
 先生、どうもありがとうございました!
 また連れてきてくださいね!)



自然薯入りのうどんをささっといただいて、柿崎駅へ。
これにて社員旅行は終了、あとは東京へ帰るのみです。
吉川町のみなさま、永田先生、
あらためて、どうもありがとうございました!
トラブルなく無事に終わって、よかった、よかった……ん?

しかし。



もっともほぼ日っぽいところは最後にあった!!
帰路、北陸3号で寝過ごした
darlingを残したまま
誰も気づかず全員下車。

乗り換え地点・長岡の新幹線のホームで
ようやく気づいたほぼ日乗組員、その頃には
darlingは新潟へ向かう北陸3号に一人。
やっぱりオチなしではおわらなかったのです!
(さねあつ)

新幹線のホームについて、あたりを見回すと、
darlingが来てたのと同じ、
赤いTシャツを着た人がいるので、一安心。
が、じっとまってても、その人は近づいてこない。
違う人だ……
そこで、一同あらためて、
「しまった!darlingは寝すごした!!」
と気がつき、電話をしてみると案の定、
「ごめん、まだ電車。
 おいかけるから、先にかえっててね。」
がび〜〜ん。
2時間ばかり後に到着した
darlingに顛末をかたってもらいました。

長岡につくちょっとまえ、寝ちゃったんだよ。
車掌がおこしにきてくれたんだけど、
長岡駅を発車したあとでさ〜
「お客さん、長岡だったですよね。」
とかいってさ、もっと早くいってくれよなああああああ。
しょうがないから、次の駅でおりて、
地元の高校生と一緒になってホームで電車まって。
来た電車が、各駅停車なわけ。
それで、長岡までいって、乗り換えて。
切符が指定席だったから、駅員さんをつかまえたら、
「そのまま乗って、車内で車掌にいってください」
ってことだったから、そのまま列車をまってさ。
ついたの2時すぎなんだけど、
3時9分まで次がないんだよ。

しょうがないから、
「みんな、いいなあ、早くかえれて。」とか
寂しく思いながら、読みかけのほんとかをよっこらしょと
とりだして、よみすすんでさ。
乗り込んで車掌さんに訳をはなしたら、
「ああ、いいですよ。」
といわれて、お金もとられなくて。
でも、切符に「誤乗車」ってかかれてさあ。
ああ、恥ずかしかったなあ、もう。

(モギ)


……ということで、最後に大失敗があったものの
おおむね大成功だった
われらが社員旅行。
でも社員旅行で農業研修なんて、
なかなかないでしょ?
みんなの顔が、やけにやわらかかったのが
印象的でしたよ。
さ、今日からまた「ほぼ日」づくり
がんばりますよっ。
お休みさせてもらって、ありがとうございました!

2002-05-07-FRI

TORIGOOE
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