やわらかさとゆるさの
かげんが好きなんです。
2008.12.21
ほぼにちわ、です。

ほぼ日手帳ユーザーのかたとお話すると、
「ごく普通の使い方しかしてないですよ」
とおっしゃるかたも、けっこういらっしゃるんです。
でも、ご本人が「普通」という使い方にも
ひとつとして同じものはないんですよね。
きょうは、そういうおひとり、
WEBデザイナーとして
忙しい毎日をおくる藤田有衣さん
手帳の使い方についてお話をお聞きしてみました。


特別な使い方はしてないんです。

ーー 2007年版から使ってくださってるんですね。
「ほぼ日手帳」を選ばれたのは
何かきっかけがあったんでしょうか?
藤田 友だちから「やさしいタオル」
プレゼントされて、
とても気に入って
自分でもよく使うようになったんです。
それをきっかけに「ほぼ日」を
ちょくちょく見るようになって、そのうち、
手帳も使ってみようかなって。
ーー それまでもなにか手帳を使われていました?
藤田 ええ。でもとくにこれと決めてる手帳はなくて。
いつも使っている途中で飽きてしまうというか、
変えたくなることが多かったんです。
わたし、そんなにきれいに書かないので、
書いてることが増えていくと、
だんだん汚くなって
自分で嫌になってしまったり。
どうも愛着が持てない感じだったんですけど、
ほぼ日手帳だとそれがなくて。
なんだか愛着が持てるんですよ。

ーー うれしいです。
どういうふうに使われてますか?
藤田 基本的には月間カレンダーに
スケジュールを書いて、
1日ページにはその日の打ち合わせのメモを
書いてます。
といっても仕事だけに使ってるわけじゃなくて、
プライベートの予定もこれに全部書いてますから、
たぶん、まあ、ごく普通です(笑)。
ーー さっき遠目に、斜めに書いた文字がちらりと。
藤田 1日ページのほうには、
その日の打ち合わせの内容だとか、
そういったものを走り書きで
ダーッと書いてる感じですね。
ーー ほぼ日手帳って、斜めに走り書きしてる人が
すごい多い気がしますよ。
藤田 普通の手帳だと、途中でいやになっちゃうと
思うんですけどね。
あと、わたしの場合は
仕事がすべてインターネットベースで
最後はメールの文書で起こさなきゃいけないので、
手で書くのは、バーっと殴り書き、
その場で聞いたことを
書いてるというところもあります。
特別な使い方はまったくしてないんです。

ーー 飽きないで使ってくださってるのは、
どんなところがよかったんでしょう。
藤田 そうですね。
けっこう仕事が忙しくて、どちらかというと
常に急かされて生活してる感じなんですね。
だから、この下のことばも含めて、
このゆるさがいいんだと思います。

それと、20代の後半ぐらいのときって、
すごい頑張らなきゃいけないみたいな、
それで空回りしてるような感じがあったんですよね。
ーー ええ、わかります(笑)。
藤田 ずっと片意地を張ってるような時期があって。
でも30代になると、たぶん
いろんなことに慣れてくるというのもあるし、
気持ちの面でも少し余裕が出てくるじゃないですか。
そういうときに持っていたいもの、
という気がします。
「やさしいタオル」もそうですね。
たぶんそのやわらかさとか、ゆるさのかげんが、
ちょうどいい感じなんじゃないかなと思います。
ーー なるほど。そして忙しい日々にも、
フッ、とイチョウの葉っぱを挟んでみることも。
藤田 そんなこともしてみたり(笑)。
うちのオフィスの前がイチョウ並木なんですよ。

まぁ、そういうこともできちゃう、
この手帳の、大人なんだけど
子どものところがある、みたいなバランスが、
わたしはすごい好きなんです。

あと、カバーのポケットに
いろいろ入れられるところも気にいってます。

第2のお財布みたいなもの。

ーー そう、さきほどから気になっていました。
それは、パスポートですよね?

藤田 そうです(笑)。
ーー ここまで大胆に、パスポートまで
手帳カバーに入れてるかたははじめてです。
藤田 たまたま明日から旅行に出るので、
忘れないように入れてあるんです。
内側に入れてるのはクレジットカードとか
いただいた名刺とか、お店の名刺とか。
手帳は、第2のお財布みたいな感じですよ。
いつも持ち歩いてはいるけど、出先で
お財布ほど頻繁に出し入れするわけじゃないから、
なくすこともないですしね。
だから、それほど使わないけど大事なもの、
たとえば年金手帳とか(笑)、
そういうものも入ってたりします。

ーー あれ?
最初のページが年間カレンダーになってますね。
そうか、表紙とトビラ(1枚目のページ)を
カバーに挟みこんでるんですね。
これも大胆な挟み方ですね!
藤田 だめですかね?
ーー いやいや。おもしろいです。
というか、パッと開くと
年間カレンダーがあるなんて、便利そうです。
そして内側のポケットには、お守りも?
藤田 わたし、今年本厄なんですよ。
で、いちおう。
ーー 藤田さんはご自分の会社の代表もされているんですよね。
藤田 ええ。仲間と一緒にはじめた会社なんです。
人数が少ない会社なので、
ひとりが何役もやっていて、
わたし自身デザインもするし、
打ち合わせにも行きますし、製作もしますし。
ーー さまざまな立場でされる仕事のうち、
経営的なことでも
この手帳があって便利だったというようなことが
ありますか?
藤田 そうですね、なんの支払いであるかとか(笑)。
お金のことなんかも書いてます。
そういう会社の、いろいろなことも、
やっぱり忘れてしまいそうなことが
すごく多いので、
この手帳、一冊にまとめておけるのは便利ですね。
ーー そして、来年の手帳カバーは
「牛革オイルコーティング・グリーン」
選ばれたんですね。
このカバーを選んだ決め手はなんでしたか?
藤田 もともと、革が好きなんです。
2008年版は革の種類があまりなかったので
プリントカバーにしたんです。
きれいな色ですよね。



『特別なことはなにもしてない』という
藤田さんの手帳の使い方にうなづいたかたも、
いらっしゃるかもしれませんね。

わたしの手帳の1日ページも
走り書きのメモでいっぱいで、
手帳CLUBに寄せられるみなさんのような
楽しい使い方をしてみたいなぁ、と
あこがれの気持ちを抱いたまま、
2008年は暮れつつあります。
2009年版は‥‥楽しみですね。
手帳クラブでは、ひきつづき
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お待ちしております。