はじめてのほぼ日手帳を
もっとおもしろがりたい!?
(前編)
2007.12.13
ザ・コレクターズのギタリスト古市コータローさんと
『スプーの日記』などのコンテンツ制作を手がける
STUDIO M.O.G.代表、森内淳さんが
「ほぼ日手帳」についてSTUDIO M.O.G.内の
「もっと面白がりたい21」【註】というコーナーで
盛り上がっているらしい?
 【註】「もっと面白がりたい21」
 古市さんと森内さんが
 ロック雑誌『ロックンロールニューズメーカー』にて
 なんでもおもしろがろう! というコンセプトで連載。
 雑誌の連載終了後、3年ほど前から
 STUDIO M.O.G.のページ内でコーナーを復活し、
 掲示板方式で往復書簡のように
 気になっているものについてやりとりをしています。


そんなメールをいただいてサイトをのぞいてみると
お二人ともはじめて手に入れたほぼ日手帳について
「カバー・オン・カバーでカスタマイズ予定」
「オレたち、ほとんどほぼ日手帳の販売員と化している」
「早く書きたいぞ」
とコメントを重ねているではないですか。

そこでお二人に手帳CLUBに出張していただく形で
ほぼ日手帳をはじめて手に入れたときの
おもしろがりかたをたっぷりと語り合っていただきました。
20年来の友人というお二人の絶妙なかけあいも
どうぞお楽しみください!



手帳ジブシーなんだよね。

ーー ずいぶんとほぼ日手帳を宣伝をしていただいているみたいで
どうもありがとうございます。
森内 4冊は売ったよな。
古市 もっと売れてるよ。
森内 結構ね、宣伝マンになっています。
古市 そうですね。
でもまだまだこの手帳について語りつくせていないです。
ぼく、手帳ジプシーなんですね。
だから毎年10月ぐらいから緊張感が漂ってくるんです。
失敗すると、1年間苦労しますから。
森内 ちょっと、手帳のざわざわ感が出てくるよね。
古市 そうそう。
10年ぐらい前までは、
ファイロファックスを使っていたんですけれど、
その後は毎年違うものを使っていて、
なかなかいい手帳にめぐり合わないなと思って
手帳の調査をしていたら、
「ほぼ日手帳」を使っている人のブログに
ぶつかったんです。
そうしたらロフトにあるというではないですか。
ぼくは西武に2日に1回は行っているので
ついでに行ってみたら、もう色がいっぱいあって!
すばらしかった!
ずばりぼくの大好きなピンクもあったんですよね。
でも今年の手帳がピンクなのよ。
例年やっぱり色は変えていきたいの。
そこで来年はピンクの反動で、コンサバな紺にしました。
一同 (笑)

古市 これカバーは紺なんですけれど、
紺にグリーンでワンポイントのロゴがありますよね。
ここにやられたんです。
ここが、ロンドンの学生って感じでね。
響いたんですよね。
森内 今の話、全然読者に響かない(笑)。
ーー 響いてます、響いてます(笑)。
森内 おもしろいね、コータロー君。
ーー (笑)森内さんと、ほぼ日手帳の出会いは
いつごろだったのでしょうか?
森内 ぼくは元々、モノポリーのファンなんです。
「ほぼ日」にモノポリーのページがあるじゃないですか。
そこから「ほぼ日手帳」に行き着いたんです。
ちょうど『スワンソング』という番組制作会社を辞めて
3年たつんですね。
石の上にも3年じゃないですけど、
来年から気分変えて、
いろいろやりたいなぁと思っていたところに
この運命的な出会いがあったんです。
それで、想像力を広げてくれそうな緑色を選びました。

ーー それぞれ違うところからほぼ日手帳を手に入れて
盛り上がってくださったんですね!
古市 そうです。
森内 もう買ってからが大変!
古市 買ってからというもの、もう、いろいろ調査してね。
森内 これ、ちょっと手ごわいぞみたいなの、あったよね。
これ、一筋縄じゃいかないと。
古市 いかない、いかない。
まず、名刺をどこに入れるか、すごい迷ったんですよ。
最初、カバーの後ろ側のポッケに入れてたんだよね。
森内 コータロー君が話を振ってきたの。
名刺どこに入れるのって。
で、ぼくは「前のポッケの一番上だよ」って。
古市 それでぼく、真似をして前に入れたんです。
「ほぼ日の付箋」もカバーの前方にいれています。
森内 え、うそ! そんなのあるの!
古市 ド素人だね。
森内 マジで? こんなのあるの?
あれ、オレ、遅れてるじゃん。やばいな。

古市 オレ、下敷きも持ってるんだ。
手帳を買って、下敷きを買い忘れたから
もう1回行ったんだよ、ロフトに。
やっぱりおそろいのロゴじゃないと。
几帳面だからさ、オレ。
手帳に、適当に矢印書けないタイプなのね。
下敷きをちゃんとあてないと。
森内 まじ? それ、初耳だよ。
古市 ギタリストはそうなんだ。
森内 ギタリストはそうだ? そんなことねえよ(笑)。
古市 そういうやつが多い。
森内 キース・リチャーズはしないと思うぜ(笑)。
古市 キースもやるんですよ(笑)。
森内 オプションも含めていろんな、仕掛けがあるから、
やっぱりすごくおもしろいよね。
買ったときにはこんな仕掛けがあると思わなかった。
古市 ただ、今年、初年度だからね、我々ね。
まだ、偉そうなことは言えない。
いろいろ技を編み出していく途中ですから。

カバー・オン・カバーに何を入れる?

ーー オプションと言えば、お二人ともカバー・オン・カバーに
すでになにか入れていらっしゃるようですが?
古市 カバー・オン・カバーというのが、
かなりポイント高いですね。
中学校の頃の、透明下敷きを思い出すんです。
森内 ぼくは、自分のところで出したポストカード。
カバーのグリーンとあわせてみました。

古市 オレ、手帳を買ったときから、
ここに何を入れるか一日中頭のどこかで考えてた。
今、入れているのは、これ。



古いものを売ってるお店があるじゃないですか。
いわゆる「鉄人28号」とか。
そういうお店で発見したんです。
昭和46年に放送された「美しきチャレンジャー」って
スポコンドラマに出ていた進千賀子さんのブロマイド。
今後、予定してるのはね、
ブルース・リーと、『あしたのジョー』とかさ、
自分がぐっとくるものなんだよ。
森内 じゃあ、ちょっと買いに行かなきゃね。
古市 いや、それは、出会いなんだよ。
森内 あ、出会いね。
古市 これだって買おうと思って買ったわけじゃないんだよ。
たまたま熊本で出会って、わざわざ500円で買ったんだ。
森内 500円もするの?
古市 だって、46年のものですからね。まあ、状態もいいし。
多分、当時5円か10円だと思うので
まあ、100倍ってことだよな。
このカバー・オン・カバーに
自分のわくわく感や今の感じが込められるっていうのかな、
この感じがね、非常にいいんです。
紺のカバーで、すっごい頭がよさそうでしょ。
森内 このポストカードを入れていると、どうかな(笑)。
古市 そこがオレのバランスなんだよ。
一同 (笑)

書くことを触発してくれる。

ーー 手帳の中身について、
こうやって使おうかな、と思っていることはありますか。
森内 手帳って生活の基礎という気がするんですよね。
ここにスケジュールを書き始めて、
ここから行動を起こし始める。
手帳の乱れは生活の乱れみたいな。
だから、ここが盛り上がることで、
日常も盛り上がるような気がするんですよ。

ぼくは仕事柄、映画の試写を見ることが非常に多いので
試写のスケジュールを書くだけじゃなくて、
お試し版でこの映画に何を期待するかということを、
ちょこっと書いたりしてみたんですね。
そうしたら映画を見るときの気分が全然違うんです。
小さい手帳のときは
自分の頭の中にメモるしかできなかったことを、
実際に書いてみるとすごくおもしろい。
「ほぼ日手帳」が書くことを触発してくれるんですね。
古市 そうそうそう。
今までの手帳だとね、あんまり書く気がしないのよ。
月末にね、ちょっと銀行に振り込む金とか、
計算とかそういうことは書いてたんだけど。
ーー (笑)
古市 これからは今まで頭の中にあるだけだったことを
書けるもんね。

(明日につづきます)

さすがほぼ日手帳の宣伝マン!
カバー・オン・カバーについてだけでも
ここまで熱く語ってくださるとは。
お気付きでしょうか。
まだ手帳の中身のことには
ほとんど触れられていません。
手帳にすでになにか書かれているのでしょうか?
明日もおふたりのたのしい手帳対談をお届けします!

古市コータローさんがギタリストとして活躍している
 ザ・コレクターズはなんと今年でデビュー20周年。
 3年ぶりのオリジナルアルバム『東京虫BUGS』
 来週12月19日(水)に発売されます。
 トークがおもしろいだけではありません。
 ぜひアルバムも聴いてみてください!
 

古市コータローさんが
 月に1回、1ヶ月分の更新をするブログでは
 「おもしろがり」な古市さんのアンテナが
 今どこに向いているかわかるかも!
 古市コータローのBRILLIANT DAY

森内淳さんが代表をつとめるSTUDIO M.O.Gのサイトでは
 古市さんと森内さんがほぼ日手帳のことも語り合っていた
 「もっと面白がりたい21」のコーナーをはじめ、
 インターネットマガジンVOICE WAVE
 2008年最初の新月の日に発売予定の
 『スプーの日記3』の制作日誌も読むことができます。
 こちらもぜひのぞいてみてくださいね!