―Tea For Us―
茶坊主のひとりごと。

十六杯目◎
肉体と音楽の関係性
ゲスト:沼澤尚さん

夏ですね。僕に搭載されている
「不良センサー」もフル稼働してます、
茶坊主・ごうどじょうです。

九州長崎で暮らした高校時代までに
意味もなく殴られたり、
お金をとられたり、後をつけられたりしたら、
すごくイヤなので、
不良が近くにいる気配を
感じ取る能力が異常に発達してしまいました。
不良がいそうだったら、道を変えます。
と、逃げることを基本にした
僕の自己防衛感に最近ちょっとした変化が。
とある格闘映画を観て、
「強くなれば、いざ不良にからまれても平気かな?」
と思い、体を鍛えることに興味津々です。
中学生男子の論理ですが、
31歳・ごうどじょう真剣です。

今回のゲスト沼澤尚さんも、
最近、明るいビルにあるトータルワークアウトで
体を鍛えているのだそうです。
その目的は、もちろんぼくのような
「不良から身を守るため」ではなく、
「良い演奏をするため」だそうです。

「音楽と筋肉??」
一見、関係なさそうな両者ですが、
沼澤さんによると、
こんな関係があるそうです。

沼澤 筋肉を鍛えてないと、
リラックスした演奏はできないんですよ。
糸井 そういうもんですか?
沼澤 ジムに通い始めて、
スパァ〜ンってドラム叩く時の伸びも違うし
音のバランスがすごくよくなっているんですよ。
芯がしっかりしてるから、
柔らかい動きができるというか。
糸井 ドラムって正確なリズムが必要じゃない?
それって、やっぱり訓練とかしてるの?
沼澤 そうですね。でも、正確にリズムを刻むだけなら
機械でもできるんです。
でも、ただ正確に叩いたものというのは
人間には合わないんですよ。

どの世界も、見ていると分からないけど、
実際にやってみると、いろいろと奥深いものだと
改めて実感しました。
それにしても、軽く机を叩いて
床を踏みながらリズムを刻んでくれた沼澤さん、
かっこよかったです。
僕が思春期なら、
迷わずドラムを始めていたことでしょう。

以上、体を鍛えるといえば山男。
とりあえずロッククライミングに挑戦しようと思って、
間違った方向に進んでいきそうな、
茶坊主・ごうどじょうでした。

来週のゲストは、
元巨人軍・野球解説者の村田真一さんです。
生まれてから1度も、
野球に興味を持ったことがない僕でさえ、
思わず「野球って面白そうだな。」
と感じたトークにご期待ください。


沼澤尚:ドラマー
1960年4月19日東京都出身
大学卒業と同時にL.A.の音楽学校PITに留学、
JOE PORCARO,RALPH HUMPHREY等に師事。
卒業時にHuman Relation of The Yearに選ばれ
同校講師に迎えられた。
国内外を問わず、
その活動範囲はますます広がっている。
高校生までは野球少年。
先週までのゲストの栗山さんとは
一度、対戦した記憶があるのだとか。


番組中に段取りがないので、
かわってお知らせです。
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沼澤さんから
「ほぼ日」読者へのメッセージはこちら!
https://www.1101.com/numazawa/

2004-08-08-SUN


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