大橋歩さん & 伊藤まさこさんと ほんとうにほしいタオルのはなし。 おまたせしました、「やさしいタオル」再始動です。

その3 こんなに水を吸うなんて。
糸井 用途によっては
「ごわごわ」は選ばない、ということは、
大橋さんも伊藤さんも、
勝ち抜き戦で何か一つだけ
選んだっていうようなことじゃなくて、
もっと柔らかなというか、
ゆったりした考えだったんですね。
伊藤 (笑)そう、そうですね。
糸井 男ってつい
勝ち抜き戦をやりたがるんですよ。
これに対してこれは
こういういいところがあるから、こっちの勝ち。
で、これいいっていうと、
それとこれならこっちの勝ちってやって、
トーナメントで商品を考えちゃったりする。
それって余裕ないですよね(笑)。
伊藤 (笑)なるほど。
糸井 つまり、頑固になって
1個しか選べない、になっちゃう。
なんか寂しいですよね。
そうか。ぼくね、おふたりを呼んだら、
機能で勝ち抜いたもののことが
だんだんわかるんじゃないかと思ったら、
大間違いで。
伊藤 あら‥‥よけい、なんか(笑)。
大橋 すみません(笑)。
糸井 いえいえ、ていうか、
「気持ち」だったんだ。
ほぼ日 「ごわごわ」対「やさしい」の
対立構造じゃないんですね。
大橋 そうですよ。
「やさしいタオル」は軽くて、
どこかに持っていくのに、
すごくいいですよ。
伊藤 それから、娘が赤ちゃんの時は、
こういう軽くてやわらかい
ガーゼのタオルを買いました。
なんか、あまりに肌がつるんとしてるので、
ちょっと忍びないと思って(笑)。
大橋 そうです、そうです。
糸井 ごわごわで娘拭くのはね(笑)。
つまり、それ、うちのコンセプトそのままです!
「やさしいタオル」って
名前つけたのも、そこなんです。
伊藤 そっか!
大橋 そうね。
糸井 体調のわるい人とか皮膚の弱い人、
赤ちゃんにもいいですよと。
例えば汗を拭く時に、
ガーゼ側を押しつけるとスッと吸いますから
女性がファンデーション塗ってて
汗かいた時にも。
伊藤 ああ、なるほど。
糸井 こんなふうに、水をこぼしてみます。
すっと吸い込むんです。
伊藤 あ、すごい!
大橋 すごーい!
糸井 水を落としてもすっと吸い込むでしょ。
伊藤 通販番組みたい(笑)。
大橋 こんなにすごいんですね。
伊藤 すごーい!!
大橋 これ、おふきんにも欲しいね。
伊藤 あ、そうですねえ。
糸井 うちは、制作サンプルを
ふきんに使ってます(笑)。
ほぼ日 社長権限(笑)。
伊藤 すごくいい。
大橋 すっごいじゃないですか。
糸井 面白いでしょう?
伊藤 面白いです。
糸井 だから、さっき言ったように、
顔に押さえるだけで‥‥
大橋 汗もぬぐえる。なるほど。
すごーい。
糸井 ああ、今うれしかった(笑)!
通じてよかった。
大橋 ビックリしましたね。
伊藤 納得しました。
これは一度も
水通ししてないんですか。
ほぼ日 製品として販売している状態です。
一般的なタオルは、
買ってきたばかりの時は
あまり水を吸わないですよね。
大橋 そうです。そう、洗わないと。
ほぼ日 それは理由があって、
市場に出ているタオルの多くは
柔軟剤を使って仕上げているんです。
大橋 そうです。
伊藤 あ、そうなんだ。
ほぼ日 そうするとツルツルになって、
高級感が出るんですね。
けれども水をはじくので、
すぐには水を吸わない状態になるんです。
だからそれが落ちるまで何度か洗濯しないと、
新品のタオルは水を吸わない。
だったら「やさしいタオル」は
最初から水を吸うように、
柔軟剤を使わない、って決めました。
大橋 こんなに、性能がいいなんて、
ビックリしました。

おふたりに目の前で、吸水性に驚いてもらえて
ほんとうによかったです。
でも「外国製の業務用みたいな白」のイメージも
とっても、いいですよね。
それって取り入れられないかなあ‥‥。
敵ではないということがわかったところで
次回は「ごわごわ」についてもうちょっと考えます。
つづきます!
2010-10-06-WED

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