シェフ 大丈夫!
ちゃんと卒業するから!


正直、最後がこんなに大変だとは、
思ってもみませんでした。

シェフは完成させて到着され、
そして、帽子教室を主席で卒業されていきました。




裏地を表地と同じように、
裏返して縫ってまちがえてみたり、
またそれを地道にほどいて縫い直したり、
縫いすぎたり…
ほんとうに、あせります!



あ、今、 シェフがダッシュで、
仕上げに必要な材料を買いに出かけました!

あせりすぎて、
ミシンを踏む足は、裸足です。
あせる〜、あせる〜



残りの工程は、一見、
「全部合わせて縫えばいいんでしょ?」と
簡単に見えますが、とっても手がかかるんです。





3枚の布をそれぞれ合わせて、
ミシンをかける前にクリップで合わせて、
仮縫いをします。
そのとき、裏地をちょこっと外にだすと、
帽子の型がパリッとします。

そうこうしている間に、
シェフのアポロ帽が完成しました!



うわああああああ!
最後が合わにゃい…
スソせんせ〜い〜〜〜!!



「どれどれ?おや?
 接着芯を貼ったときに生地がのびちゃったのかな?
 (ま、今は敢えて追求しないようにしよう〜)
 こうやって、直していきましょうか〜」

あ! シェフが買い足しから戻ってきました!



シェフ
「みんな卒業していきますな〜
 これは、もしかして、アレですかね、
 留年ですかね。(焦)」



留年かぁ〜、留年は…いやだな〜 



シェフ
「留年はいやだ! みんなと卒業する!!」



そうだ!留年はいやだ!卒業するぞ!
スピードをあげていくぞ!



スソ先生、心配しないで!
卒業するから!

シェフ
「でも、今回裁縫をしていて、わかったことがあるんです。
 裁縫は、あせれば、あせるだけ失敗すると…
 裁縫は、”いそがば、まわれ”ってことをね、わかったんです。」

ええ!存じています!
今、ひしひしと痛いくらいに感じています!
でも、卒業したいんだもん!



よし、内側を整えて〜、仮縫い、できた!!



さ、ミシンは、丁寧にいくぞ〜!


シェフ
「できた〜! みてみて〜!」




あはははははははは!
シェフ、すっごく、かわいいです〜〜〜!
目玉焼きをぐりんぐりん、まわさないで〜〜
黄身がおちそう〜〜





しっぽがでてきました〜

と、同時にシェフ
「切腹帽(リアル版)」と「切腹帽(おしゃれ版)」完成!




奇麗にアイロンをかけておいてみると、
あ、エイが落ちてるみたい〜。



この間、モギさんがアジ釣りで釣ったエイに
だいぶ似てきたんじゃないですか?



頭のサイズをはかって、いよいよ、
最後のバイアステープをつけます。
もうすこし、もうすこし!

ここで、シェフ
「うさぎハンチング」できあがり!




スペシャルゲストのハラダさんも
スソ先生も、心配そう。



大丈夫!ちゃんと卒業するから!
心配しないで!


できた〜〜〜!

感・無・量!
わーい!できた、できた!
スソ先生、私、卒業します!

粘土から始まり、遅れて、遅れて、
追い越し、また遅れて、
でも、本当にたのしかったです。

世の中の売られている帽子たちを、
こんなにも尊敬のまなざしで見れたことも、
中野であんなにおいしい団子が買えるって事も、
裁縫はごまかすと後が大変なことも、
いろんな事を知りました!

スソ先生、とっても楽しかったです。
ほんとうに、長い間、どうもありがとうございました!
エイの帽子、無事に完成できて、
ほんとうに嬉しいです!



スソ先生のアドバイス
とにかく、完成できて、よかったです!
おもったより接着芯が強くて、
ワイヤーを入れずにすみましたね。
最後の工程もただ縫うだけでなく、
切り込みを入れて、カーブを出しやすくしたり、
モコモコにならないように、工夫が必要なんですよ。

帽子教室、たのしかったですね。

とじる