われら、スジナシ応援団!笑福亭鶴瓶の即興ドラマに酔え。
台本ナシ! 打ち合わせナシ!
すべては、ふたりのアドリブ!
笑福亭鶴瓶師匠がゲストとともに
即興ドラマを演じる
なんともスリリングな長寿番組、
それが『スジナシ』!
中部地方でしか放映されていない
この幻の番組の劇場版がDVDになります!
むろん、「ほぼ日」は応援しますとも!
『スジナシ』応援団を再結成します!

それはそれとして、
公演終了後にDVDの特典映像として収録された
糸井重里と笑福亭鶴瓶師匠の
アフター『劇場スジナシ』雑談も
どうぞのんびりとお読みくださいませ。
スジナシってなに?
2006年9月24日。
『スジナシ』応援団長であることは
承知していましたが、
この日は糸井重里が
「即興芝居を演じる人」になりました。
しかも、ラジオで、です。
(ラジオ版『スジナシ』は
 笑福亭鶴瓶師匠のレギュラー番組
 ニッポン放送「笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ」の中で
 生放送で行われたのでした)




糸井重里の、世間で言われる肩書きは
コピーライターであり、
いまはおもに編集長やら社長やらを
やっているような日々です。
それがまたなんで急に演者に、
しかもハードルの高い即興芝居を
やることになったのでしょうか。

いや、長い人生、こういうことも
あるもんなんです。
本人含め各スタッフが心をしずめつつ
準備をはじめると‥‥



この日『スジナシ』応援団にご参加のみなさまが
並んで待ってくださっているところに
笑福亭鶴瓶さんが
到着されたようですよ。



余裕の足取りです。いっぽう糸井重里は、というと。



楽屋のすみで小鳥のようになっていました。
緊張していますか?
「‥‥これはたいへんなことを引き受けてしまった」
いまさらそんな。
「オレをひとりにさせるな、
 オレにものを考えさせるな、
 何か話せ、
 しかし、とんちんかんは禁ずる」
難しい注文を矢のように。



鶴瓶師匠にごあいさつです。
「ええか、糸井さん、
 あんた、集中せえよ!
 この人、オレ以上に集中せえへん
 めっずらしい人やからな」
と、具体的な注意を受けます。

そして、この方は、劇中のナレーションを担当する
ニッポン放送の
うえやなぎまさひこさんです。



‥‥ずばり、今日は嫌な仕事ですよね?
「こういう仕事は
 糸井さんのところで断るべきでしょう。
 なんで実現しちゃってるんですか!」

いったいどうしてでしょう。
しかし、もうすぐ本番。
もはやそれを検証している余裕はありません。

本日のお客さまである
『スジナシ』応援団のみなさまも
すでに客席にスタンバイなさっていますよ。



出演者3人の心の整理がつかないまま、
放送がはじまりました。

I

「落ち着け、生放送やで!(鶴瓶)」
「ほんとは、やめたかった‥‥今日。
 だって、いまオレ、
 借りてきたネコが飼ってるネコ、
 みたいになってるもん(糸井)」
「‥‥(一同)」
そんなようなことを次々に暴露しながらも
番組は進行していきます。
即興で演じる芝居、
用意されたのは3つのテーマ。
・昭和30年代の下町
・無人島にて
・動物園にて
それぞれの効果音だけが
用意されている状況です。



このなかからどのテーマを選ぶか、
『スジナシ』応援団の、本日の客席のみなさまに
決めていただくことになりました。
その結果、
・昭和30年代の下町
に決まり、
その瞬間糸井が「あっちゃー」という顔をしていました。
「そのテーマだけはやめてくれ」と
思っていたようなのです。
こういうときは、そういうところにものごとがすべて
集約されていくものです。
放心状態の糸井重里が、こちらです。



即興芝居があれよあれよとはじまり、



たのしそうなボールを
投げ込む鶴瓶さんと



それをひっかきまわす糸井重里、



そして救世主のような軌道修正役、
うえやなぎさん。

このすばらしい組み合わせの3人が
入り混じりながら進むドラマが
そのまんま、生で、どんどん
放送されていきました。

いいドラマでした。

あらすじを言いますと、
冷えた黄色と赤のすいかを
痔で寝こむ父を持つ友人の家に
持っていこうとした子(鶴瓶さん)がいました。
痔の父の家の息子が
当時めずらしかったテレビを見に来るはずでしたが
来ませんでした。
うえやなぎさんのナレーションによると、
この家には事情があるからです。
食堂「天狗食堂」を営むお父さん(糸井)が
実は東京に行くことになっているのです。
何のために上京するかというと
お父さん(糸井)は女で、
というのは嘘で、
お父さん(糸井)はラジオの投稿マニアで、
その才能がテレビ局の中村さん(うえやなぎさん)に
買われて東京のテレビ局に勤めることになり、
息子(鶴瓶さん)と母(鶴瓶さん)は
東京に行くのが怖いのである。

‥‥いいドラマでした。
ほんとです。
ほんのちょっとした
奇跡を聴いているかような
そんなかんじがしました。

鶴瓶さんの魅力あふれる設定と運び、
糸井の暴走と自爆。
演じたのちに、糸井はこのように言っていました。
「無免許なのに大型トラックの
 ハンドルを握って運転していることに
 すごい山道で気づいたみたいになってた!」
よくわからないたとえですが、
真っ白になっていた、ということはわかります。

すばらしかったのは、うえやなぎさんの、
脱輪した車を道にのせるようなナレーション。



スタッフも、鶴瓶さんも糸井も、
会場にいらっしゃった方も、
ラジオの前に、
パソコンの前にいらっしゃった方も、全員が
この方を神さまのように感じたことでしょう。



最後はいらしていただいたみなさまに
本家『スジナシ』の製作委員会がお買上げくださった
TARO MONEYをお配りしました。

そして、楽屋でちょっとした
反省会のようなものが
自然発生的に開かれました。

「な、おもしろかったやろ?(鶴瓶)」
「くせになりますね(うえやなぎ)」
「そうだねー。あのままきっと、
 3時間くらいやってたら、
 ほんとうの、いいオレが出たと思うんだ(糸井)」
「あんたと3時間も
 あんなんやりたないわ!(鶴瓶)」

ラジオで18分間にもおよぶ即興芝居は、
(放送全体は1時間半でした)
思えば誰もやったことのない、未開のものでしょう。
「こういうのは、糸井さんみたいに、
 かきまわす人が必要やねん(鶴瓶)」
「それはわかってたの(糸井)」
「そやから! わかりすぎたらあかんねん(鶴瓶)」

楽屋での反省会は大爆笑でした。



で、糸井さん。
今日の『スジナシ』のタイトルは‥‥?

「天狗食堂」

天狗食堂、に決まりです。
お聴きくださったみなさん、
ありがとうございました!

 
うわぁ、こっちまでドキドキしてきました!
糸井さん、頑張って!!
(仙台のSANJI)

 
糸井さんが泣く〜!って思っていたら
本当に泣きそうだったんですね?
うぅ‥‥すみません‥‥可笑しくて、
本気で笑ってしまいました。

お陰で私も手に汗握って
聞いてしまったじゃ〜ないですか(笑)。
鶴瓶さんにダメ出しされてやり直してる糸井さん、
バツグンに面白かったです。
Windows Media Playerから、そのまま
聞こえるラヂオ。
なんか凄いツールがあるもんだー!と感謝しつつ、
料理しつつ、手に汗掻きつつ、面白かったです(笑)。
(h)

 
ラジオきいてはった人と会場にいた人の数だけ、
きっとドラマはあって、キヨシやおとぅちゃんがいて、
天狗食堂があるんですよね。
あー、すでに期待しています、
スジナシラジオ版の次なる放送を。
(シ〜バ)

 
本日のM.V.Pはうえやなぎアナでしたね。
うえやなぎさんの
臨機応変さ・判断力、スゴかったです。
「まっしろになった」という
糸井さんのグダグダっぷり!
も面白かったですよ。
自分で自分に伏線やトラップを仕掛けてのハマリ方、
最高でした。
鶴瓶さんの突然の二役こそ、今回の白眉であり
落語家の本領発揮したところなのでは。

ありがとうございます。
最高の日曜日となりました。
(Y)

また、いつか、やりたいです、
ラジオ版『スジナシ』。
「余韻をかみしめたい、ということもあるので
 すぐにやるのではなく、
 ちょっと時間をおく‥‥というのはどう?」
精神力ギリギリのところを使ったであろう、
うえやなぎさんの含蓄のある言葉で、
今回は、〆としたいと思います。

『スジナシ』応援団は、つづく?!




出演:笑福亭鶴瓶
発売:2006年8月23日
価格:9,975円(税込み)
販売元:コロムビアミュージックエンタテインメント
【Amazon.co.jpでの注文はこちら】
第一巻:『ライトハンズ』
(舞台設定:歩道橋)
イッセー尾形
第二巻:『鼻緒から。』
(舞台設定:ホテル)
生瀬勝久
第三巻:『彼方へ何処へ』
(舞台設定:神社)
広末涼子
『スジナシ』応援団長 糸井重里
DVDの映像特典として各巻のおわりに
笑福亭鶴瓶師匠と糸井重里の対談が収録されています。

詳細は中部日本放送の『スジナシ』公式ホームページをご覧ください。

『スジナシ』の公式ホームページはこちら
2006-09-29-FRI

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