笑福亭鶴瓶さんと、ゲストの方が、
設定だけを手がかりに、
すべてアドリブの即興劇を演じる。
台本ナシ。打ち合わせナシ。一切合切ぶっつけ本番。
それが、『スジナシ』です。
もともと中部日本放送(CBC)の深夜放送として
はじまった『スジナシ』ですが、
鶴瓶さんと豪華ゲストによる
スリリングな即興劇が人気を呼ばないはずはなく、
じつに8年も続く長寿番組となっています。
しかし、なぜか全国放送はなく、
それをたのしめるのは一部の方のみ。
そんな、「幻の人気番組」である『スジナシ』が、
2006年3月、紀伊國屋ホールにて、
『劇場スジナシ』として上演されることになりました。
もちろん、台本ナシ、打ち合わせナシ。
超満員のお客さんが固唾を飲んで見守るなか、
3日間の公演は大盛況のうちに幕を閉じました。
いわば『スジナシ』の東京進出ともいえるこの公演を、
ほぼ日刊イトイ新聞は、全面的にバックアップしました。
「スジナシ応援団」の団長に任命され、
当日、舞台でちょっとした進行役を担当した糸井重里も、
見事、というか、まあ、のんびりと、
その大役をこなしました。
さて、このたび、その3日間の公演が、
DVDになることが決まりました。
公演当日までシークレットだったゲストは、
イッセー尾形さん、生瀬勝久さん、広末涼子さん。
スリルあり、爆笑あり、ロマンスあり、オカルトありの
3つの即興劇が、DVDのかたちで
いつでも観られるようになるのです。
もちろん、「ほぼ日」はこのDVDを応援します。
なんといっても「スジナシ応援団」ですからね。
公演が終わってから数日後の某日、
青山にある東京糸井重里事務所で、
このDVDの特典映像として収められる予定の
「笑福亭鶴瓶×糸井重里、『スジナシ』対談」が
収録されることになりました。
しかし、集合時間を過ぎても、
肝心の鶴瓶師匠が現れません。
「どうしたのかな?」とスタッフが心配しはじめたころ、
おなじみのダミ声で何事かしゃべりながら、
にぎやかに鶴瓶さんが登場しました。
‥‥師匠、いったいどうしたんです?
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タクシーの運ちゃんがまちがいよったんや。
『お客さん、ごめんなさい、
骨董通り、ちょっと行き過ぎた』
言うて、停めはったんですよ。
ああ、いいですよ、言うて降りたらね、
‥‥一本、向こうやんねん、骨董通り。
ぼくはもう、そこが骨董通りや思てるからね、
どんどん歩いて行くけど着くわけないわね。
ほんで、また、骨董通りっぽいねん、その道が。
骨董通りより、一本向こうの通りのほうが
よっぽど骨董通りっぽい。いや、ほんまよ? |
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そんなわけで、過去、幾度となく対談しているふたりが、
カメラの前でしゃべりはじめました。
続きは、また明日。
(続きます)
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