ボーズ 安斎さんは、昔から
遅刻しがちなんですか?
安斎 そりゃ、ヤバイくらいです。
うちはおふくろが
そういうことについて
平気だったから。
ボーズ あ、もしかして、
家庭の問題なのかな?
安斎 おふくろは、何かわかんないけど
「朝茶、朝茶」って言うのよ。
ほぼ日 朝茶?
安斎 「朝茶はその日の難逃れ」とかいう諺があって、
朝、とりあえずお茶だけは飲んでいきなさい、
って、そりゃうるさいんです。
ボーズ ‥‥うぷぷぷ、お茶、
しかも熱いお茶を

安斎 うん(笑)。すっごい熱いお茶を出してきて、
「いやあ、このお茶を飲むまでは」
という攻防が、毎朝あるんです。
一同 爆笑
安斎 「あのさ、もう遅刻してるよ」
といくら言っても
「いや、このお茶を飲んでいけば、
 それ以上ひどいことはないから」
ほぼ日 それ以上(笑)。
安斎 「そうか。ということは、遅刻って
 それほどのことじゃないのかな」
という意識が
このときに芽生えたのかもしれません。
ボーズ こりゃ完全に、教育だ。
ほぼ日 ボーズさんのところは
時間的にきっちりしたご家庭だったんですか。
ボーズ うちはうるさかったよ。
朝起きないのもダメだし、
時間は、1分でも遅れると、
ものすごく怒られたから。
安斎 1分でも?

ボーズ 遅れるということだけで、もう
ぜんぜんやべぇ。
「絶対5分前に行け」って言いましたよ。
安斎 ‥‥それはなにか戦争でもしてたの?
一同
ボーズ とにかくうちは厳しかったですよ。
アニの家とかは、ぜんぜんだよね?
安斎 アニくんのところは
お母さんが、編集者だもんね。
きっとそんなに厳しくないでしょ?
アニ 厳しくなかったです。
翌日の服を着て布団で寝てても
なんにも言わないし。
安斎 お母さんは、
「それは確かに、着たまんま寝たほうが便利ね」
というかんじだったの?
アニ いや、服着て寝るのは
自分で考えついたことですからね。
ボーズ なんか偉そうだよ(笑)。
「俺、思いついちゃった」
アニ 「すごい発明をしたんじゃないか」
ボーズ 「やったぜ。これで5分長く寝られる」
アニ 「それにあったかいし」
一同

ほぼ日 だいたい、目覚まし時計は
かけるんですか?
アニ 目覚ましは、かける、かける。
しっかりかけますよ。
ボーズ それが普通なんだよ。
アニ でもスヌーズします。
だいたい4回くらいやるな。
ボーズ スヌーズって、いつか切れちゃうよね。
安斎 30分ぐらいかな?
もう、鳴んなくなるよね。
ほぼ日 安斎さんは、寝起きはいいですか?
安斎 いいですよ。いいっていうか、
起きた時点で
すんごい慌ててる
から。
一同
ボーズ まずは飛び起きないといけない(笑)。
安斎 つまり、いつもギリギリまで寝るので、
起きたときには、もう慌てている状態なんです。
眠くなくても、ギリギリまで
目をつぶってますから。
ほぼ日 なんでですか?!
ボーズ なんでですか(笑)?!
安斎 いやいや、目覚まし時計が鳴るまでは、
目をつぶってる、ってことです。
ほぼ日 目覚ましの設定自体が、ギリギリなんですね。
安斎 設定はギリギリにしておかないと。
そして、起きた後の
動きも決めて
おかないと。

ボーズ 最短距離で家を出るんですね。
「これやって、あれやって、すぐ出る!」
安斎 そうです。
コーナーもイン、インを
取っていく。
ボーズ ギリギリすぎるじゃないですか!
アニ イン取っても
3秒ぐらいしか、変わんないですよ。
(つづきます)



2007-12-27-THU


(C)HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN