トピックス
ほぼにちわ。今日は「やさしいタオル」の予告編や
ページのイラストを描いてくださった
坂本奈緒さんのお話をご紹介いたしますね。

坂本奈緒さんは、本の表紙絵や雑誌、
CDジャケットのイラストなどで
活躍されているイラストレーターさんです。
矢野顕子さんとrei harakamiさんのユニット
「Yanokami(ヤノカミ)」のサイトのイラストや、
最近では、書籍『夢の中まで語りたい』の表紙絵、
「ほぼ日」では「簡さんのお茶」のイラストも手がけてます。


▲『夢の中まで語りたい 』
 著者:松久 淳/大泉 洋(マガジンハウス刊)
 画材にダーマトグラフを使ったイラスト。


▲「やさしいタオル」の予告編

以前から「ほぼ日」を読んでいて、
ずっとファンだったそうで、
「ほぼ日」からはじめてイラストのお願いがあったときは
とてもびっくりされたとか。
「やさしいタオル」も、愛用してくださってます。
坂本奈緒さんに「やさしいタオル」の感想と、
今週11日(金)からはじまる
個展のお話をうかがいました。

「やさしいタオル」は、 ふわふわでマシュマロみたいな感じ。

「やさしいタオル」は、
ふわふわマシュマロみたいな感じですよね。
肌にふれると、とても気持ちよく、
タオルに顔をうずめる時間が長くなってしまいます。
吸水性がとてもよくて、ふいた後はさっぱりするし、
なにより、色や模様がかわいいです。
その日の気分にあったデザインを選ぶのも楽しいかも。

今回のデザインでは、どれが好きかなあ‥‥
やっぱり、チェック、
「マドラスチェック」が好きですね。
「やさしいタオル」って掛けたり、
使っているときもかわいいけど、
「マドラスチェック」は、
洗濯して干しているようすがいちばん想像できます。

好きな色は「ライムグリーン」と
「ピンクベージュ」かな。
「ライムグリーン」が好きなのは、
きみどり色のタオルというのが、
ほかではあまりないところが
いいのかもしれないです。
両方とも、かわいすぎないのがいいですね。
使っている色は1色、1色かわいいけど、
組み合わせで大人っぽくなっていると思います。

「和柄」も好きです。
「和柄」は男の人に使ってほしいです。
男の人の家にあったら、
ちょっと粋でいいですよね。


「和柄」が男の子セットで
「マドラスチェック」が女の子セットって感じ。
女の子の家に、男の子が遊びにきたときに、
「和柄」を出して、こっち、彼氏用って(笑)


HB FILE コンペ受賞者展  坂本奈緒個展『Salvage』について

さて、今週11日(金)からはじまる
「HB FILE コンペ受賞者展 坂本奈緒個展『Salvage』」
についてのお話もうかがいました。
今年18回目を迎える「HB FILE コンペ」は、
イラストレーターの
登竜門のひとつともいわれるコンペで、
第一線で活躍する機会を
提供してくれる場として有名です。
審査員は、日下潤一さん、鈴木成一さん、
副田高行さん、仲條正義さん、藤枝リュウジさんの5名。
坂本さんは、アートディレクターであり、
ブックデザイナーの日下潤一さんの賞を受賞され、
今回の個展が開催されることになりました。

 

HB FILE コンペ vol.18
受賞者展(1) 日下潤一賞
坂本奈緒個展「Salvage」


7月11日(金)〜16日(水)

くわしくはHBギャラリーへ

今回のモチーフは、重機や工場の風景が多いです。
もともとはそういうものに対して、
興味はあまりなかったのですが、
画材としてダーマトグラフ(※)を使い始めたときに、
この画材だと人物や動物よりも、
ものを描くほうがあっているな、と思って。
※クレヨンのようにやわらかい芯に
 紙を巻き付けてできている筆記用具。


重機や工場の風景はよく見ていると、
なんだかかわいいところあるな、と。
ふだん目にしても気にとめないものや、
ありきたりに見える風景を、
自分が切り出して、絵に描くことで、
見てくださる人に、
なにか‥‥「新しい風景」として感じてもらったり、
「なんだかかわいいんじゃない?」と
感じてもらえるといいな、と思ってます。

今回は、黒と赤を多めに、
この2色をメインに使って描きました。
色の数をしぼると見せたいことが明確になります。
見る側も「どこを見ればいいんだろう?」と
迷わないので、
見せたいものと見えるものの、
ずれがあまりないんだと思います。
色数を使えば使うほど、やっぱりこう‥‥
目線がいろんなところに逃げちゃうので、
なにを見ていいかわからないし、
ときには、自分もなにを一番伝えたかったかが
わからなくなってしまうことがあるんですね。
きれいなだけで終わってしまって、
記憶に残らないというか‥‥。
その点、色をしぼると、
なにをちゃんと描きたいかを
じっくり、しっかり考えて色を置いて、
かたちにしていく作業が多くなります。
そのほうが人の記憶に残る伝わるものが
描けるんじゃないかな。


この重機や工場の風景のモチーフって、
けっこう受け入れられないと思っていたんですよね。
でも、だからといって、やめるには早いし、
もうちょっといろいろ試したいと思って、
ずっと描き続けてきました。
そうこうしてたら、ひろってくれる方がいて、
今回、賞をいただくことができて。
あきらめないでやってると
いいことあるなあ‥‥って(笑)。

個展もそうですが、ハードルが高かったり、
山のある仕事が好きです。
山に向かうと、がんばろうと思えるし、
乗り越えたあとに、次につなげられますね。
「こんなことできたんだ、自分」っていう感じ。
今回の個展も、ぜひ、みなさんに
ごらんいただきたいです。

坂本奈緒さんの個展は、
今週11日(金)から16日(水)まで、
東京・表参道のHBギャラリーで行われます。
展覧会場では、坂本奈緒さんの
作品集『ヨコハマ』(1,000円)の販売もあります。

「はじめての作品集です。
 今住んでいる横浜の風景を
 個人的な視点で描いています。
 横浜を知っているかたも、知らないかたも
 興味をもっていただけると幸いです。」


とのことでした。
お近くにいらっしゃる機会があれば、
ぜひ、お立ち寄りくださいね。


坂本奈緒さんのサイトもごらんください。
・nanome

さて、「やさしいタオル」の受注販売がスタートしてから
ちょうど1週間がたちました。
次回のトピックスでは、
受注販売開始から1週間の時点の
人気ランキングをご紹介しますね。

みなさまからのメールをお待ちしてます

・今回のお気に入りのデザインやデザインの決めて
・お使いになった感想
・「やさしいタオル」にまつわるエピソード
・おすすめのお洗濯方法
・古くなった「やさしいタオル」の活用のしかた

など、ぜひ、メールをお送りくださいね。
お待ちしております。

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2008-07-09-WED