2004年版の革と2005年版の
革の違いについて



2004年版と2005年版の革カバーは、
なめし作業が終わった後の、
仕上げの工程の「程度」に、違いがあります。

2004年版の革カバーは、
手帳カバーということで、
財布などの小物類にくらべても、
より一層のデリケートな美しさが求められる製品と考え、
仕上げの加工を入念に行ないました。
この仕上げの工程では、
染料が若干含まれているコーティング剤を使って、
「表面にムラのある銀面(表皮)を色ムラなく、
 きれいにするコーティング仕上げ」
を行ないます。
市場に流通しているほとんどのヌメ革製品は、
このコーティング仕上げを行なっております。
これはこれで、たくさんの方々に受け入れられ、
好評のうちに販売を終了したのですが、
2005年度版の手帳では、
このデリケートで大人っぽい仕上げから、
デザイン的にあえて方向転換してみました。

ページでもお知らせしておりますが
2005年版の革カバーは、2004年版にくらべて、
表面のコーティングを、ごくうすめに施す加工にいたしました。
つまり、今回の2005年度版は、
意図したデザインとして、
あえて素朴な風合を強調したとお考えください。
そのため、色のムラや血筋の跡などが
気になる方がいらっしゃるかもしれません。
これらのムラや若干の筋は、革のもつ味わいや手触り、
使い込む程に変化する表情ををお楽しみいただけるようにと
意図して選択された仕上がりであり、不良品ではございません。
あらかじめその旨ご了承の上、お申し込みくださいませ。



うっすらと見える筋が血筋の跡です

I
重なり合うカードポケットも若干、色に違いがあります
表面も場所によって、多少の色ムラが生じます


表面の表情の変化について
左:「ほぼ日手帳2005」オイルコーティング・ベージュ新品
右:同上、2ヶ月使用したもの。
  手の油や水分などで色の変化が始まっています。
  お使いいただく環境によっては、
  「シミ」が生じる可能性もございます。
  その変化そのものを「たのしむ」という主旨での
  デザインとお考えくださるよう、お願いいたします。
   *サンプルのため、バタフライストッパーが
    
2004年版の位置になっております。ご了承くださいませ。

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