HOBO NIKKAN ITOI SHINBUNほぼ日手帳 2018 Presentsローカルごはん大辞典。

ローカルごはん大辞典。福井県

とくにコメントが多かったのは、こんなローカルごはん。

  • 「ヨーロッパ軒」のソースカツ丼
  • おろしそば
  • 8番らーめん
  • 「秋吉」のやきとり
  • たくあんの煮たの
  • ボルガライス

quiz!
次はそれぞれ何という料理のコメントか、わかりますか?(答えはこのページの一番下に)

  • 甘辛いソース味のカツが丼の上にドン!と乗っています。ごはんが見えない位のボリュームなので、丼の蓋を裏返してテーブルに置き、カツを数枚蓋に移し替えてからワシワシと食べます。
  • そばの上に大根おろしとネギとかつおぶしを乗せた冷たいおそばです。
  • 福井発祥の焼き鳥屋さん。行けば、男は誰でも社長、女はお嬢さんと呼ばれます。
  • 給食にも出る福井のソウルふりかけ。福井県産こしひかりと一緒に食べると、おいしすぎてそれだけで一食終われます。
  • 福井県越前市の喫茶店や洋食屋さんで昔からあった、オムライスにとんかつを乗せてデミグラスソースをかけたもの。
  • いますぐ答えをみる

それではみなさんのコメントをご紹介します。

「ヨーロッパ軒」のソースカツ丼

福井に帰ったら必ず食べたい味。
「ヨーロッパ軒」のソースカツ丼は、
まずカツが薄い!
福井のソースカツはこの薄さが大事なんです。
そして甘めのソース。
白ご飯の上にカツだけが乗った潔さ‥‥。
どんぶりの蓋が閉まらないまでに
重なったカツ‥‥。
カツが薄いので女子でもペロリと
食べれちゃうんです。
キャベツも卵もいらない、貴方さえいれば。
(すず)

甘辛いソース味のカツが丼の上に
ドン!と乗っています。
そのままだとごはんが見えないくらいの
ボリュームなので、
丼の蓋を裏返してテーブルに置き、
カツを数枚蓋に移し替えてから
ワシワシと食べます。
メンチカツが混ざっているタイプの
「パリ丼」もいけます。
(パーシー)

「福井=ヨーロッパ軒のソースかつ丼」は、
あまりに当たり前かもしれませんが、
実は福井市を中心とした
嶺北地方の「ヨーロッパ軒」と、
敦賀市の「ヨーロッパ軒」では、
味が全然違うんです。
何十年も前にのれん分けされたそうです。
(ロビン)

福井で「カツ丼」といえば、ソースカツ丼。
全国で定番のカツ丼は
「上カツ丼」と呼んでいます。
ソースもお店によって変わるのですが、
単なるウスターソースではなく、
深みのあるソースに
浸してあることが多いです。
(あき)

「ふくしん」のソースカツ丼

「ヨーロッパ軒」も有名ですが、
こちらも有名。
丼のフタの下に、カツとメシ。
薄いカツがたくさん入るスタイルなので、
大盛りを頼んでいただくと、
カツ丼がベレー帽のように
小粋にフタを引っ掛けて出てまいります。
他には何も入っていないことの
圧倒的な満足感。
ぜひ味わっていただきたいです。
野菜が欲しかったら、付け合わせで。
ポテトサラダも美味しいです。
でも、いらないと思うなぁ。
(北の庄)

おろしそば

「福井駅に入ると立ち食いそばの香り!」
というくらいに、
福井は蕎麦がオススメです。
そのなかでやはり食べてほしいのは
「おろし蕎麦」。
県内各地で食べられるものですが、
他の地域と出汁の感じが違うんです。
(にん)

そばの上に大根おろしとネギと
かつおぶしを乗せた、冷たいおそばです。
やはりおろしそばは福井のソウルフード。
冬でも冷たいおろしそばが定番です。
(あき)

福井では一年中冷たいおそばが一般的。
冷たいけどソウルは熱い!
越前そばのキュッとしまったコシ!
チュルチュル言いながら勢いよくすすって、
蕎麦の香ばしさを感じながら、
しっかり噛んで食べてください。
「やっぱりおそばはこれがいい」
と食べるたびに思う一品です。
(すず)

おろし蕎麦‥‥を入れたいのですが、
お店が選べませんでした。
「一福」の塩だれおろし蕎麦か、
「八助」か、「新保屋」か、
それとも‥‥うーん。選べない。
どこのもとってもおいしいのです。
(北の庄)

「8番ラーメン」の野菜ラーメン

福井では「8番らーめん」も
ローカルフードの1つです
(北陸近辺で食べられるんですが)。
CMがあるのですが、
福井の友達が「なんでやろ?」と言ったら、
そのCMの真似をして
「8番‥‥」というのも定番です
(CM見てもらえたら
言ってる意味が分かると思います)。
(すず)

とにかく懐かしい福井の味。
わたしにとってラーメンといえば
「8番ラーメン」でした。
(あき)

県内にどこにでもあるチェーン店です。
が、帰省客の多い時期に行けば、
必ず誰か懐かしい知り合いに
会えるくらいの圧倒的なソウルフード。
ソウルフードであるがゆえに、
店舗による微妙な味の違いにまで
各ご家庭ごとのこだわりがありまして、
「8ラー(はちらー)いつもどこ行きます?」
という問題提起だけで
昼休みが半分潰れます。
そして、ごひいきの店談義が一段落しても、
メインの野菜ラーメンの味が
みそ、塩、しょうゆ、とんこつ、
バター風味と選べるために、
さらに意見が分かれます。
気がつけば昼休みが終わっている
危険な話題です。
(北の庄)

「やきとりの名門 秋吉」の焼き鳥

小さい串で、10本単位で注文するのが
地元の常識です。
県外の方は驚かれますね。
(桃色つばき)

人気メニュー「純けい」は、
メスの親鳥の塩焼きです。
タン、一口サイズの串カツ、
焼きおにぎりもおススメです。
福井の焼き鳥なら、これでしょう。
(poe)

福井発祥の焼き鳥屋さん。
行けば、男は誰でも「社長!」、
女は「お嬢さん」と呼ばれます。
(まさの)

たくわんの煮たの

春が訪れるころ、
残っているたくあんを煮る。
少し唐辛子が入っていると
ピリリとして美味しい。
たくあんの煮たのは
鍋いっぱいに食べられます
‥‥俺だけかも知れないけど。
(あき)

たくわんをしょうゆベースで煮ます。
くたっとしながらも、歯応えはあり。
普通のお惣菜ですが、
なんだか食べたくなる味なのです。
(みちかぶら)

福井のコンビニ「オレボ」は、
厨房あり、量り売りのお惣菜あり、
たっぷりとしたイートインスペースあり、
「え、これコンビニ?」って感じですが、
れっきとしたコンビニです。
しかも、福井最古のコンビニ。
おもしろいのでぜひよってってください。
特に地域色が濃いなぁと思うメニューは
「たくわんの煮たの」。
沢庵漬けを塩抜きして
唐辛子としょうゆで煮込んだもので、
このあたりでは
「たっくぁんのにたの」と呼んでます。
不思議な味ですが、
なぜか愛されているお惣菜です。
(北の庄)

ボルガライス

福井県越前市の喫茶店や洋食屋さんで
昔からあった、
オムライスにとんかつを乗せて
デミグラスソースをかけたもの。
まちおこし(?)で、今では色々なお店が
独自のボルガライスを出しています。
わたしが好きなのは「ヨコガワ分店」のもの。
カウンターだけの洋食屋さんで、
雰囲気のあるお店です。
こちらで食べられる、
あっさりめのボルガライスが好きです。
(mitikyo)

オムライスの上に豚カツがのり、
ドミグラスソースがかけられてます。
お店によってトマトソースだったりもします。
(桃色つばき)

厚揚げの焼いたもの

揚げの消費量日本一の
福井県の定番おうちごはんです。
厚揚げを焼いて、
大根おろしと刻み葱で食べます。
私のお気に入りは地元越前町の
「清水豆腐店」の厚揚げです。
(mitikyo)

揚げごはん

厚揚げとごはんを炊き込むだけの、
シンプルながら大人気のメニューです。
(みき)

油あげ

厚揚げではない、分厚い油あげ。
スーパーで販売しているものを
自宅のフライパンやトースターで
表面をカリッと中をフワッとさせて、
大根おろしとお出汁(またはお醤油)をかけて
いただきます。
(クランベリー)

おすすめは「谷口屋」の油あげ。
大きな大きな座布団のような揚げです。
揚げたてをレストランで
食べることもできるとか。
(がたろう)

打豆(うちまめ)

豆を打ってひらたくしたものです。
煮物にいれると抜群においしい。
しかも速攻で炊けます。
(みき)

福井県に来て初めて知った「打豆」。
大豆を潰して平らにし、
乾燥したものが売られています。
水で戻していろんなメニューになるのですが、
私は炊き込みご飯と味噌汁がお気に入りです。
主人はあまり食べないのですが‥‥。
(とこたま)

「早崎商店」のオーロラ印の味付たら

給食にも出る福井のソウルふりかけ。
福井県産こしひかりと一緒に食べると、
おいしすぎて、それだけで一食終われます。
(みき)

さば寿司

押し寿司です。
酢できりっと〆られ、脂ののった
肉厚のさばがどっしり乗ってます。
ふた切れ食べたら
おなかいっぱいになるほどの、重量級。
小浜で食べたものが一番おいしかったなあ。
(ビッグアップル)

さよりの笹漬け

笹漬けは小鯛が有名ですが、
ここはひとつマイナー路線でさよりを。
ゴールデンウイークごろに
出る新物のさよりの笹漬けは、
白身のうまみが上品に凝縮されて
本当においしいです。
そのまま日本酒の肴にもいいらしいですが、
飲まない人は手毬寿司やちらし寿司、
お茶漬けでどうぞ。
いろんなお店で売っていますが、
私の好みは「かぎ孫 津田孫兵衛」のものです。
身がふっくらしつつきりっとしまって、
酢はきつすぎず弱すぎず
「おいしいものがここにある」
って感じです。
(東雲)

越前ガニ

おすすめは冬の名物、越前ガニ。
黄色いタグが目印です。
ゆでても、焼いても良し。
たっぷり身の詰まった足! カニ味噌ー!
我が家では、ゆでガニを
酢と酒をあわせたもので食べます。
(にん)

せいこ丼

冬の待ってましたグルメといえば、
越前がに。
だけどタグ付きは一杯一万円はしちゃう。
でもカニ食べたい‥‥。
そんな庶民の愛すべきかにちゃん、
セイコガニ。
12月いっぱいまでしか獲れません。
身は少ないですが、かにみそたっぷり。
内子も身もぜんぶほぐしてからめて、
ほかほかごはんにオンして
「うまー!」です。
(なが)

へしこ

この頃は全国区になってますが、
以前は説明するのが難しいくらい
地元でしか食べていなかったようです。
ざっくりいうとサバのぬか漬け。
魚として食べると塩辛くてびっくりしますが、
漬物を食べる感じで、
薄く切ってお茶漬けなんかにするとおいしい。
糠がついているなら
ゴムベラやクッキングペーパー等で
優しく取り除いてください。
ちょっとくらい残ってもいいです。
「ついている糠を水洗いする」と
書いてあることがありますが、
水っぽくなるのであまりおすすめしません。
アンチョビ代わりに
パスタにしてもいいですよ。
(東雲)

クイズの答え

(福井県)
  • ソースカツ丼
  • おろしそば
  • 「やきとりの名門 秋吉」の焼き鳥
  • 「早崎商店」のオーロラ印の味付たら
  • ボルガライス