HOBO NIKKAN ITOI SHINBUNほぼ日手帳 2018 Presents ローカル ごはん 大辞典。

ローカルごはん大辞典。栃木県

とくにコメントが多かったのは、こんなローカルごはん。

  • 餃子
  • しもつかれ
  • いもフライ
  • じゃがいも入り焼きそば
  • ちたけうどん
  • 足利しゅうまい 

quiz!
次はそれぞれ何という料理のコメントか、わかりますか?(答えはこのページの一番下に)

  • 「みんみん」「正嗣」が2大勢力で、市民の多くはそれぞれ好みが分かれます。
  • 見た目がとてもリスキーで残念な栃木県の郷土料理。節分の後に各家庭ごとに作られたり、県内のスーパーでも売っているごはんのおかずです。日本酒にもよく合う。
  • 栃木県北で収穫できる、希少なきのこのうどん。「乳」という名前の字のごとく、きのこから白い液体が滲んで、これがとてもいい出汁になります。
  • 煮魚、フライ、ムニエル、ソテー、どれも美味しい、家庭料理の食材です。宮城・気仙沼港から来るものと茨城・平潟港から来るものがあります。切り身で骨がなく、ふわふわとやわらかく食べやすい。
  • シュウマイといってもお肉は入っていません。たっぷりの玉ねぎと、片栗粉をシュウマイの皮で包んで蒸したもの。ここに大抵は、スパイシーめなソースをつけて食べます。
  • いますぐ答えをみる

それではみなさんの コメントをご紹介します。

餃子

宇都宮のソウルフードといったら、餃子!
高校生もみんな部活帰りに
食べて帰るくらい、好きな餃子。
(けっけこっけ)

大学4年間を宇都宮で過ごしました。
講義とバイトの合間にお腹が空いたら、
ハンバーガーではなくて餃子。
自転車こいでお店にいって、
焼きと水を1人前ずつとごはんを頼んでも、
600~700円くらい。
スナック菓子のような感覚でした。
ちなみにスーパーでアルバイトを
していたときは、
8割方のお客様のカゴに
おうちで焼く餃子が入っていました。
(たくみのかみ)

宇都宮市民はそれぞれ
お気に入りの餃子店を持ってます。
老舗の「みんみん」、
一匹狼的存在の「正嗣(まさし)」が
有名ですが、
私のイチオシは第三の勢力「幸楽」。
観光客には渡せない
宇都宮のソウルフードです。
(ゆきすけ)

地元民がそれぞれの家で食べる餃子が
一番おいしいと思うのですが、
あえてお店でおいしいものを
オススメするならば「正嗣」の餃子です。
なにしろこのお店、
メニューにあるのは餃子だけ。
ラーメンも白飯も、
ビールすらお店には置いていません。
変わりダネの餡もなく
「焼き」か「水」しかないのです。
にもかかわらず、
いつも開店前から行列ができ、
お土産用の箱詰め餃子も
次から次へと買われていきます。
日本一という肩書きにも頼らず、
他店と肩を組むということもしない。
それでもなお、地元民にも観光客にも
愛される味を守り続ける
「正嗣」の餃子こそ、
みなさんにオススメしたい地元の味です。
(ft)

出身は宇都宮なので、
ローカルごはんといえば餃子なのです。
「みんみん」「正嗣」が2大勢力で、
市民の多くはそれぞれ好みが分かれます。
子供のころ、母親が餃子を箱で買ってきては、
夕飯の直前までコタツの中で
保温していたのですが(笑)。
このエピソードは多くの家庭での
あるあるじゃないかな~と思っています。
(まめ吉)

しもつかれ

栃木が誇る郷土料理といえば、しもつかれ。
見た目がほんとに「?」な食べ物なのですが、
寒い時期に県内各家庭で食される、
まさにローカルフード。
子どものころ、給食で食べて
トラウマになったとしても、
大人になると無性に食べたくなる味です。
各家庭の味はあるけれど、
材料に鮭の頭はマストなのです。
(ゆきすけ)

見た目がとてもリスキーで残念な
栃木県の郷土料理かつソウルフード。
節分の後に各家庭ごとに作られたり、
県内のスーパーでも売っている
ごはんのおかず。
なお、日本酒にはよく合う
(やっぱりその見た目が‥‥。
県外の人に見せたら
全否定された過去があります)。
(たうざー)

節分の時期に作られる郷土料理。
鮭の頭、大豆、人参、大根、酒粕を
おにおろしでおろして、煮込みます。
給食でも出るけど残す子が多いです。
酒粕が効いてて大人の味なのと、
見た目が悪いからかな。
でも好きな人はとても好き!
一度チャレンジしてほしいです。
(杏まま)

いもフライ(栃木県佐野市のあちこちで)

海無し県ゆえに、新鮮な魚介等には
無縁な栃木県。
「主食はじゃがいもか?」ってくらい
とにかく何にでもじゃがいもが入っています。
いもフライはじゃがいもを串に刺して
揚げただけですが、まあこれも美味しいです。
(jan)

蒸したジャガイモを小さく切り、
串に刺して、パン粉をつけて揚げたもの。
ソースは必ずミツハフルーツソースで!
(だまん)

蒸かしたじゃがいもを一口大に切り、
串に刺し、パン粉をつけて揚げる。
そこにソースをつける。
蒸かしてから揚げるので、
フライドポテトとは食感が違う!
コロッケとも違う!
東京に来てから見ないので寂しい。
(mio)

じゃがいも入り焼きそば

普通の焼きそばに、
ゆでたじゃがいもがごろごろ入っているだけ。
じゃがいもとソースが合っていて
絶妙に美味しい!
なぜ他県では入っていないのか‥‥。
(jan)

名前のとおりの食べ物です。
焼きそばはいわば家庭料理ですが、
じゃがいも入り焼きそばは
お店で購入するもの。
洗練とは対極ののんきな食べ物ですが、
「買ってきたよ」と言われると、
ほっこうれしくなります。
(ゆきすけ)

長ネギと茹でたポテトを
塩コショウで炒めておいて、
ソース焼きそばのトッピングにします。
ソースは「月星ソース」できまり。
(とんとん)

ちたけそば・ちたけうどん

ちたけとは「乳茸」と書くきのこのことで、
栃木県北で収穫できます。
ただし希少のためスーパーなどには
なかなか流通していません。
「乳」という字のごとく、
きのこから白い液体が滲んで、
これがとてもいい出汁になります。
独特のいい香りもします。
あまり知られていない、
栃木ならではのソウルフードです。
(ゆば)

そばの出汁や天麩羅にされてでてくる
チタケ(乳茸)。
良い出汁が出るキノコで、
天麩羅だとボソボソとした食感。
栃木の蕎麦屋で食べると、
知らず知らずのうちにチタケの出汁の
そばつゆで食べているかもしれない。
(たうざー)

足利シュウマイ(市内各地で)

シュウマイといってもお肉は入っていません。
たっぷりの玉ねぎと、片栗粉を
シュウマイの皮で包んで蒸したもの。
ここに大抵、スパイシーめなソースを
つけて食べます。
これがなんとも、むちむち?
モチモチ? して美味しいんです。
食事やおかずというより
ファストフード感覚で、
ちょこっと食べられるところが多いです。
(まりー)

玉ねぎと片栗粉だけのシュウマイ。
夜鳴きラーメン屋(屋台のラーメン屋)の
定番。
ウスターソースで食べます
(とんとん)

にらそば(鹿沼市内の各地で)

冷たいお蕎麦+茹でたニラ。
蕎麦とニラの産地ならではのメニューかと。
蕎麦とニラを一緒に茹でるお店と、
蕎麦に茹でたニラを載せるお店があります。
もともとは、ニラで蕎麦のかさ増しを
したのだとか。
地元の蕎麦好きたちは、
「普通の蕎麦屋さんでも東京の一流店に
負けない味が楽しめる」
と胸を張ります。
ひきたて・打ちたて・茹でたての
”三たて”蕎麦は美味しいですよ。
(かみぽっく)

盛りそばの上ににらが盛られた状態だったり、
最初から麺に和えてあったりと様々ですが、
けっこうな量のにらを蕎麦に絡めて食べます。
蕎麦の香りがにらの香りに掻き消される
‥‥ことは意外に無く、
シャキシャキした食感が美味しいです。
(まりー)

鮫(モロ・サガンボ)

サメです。
煮魚、フライ、ムニエル、ソテー、
どれも美味しいけれど、
もっぱら家庭料理の食材です。
海なし県・栃木の人々は、
嬉々としてサメを食します。
宮城・気仙沼港から来る「モロ」、
茨城・平潟港から来る「サガンボ」
(違う種類のサメの身です)。
切り身で骨がなく、ふわふわとやわらかく、
幼児にも食べやすい。
他県で過ごした学生時代、
ときどき無性に食べたくなって困りました。
(かみぽっく)

鮫、小さな頃から普通に食べていました。
柔らかいのでお年寄りに人気です。
煮こごりもおいしい!
栃木県は海がないため、
昔から保存のきく鮫を食べていたらしいです。
(とちぎっこ)

学校給食のインド煮

豚肉、さつま揚げ、こんにゃく、
うずら卵、じゃがいも、玉ねぎ、人参、
グリンピースが入った、
カレーケチャップ味の不思議な炒め煮。
大好きだったけど、
給食でしか食べたことがありません。
給食センターの栄養士さんが考案した、
学校給食オリジナルの
ローカルメニューだということは、
大人になってから地元紙で知りました。
息子が中学生になった今も、
時々給食献立表に登場します。
もはやレジェンド・メニュー。
(かみぽっく)

かんぴょうの澄まし汁

栃木県はかんぴょうの
全国生産量の98%を占めています。
「ゆうがお」という冬瓜のような実を、
専用の器具(カンナのようなもの)で
紐状にし、乾燥させたものが干瓢です。
干瓢がどのよう作られているかを知る人は、
地元でも少なくなっています。
家で1番食べる料理法がこちら。
(1)かんぴょうを塩で軽く揉み洗いし
(変色しないように一般的に
硫黄がかけてある為)、
沸騰した水に入れ、固めにもどします。
10分ぐらい。
(2)かんぴょうを2センチぐらいに切り、
別のボウルに溶いた
卵液の中に入れて混ぜます。
(3)昆布と鰹節で出汁をとり、
沸騰したところへ(2)を投入。
薄口醤油で味を決めます。
澄まし汁ですが、簡単でおいしいです。
ぜひ一度試してみてください。
(とちぎっこ)

かんぴょううどん

特産品のかんぴょうが
たんまり入ったうどんです。
道の駅とかに乾麺で売ってます。
(たこりん)

「デリス」のミラクルボール

宇都宮のパン屋さんです。
ミラクルボールはコロンとした丸いパン。
軽めの生地で、中にチョコクリームと
生クリームが入っています。
実家の近くにありまして、
昔からあるメニューです。
子供の頃から比べたら
少し値上がりはしましたが、懐かしい味です。
(まめ吉)

レモン牛乳

栃木県内の製乳メーカー2社が
生産している飲み物。
レモンが入っているわけではない(笑)。
フツーに全国区だと思っていたのですが、
実際は非常にローカルな飲み物だったと
知りました。
お土産で買う人も多いです。
(たうざー)

宮のたれ

ステーキ・ハンバーグレストラン
『ステーキ宮』のタレで、
スーパーでも売ってます。
県民最愛のタレといってよいでしょう。
ステーキと一緒に食べるもよし。
タレかけごはんにしてもよし。
(momo)

佐野ラーメン

太さが不揃いのちぢれ麺
+コクがあるのにあっさりスープ。
食べても飽きないご当地ラーメンです。
外回り中に食べてもにおいが残らないから、
ランチでも可。
(ちー)

大根蕎麦

実家(佐野市)の大晦日のお蕎麦には、
必ず大根の千切りが
一緒に茹でられています。
お蕎麦をたくさん食べるには、
消化を助ける大根が欠かせません。
(だまん)

冷や汁

家庭料理ですが、
栃木にはお精進の冷や汁があります。
すりごまと砂糖・味噌を合わせて、
大葉・ミョウガ・キュウリもみなどを
大量に合わせたものです。
我が家のひやむぎのタレはこれが基本です。
(ふゆん)

ミツハフルーツソース

栃木県佐野市のミツハフルーツソースは、
キャベツの千切りにぴったりなので、
是非お試しください。
市内の小学校の給食では、
キャベツの千切りの日は
必ずミツハフルーツソースが出てました!
(だまん)

ヨーグルト

ローカルごはんとは少々離れるのですが、
栃木県内のスーパーは
ヨーグルト売り場の品揃えが充実しています。
少し異常です。
(かみぽっく)

クイズの答え

(栃木県)
  • 餃子
  • しもつかれ
  • ちたけうどん
  • 足利しゅうまい