ほぼ日手帳 2016


		スコットランドとタータンと手帳。
		ーースコットランド国際開発庁スティーブン・ベーカーさんの場合

スコットランドの老舗タータンメーカー
「Lochcarron」(ロキャロン社)の
生地を使った手帳カバー、
カズンサイズの「Dress Gordon」。
これをスコットランド国際開発庁のみなさんが
気に入ってくださり、
「ほぼ日手帳」と「Dress Gordon」のセットを
お取引先へのギフトに選んでくださいました
スコットランド国際開発庁の
スティーブン・ベーカーさんに
スコットランドでの
手帳の使われ方について、
タータンについて、うかがいました。

lochcarron
ほぼ日
今回は、お客様へのギフトに
「Dress Gordon」を
選んでくださってありがとうございます。
ベーカー
こちらこそ、
再びタータンの手帳カバーを
出してくださって、ありがとうございます。
ほぼ日手帳2013で
タータンのカバーが出て以来、
私は毎年ほぼ日手帳を使っています。
いまもこうしてカバーには
「Holyrood Diamond」を使っていますが、
どこへ行っても「それ、すてきですね」
と声をかけられるんですよ。
ですから、
このスコットランドの象徴である
タータンを使ったカバーと
使いやすい手帳のセットを
大切なお客様にも
お渡ししたいと思っていました。
来年は自分でも「Dress Gordon」を使うのが
楽しみです。
ほぼ日
ロキャロン社といっしょにつくった
手帳カバーには
オリジナルサイズとカズンサイズがありますが、
カズンのほうを選ばれた理由は?
ベーカー
私自身がこれをスケジュール管理だけでなく、
ミーティングのときのノートとしても
使っているんです。
そうするとこれくらい大きいほうがいい。
それに、私は字が大きいから、
すぐいっぱいになってしまう(笑)。
自分がカズンを愛用しているので、
プレゼントにもカズンを選びました。
私はどんなミーティングでも
この手帳だけを持って参加するんですよ。
ほぼ日
「ほぼ日手帳」だけですか?
ベーカー
はい。
かつて上司がぼくに、
「お客様とのミーティングには
できるだけ少ない荷物で行け」
と教えてくれました。
たくさんの荷物で行くのは、
準備不足だと言っているようなものだと。
何より、おしゃれじゃない。
手帳一冊で行くほうがスマートでしょう?
ほぼ日
たしかに、今日も手帳だけをもって
颯爽と登場してくださったベーカーさんは
とてもかっこよかったです!
ベーカー
(手帳を開いて)
ほら、A4の資料もこのとおり、
二つ折りにして挟んでおけば
ちょうどいいサイズですしね。
ほぼ日
「ほぼ日手帳2016」の「Dress Gordon」は
ジッパーズタイプですから、
A5サイズの手帳を開いたサイズの
ポケットがついています。
手帳を閉じるとそれに沿って
多少曲がりはしますが、
A4サイズの紙を折らずにはさめますよ。
ベーカー
これはいいですね。
これまでよりたくさん入りそうです。
ほぼ日
今回カズンは「Dress Gordon」、
オリジナルは「Royal Stewart」を使っています。
スコットランドの方にとって、
タータンはとても大切な柄だと伺っています。
ベーカー
結婚式やバーンズ・ナイト
(スコットランドの詩人、ロバート・バーンズの
生誕を祝って夕食を食べる日)、
聖アンドリュース・デー
(スコットランドの守護聖人、
聖・アンドリュースの命日)など、
みんなが集まるスペシャルなときに身につけるのが
タータンです。
スコットランドの人たちはみな、
自分のクラン(氏族)や家族を象徴するタータンを
持っているんです。
会社でも社章などのように、会社のタータンを
決めているところも多くあります。
ときにはその場にふさわしい名前のタータンを
選ぶこともあります。
たとえば今年、
プロゴルフプレイヤーの池田勇太さんに
スコットランド親善大使に
就任していただきました。
そのとき彼が身につけてくださったのが
「Scotland Forever(スコットランドよ永遠に)」
という名前の
タータンのジャケットでした。
ほぼ日
なるほど。
タータンの名前に思いを込めるわけですね。
ベーカー
このときは面白かったですよ。
池田さんは最初、
とても緊張してらしたんです。
でもタータンのジャケットを羽織った瞬間、
「自分は親善大使だ!」とばかりに
胸を張って堂々とした姿になった。
タータンにはそれだけの力が
あるのではないかと思います。
ほぼ日
スコットランドにおける
タータンのようなものが
日本にあるかな? と考えると、
なかなか難しいものがあります。
たとえば着物は歴史ある衣装ですし、
その柄が季節を表したり、
めでたさを表現したりすることもあります。
ただ、
現在は着物になじみのある日本人は
決して多くありません。
スコットランドでは、
若いかたもタータンを
大切にされているんでしょうか?
ベーカー
そうですね。
正式な場で着る礼装の柄でもありますし、
ふだんの暮らしに根付いている柄でもあります。
若い人のなかにも、
もちろん正装である
キルトを持っている人もいますし、
日本と同じように、
ブローチや、スマホのケースなど、
身近なものにタータンの柄を使うこともあります。
ほら、こんなふうにコースターにも。
ほぼ日
本当ですね!
スコットランドのタータンのブランドは
いくつかありますが、
スコットランドの方から見て
ロキャロン社のタータンは
どんな存在でしょうか?
ベーカー
ロキャロン社は、有名な老舗ですね。
さまざまな企業や団体と
協力しながら新たなタータンを生み出している
企業という印象があります。
ほぼ日
確かに、日本でも
現在の伊勢丹のショッピングバッグなど、
いろんなタータンが
ロキャロン社によって生み出されていますね。
では、手帳について少し聞かせてください。
スコットランドでは一般的に
どんな手帳が使われているんでしょう?
ベーカー
「ほぼ日手帳」のように
手帳本体にカバーをかけて
使うものもありますし、
一体型になっているものもあります。
日本と同様、
みんな手帳を通じて自分のスタイルを
表現したいと考えていると思います。
その点で、私にとっては
この「ほぼ日手帳」は最適なんです。
カバーにスコットランドの象徴である
タータンの生地を使いながら、
手帳の中身は日本製。
二つの国がフュージョン(融合)している。
これは、スコットランドと日本をつなぐという
私たちの仕事のコンセプトにぴったりです。
ほぼ日
そう言っていただけるとうれしいです。
ちなみに、
ベーカーさんは手帳に
どんなことを書かれていらっしゃるんですか?
ベーカー
ミーティングの前には、
要点や大切なことを
整理して箇条書きにしておきます。
ミーティングの最中には、
相手の方のお話をメモして、
終わってからは、
その振り返りを書いています。
ほぼ日
ほんとうにミーティングに
フル活用されているんですね。
それは、スコットランドでも
一般的な使い方なんでしょうか?
ベーカー
私は学生時代、
先生に「書いたことは宝になる」と
言われました。
毎日自分のやったことや
考えたことを書き留めておく。
それを書きっぱなしにするのではなく、
後から読み返す。
メモは自分の経験から勉強するための
トレーニングだということを
先生たちから学んだんです。
ライフの中で、自分がどうやって
いまに至っているのか、
いまどんな希望があるのか。
それを見直すことが大切だと。
ほぼ日
それはまさに、
「ほぼ日手帳」の考え方といっしょです。
人生、生活を丸ごと書き留めておくことで
手帳が自分だけの本になるという
「LIFEのBOOK」というコンセプトを
かかげているんです。
ベーカー
日々あったことを書き留めていると、
本当に書くことは大切だと実感します。
それから、いい手帳を手にすることは、
それだけで
書くためのモチベーションになりますね。
30年前に初めて日本に旅立つとき、
母がきれいなレターセットをくれたんです。
「手紙を書いてね」と言うだけでは
ついつい書かないまま
時がすぎてしまうかもしれない。
でもすてきなレターセットがあれば、
「これを使おう!」という気持ちになれる。
私たちが「Dress Gordon」をお渡しした皆さんも、
きっと手帳を書くモチベーションが
アップするんじゃないでしょうか。
ほぼ日
そうであればとてもうれしいです。
きょうはありがとうございました!
ベーカー
ありがとうございました。
Lochcarron

[カズン ジッパーズ]

Dress Gordon

ホワイトとグリーンが
さわやか。
年齢を問わず持てる
上品なチェック柄。

カバー&本体セット 12,960円

カバーのみ 9,180円

[オリジナル ジッパーズ]

Royal Stewart

レッドを基調とした
明るい色彩の
クラシックなチェック。
背の革がアクセントに。

カバー&本体セット 8,100円

カバーのみ 5,940円

[マフラー/ストール]

Royal Stewart
Dress Gordon

羊の新毛を
100%使って織られた
暖かく柔らかい
マフラー・ストール。

マフラー 各5,184円

ストール 各14,070円

2015-12-18-FRI

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