エリザベス女王のためにつくられた、
特別な「記念」のタータンでつくりました。
2015年のほぼ日手帳のカバーで大人気だった
ロキャロンの生地、「Holyrood Diamond
(ホーリールード ダイヤモンド)」と
「Cunningham(カニンハム)」。
たっぷり購入してあったため、
倉庫で眠っていた生地を使い、
スタイリストの轟木節子さん監修による
スカートをつくりました。
「着ているとうれしくなる、ついつい着ちゃう、
大人のロキャロンのスカートができたら」
というのが、開発チームのキーワード。
轟木さんの提案で、
からだのラインがきれいに見えて、
着心地のいいものを追求しました。
結果、できあがったのが「進化型のキルトスカート」。
丈は、こどもっぽくならないエレガントな長さです。
無地のチャコールグレーの生地と組み合わせることで、
総チェックのキルトスカートよりも
いろんなトップスと合わせやすくなりました。
(こういうところが、スタイリストの視点なんですね。)
ハイウエスト、長めの丈で大人っぽく、
ほっそりとエレガントに、脚も長く見えます。
じつはこのスカート、巻いて着るタイプではなく、
脱ぎ着は、左わきのファスナーで。
さらに、ウエストの後ろ部分にゴムを使うことで、
からだにフィットして、らくちんで動きやすくなりました。
たっぷりと布が使われていますから、
寒い季節、暖かさもうれしい1着です。
「Holyrood Diamond」について。
「Holyrood Diamond」
(ホーリールード ダイヤモンド)は、
品のよいパープルをベースに、
同系色のブルーや紺のグラデーション、
差し色の黄色や白が映えます。
2012年、即位60周年を迎えた
エリザベス女王のためにつくられた、
特別な「記念」のタータンです。
紫は日本でも高貴な色とされますが、
イギリスでも、ロイヤルファミリー、
つまり皇帝の色と考えられているのだそう。
気品とともに、凛とした明るさのある、
女王にふさわしいタータンです。
ウエストの後ろは実はゴム。
一見、ゴムに見えない
つくりです。
ギャザーが寄るほど
きつくはありません。
トップスをインして着ても、
気づかれないくらい
控えめに入っています。
左わきには
チャコールグレーの共布で、
飾りベルトがついています。
バックルで締めて、
少しですが、
さらにサイズ調整を
することができます。
フロントのタータンの
下の部分には、
チャコールグレーの
プリーツがかくれています。
このプリーツのおかげで、
はだけることがなく、
大きな歩幅でさっそうと
歩くことができるんです。