
小穴があってやわらかい。
あまく、香ばしい「まんなか」。
口に入れたときにさらりと溶けていく感じや、
食べているときの、独特のあまみ、
口から鼻にすうっと抜ける香ばしさがたのしい、
海苔らしい海苔が「まんなか」です。
見た目は、小穴があって、
手で二つに折るとき、独特のやわらかさを感じます。
厚みは、(ほんのちょっとの違いですが)
より厚手である「みぎ」よりは薄く、
薄手の「ひだり」よりは厚めの、
そういう意味でも「まんなか」です。
有明海の、皿垣漁協が有するコマ網の配置図によれば、
(農作物を育てる畑の地図のようなものです)
「まんなか」が育った場所は、
沖合の中心部、比較的水深の深い海。
この道42年という生産者の手によって、育てられました。
おむすびに巻いたり、細巻きにしたりといった
海苔のスタンダードな使い方をしたときに
きっと、びっくりするおいしさが味わえると思います。
湿気を吸ってしなしなになっても、おいしいんですよ。
歯ごたえと味、バランスのよい「ひだり」。
おせんべみたいに、パリッと味わう。
パックから出して、手で折ってみたときの
「ぱりん」という感触にまずびっくりするはず。
そして口に入れて噛むと、
おいしいおせんべみたいな香ばしさと歯ごたえに、
もういちど、おどろきます。
小穴がありますが、重量感もあって、
男性的、といえるかもしれませんが、
そこは「海大臣」、奥深い繊細さを、もっています。
食べ終えたあとに口のなかに残る、海苔らしい風味は、
そのままおつまみとしてたのしむのも、いいですよ。
ことしの海大臣ではいちばんの若手、
49歳の生産者がつくりました。
夏から秋にかけてはお米を、春と冬は海苔をつくって
この道31年というベテランです。
パリっとした感じをいかして、
おむすびなら、食べる直前に巻く、
おすしなら、手巻きで、巻きながら食べる。
そんなふうにすると、この個性がいかせそうです。
うまみが強い「みぎ」。
ことしいちばんの個性派です。
はっきりとしたおいしさ、
おどろくくらいの味のふかさを持った海苔です。
口に入れたとき、感じる塩気の奥に、
ふんわりひろがるあまさと潮の香り。
口どけもよく、じつは、選考会で、
いちばん人気があったのがこの「みぎ」でした。
生産者は、この道58年、
ことしの海大臣では最年長、73歳のかた。
コマ網(海の畑)の場所は
「まんなか」とほぼ同じエリアなのですが、
網の上げ下げの作業や、
太陽光を吸収させるタイミング、
刈り取る芽の選び方などで、
こんなふうに、味のちがいが生まれます。
もちろんそのまま食べるのもおすすめですが、
ごはんとのなじみ感がよいので、
炊きたてのごはんを巻いたり、
しっとり系のおむすびや、すめしで細巻きにしたり。
あるいは料理に使っても、食材を引き立てますよ。
“秋芽の一番摘み”をつかいました。
ぜいたくな味付海苔「しお」。
2010年に登場、たいへん好評をいただいた
海大臣の味付海苔「しお」を、
ことしも用意いたしました。
これは「海大臣」候補でありながら
採用とならなかったおいしい海苔を集めて、
味付け加工をしたものです。
(海苔だけで食べると、重量感があって、
「ひだり」に近い海苔です。)
ちなみに、その年のいちばん最初に育て、
収穫した海苔である“秋芽の一番摘み”を使いました。
(これって、とても、ぜいたくなことなんです!)
一般的な味付海苔は
「あまじょっぱい」ものが多いと思いますが、
「海大臣」は、すっきりとした、しお味です。
韓国の味付海苔に近い印象を持たれるかたも
いらっしゃるかもしれませんね。
ただし、油は、ごま油ではなく、コーン油。
昨年の「しお」よりも、
もとの海苔に小穴が少ないぶん、
しおの味が、あっさりめに感じられる
仕上がりになっています。
そのままおつまみにするのがいちばんおすすめです。
もちろん、うす味に仕上げたペペロンチーノや、
生野菜のサラダにちぎってのせたりといった
使い方もできますよ。

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