6月の新作ジュエリーは、

三日月と四つ葉のクローバーを

モチーフにしたブローチです。

自分用にも、贈りものにもどうぞ。

以前、こちらのページ
3種類の三日月のブローチをご紹介したことがありましたが、
今回は、まさにそれらと同じ
1900年前後に作られた三日月のブローチで、
アンティーク・ジュエリーの世界では
「ハネムーン・ピン」と呼ばれるものを復刻しました。

三日月モチーフのジュエリーというのは、
昔も今も珍しいものではありません。
けれども、そのなかでハネムーン・ピンは最もユニークで、
魅力のある品だと私は感じています。

いったいどんなブローチなのか、改めて説明いたしましょう。

皆さんは「ハネムーン(honeymoon)」と聞くと、
まず「新婚旅行」を連想されることでしょう。

ですが、もともとは、
花の蜜を意味する「ハニー(ネクター)」と
月を意味する「ムーン」が合わさった言葉で、
結婚後最初の1ヶ月間のことをそう呼んだのだそうです。

そのため、多くのハネムーン・ピンには
三日月の上に何らかの花のモチーフが使われており、
それぞれの花には特別な意味がありました。

たとえば、「すずらん = 純愛」「すみれ = 誠実」
「忘れな草 = 真実の愛」といったように。

植物以外では、
「私のところへいつも帰ってきてください / あなたに回帰します」
というメッセージを持つ「つばめ」も人気がありました。

つまり、ハネムーン・ピンは、
結婚したばかりの夫婦の、
夫が妻に「あなたを大切にします」
「幸せな人生をともに歩みましょう」と(言葉で語らずして)
意思表示をするために贈る特別なブローチだったのです。

時代は変わり、現代ではアンティーク・ジュエリーを
純粋に「デザインの美しさ」を理由に買い求める方が
大勢いらっしゃいます。

ハネムーン・ピンも例外ではありませんし、
私自身、お客様にはどんな品も気負いなく
身につけていただきたいと思っています。

とはいえ、宝石やデザインにメッセージを込めるのを好んだ
当時の人びとに自分や大切な誰かを重ねることも、
またひとつの愉しみ方です。

そんなご提案として、数あるアンティークの中から
この三日月のブローチを選び、復刻しました。

当品はソリッドゴールド(空洞のない、金のみ)の
贅沢なつくりです。

9カラットの金製で、
ロンドンの貴金属監査法人
The Goldsmiths’ Companyによる
厳しい金の品質検査に合格したことを
証明する刻印が入っています。

三日月の上には、四つ葉のクローバー、
隣にはひっそりと小さな花が咲いています。

四つ葉のクローバーは古くからグッドラックの
シンボルとして知られていますが、
ヴィクトリア時代には「私のものになってください」
という意味があったそうです。

クローバーの中央には、アクセントとして
一粒のダイヤモンドが輝いています。

ロンドンの歴史ある宝飾街ハットン・ガーデンの工房で、
ジュエリー職人がひとつひとつ時間をかけて制作しました。

折しも、「ジューン・ブライド」の月にお届けいたします。

イセキアヤコ

イセキアヤコ

1977年生まれ。京都出身。

京都女子大学文学部卒業。

英語教育関連の企業に勤めたのち、
恵文社一乗寺店で併設のアートギャラリーと
雑貨スペースのマネージャーを担当する。

2004年にフリーランスになり、
同時に京都からロンドンへ住まいを移す。

翌年、アンティークやヴィンテージのジュエリーなどを販売する
ロンドン発信のオンラインショップ、
「tinycrown(タイニークラウン)」をオープン。

現在に至る。

イセキさんのInstagram

著書

『ヴィンテージ フォー ガールズ
 ヨーロッパで見つけたハッピーモチーフ』

イシイリョウコ

美大卒業後、
手縫いで作るすべて1点物の人形制作をはじめ、
イラストレーターとしても活動。

イセキアヤコさんとのコラボレーションによる
展示会「Rosa」2012年開催。

Blog:
http://hibi-no-rakugaki.blogspot.jp