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ハラマキやレッグウォーマー、
そしてけいとのぱんつで、体をあたためると、
「ちょびっと安心できて、
 ちょびっと元気になって、
 ちょびっとうれしい。」
今回のハラマキシリーズは、そんな気持ちを込めて、
「ほぼ日chobittoハラマキ」と名付けました。

このコーナーでは、実際にお医者さんに、
体をあたためることの大切さについて
お聞きしたいということで、
昨年の「冬のほぼ日エアライン」でも、
ご登場いただきました、
東京女子医科大学附属青山自然医療研究所の川嶋朗先生に、
今回、あらためてお話していただきました。

川嶋朗先生のプロフィール

体が冷えると、心も冷えるんです。
ほぼ日
先生はご自身の著書の中で、
「現代人は、非常に冷えている」
とおっしゃっていますが、
なぜそんなに冷えてしまったのでしょうか。
川嶋先生
体を冷やす要因は様々です。
エアコンの普及で、
本来暑いはずの夏も常に冷えていますし、
冷蔵庫の普及で、
冷たい物を多くとるようになっていたり、
着る物も非常に薄着になって、
一年中、お腹や足など
本来あたためなければいけない部分を
出している人が多いので、
当然、体は冷えてしまいます。
また、現代人は運動不足で筋肉が少なく
代謝が非常に悪くなっています。
それにプラスして、
ストレスも冷えの原因になるんですよ。
ストレスがかかると、
交感神経を緊張させるので、
血管がしまって、血流が悪くなり、
体が冷えてしまうんです。


ほぼ日
昔の人も、暖房設備がなかったりして、
それなりに冷えていたのではないですか?
川嶋先生
昔の人は、冷房がないため、
夏を非常に暑い思いをしていたので、
冬は夏に蓄えた熱を
ゆっくり小出しに使っていくという、
まさに“アリとキリギリス”のような
状態だったんです。
それに対して今は、
夏も冷房で冷え切っている上に、
なおかつ薄着ですから、
夏の方が、なお寒いぐらいです。
そんな状態で、
そのまま冬に突入してしまいますから、
蓄えもなく、
1年中冷えた状態でいることになります。
ほぼ日
その冷えた状態がつづくと、
体調にどのような影響が出るのですか?
川嶋先生
冷えというのは、生理学的に解釈すると、
血液の量が少ないという状態です。
血液の量が少ないということは、
本来、血液が運ぶべき酸素や栄養素を
運べなくなるということなんです。
人間の体は、食べた物を吸収して、
体の中の細胞がいろんなものを作り出し、
古い物を壊していき、新陳代謝をくりかえしています。
血流が悪いと、この細胞機能が落ちてしまいます。
細胞機能が落ちるということは、
熱の産生ができなくなってしまうということです。
つまり低体温になってしまうということなのです。
体の中でいろんなものを作ったり壊したり
新陳代謝をするために酵素が働くのですが、
酵素が働くためには、
最適な温度、すなわち至適温度が重要なんですね。
体温が低いと、その至適温度が保てなくなります。
至適温度は、深部体温(体の中心の温度)で
37、8度ぐらいなのですが、
それ以下になりますと、
酵素反応が鈍ってしまいます。
そうなると、免疫力も代謝も落ちて、
さらに精神活動にまで影響が出てくるわけです。
いわゆる生活習慣病やガンが出てきても
おかしくないですし、
要するに、体の冷えは、
すべての病気の原因になってもおかしくない、
ということなんです。
ほぼ日
たとえば、大きな病気ではなくても、
ふだん、なんとなくだるいとか、
なんとなく疲れやすいといった状態は、
冷えが原因かもしれないということですか?
川嶋先生
そうですね。
僕は、原因がわからないけれど、
なんとなく調子の悪いという人には、
「あっためてみてください」
と言っているんですよ。
体が冷えると、心も冷やすんです。
あっためるだけで、ほんのりとして、
心が安らぐことがあるんです。
だから、心の冷えは、体の冷えの原因にもなるし、
体の冷えは、心の冷えの原因にもなります。


「上に薄く、下に厚く」は養生の基本です。
川嶋先生
これは養生の方法として
よく言われることなのですが、
「上に薄く、下に厚く」という言葉があります。
上は比較的薄着でもいいけれど、
下半身はとにかくあたためなさい、という意味です。
病気の予防や健康を維持するためには、
とても大事なことなんですよ。
ほぼ日
つまり、腰あたりから足のあたりまで、
あたためればよいのですか?
川嶋先生
はい。
下半身の中でも、とくに太もものあたりは
筋肉がすごく多いので、
太ももをあたためると効率がいいですね。
もちろん冷えているところを直接あたためるのも
悪くはないのですが、
全身をあたためるためには、
太ももをあたためると効果的です。
ほぼ日
なるほど。
今回のラインナップの中では
「けいとのぱんつ」が、
太ももをあたためることになりますね。
あと、今回、レッグウォーマーも
新登場したのですが、
これはいかがでしょうか?
川嶋先生
このレッグウォーマーは
形がとてもいいと思います。
つま先が空いているところが、
とくにいいんです。
つま先をぎゅっと締めてしまうと、
そこで毛細血管の流れが途絶えてしまうので、
血流をよくするという意味では
つま先が空いているほうがいいんですよ。

ほぼ日
レッグウォーマーの形は、
理想的ということですか。
川嶋
はい、そうです。
あと、体のことで言いますと、
首のまわりをあたためてあげるといいんですよ。
首のまわりをあたためると、
動脈と静脈がつながって、
血液がスーっと体を巡るようになるんです。
ほぼ日
ハラマキをネックウォーマーとして、
首に巻く人もいらっしゃるのですが、
体にとって、いいことなんですね。
最後に先生にお聞きしたいのですが、
ハラマキをつけるのは、
毎日じゃなくても、
ときどきでもよいものなんですか?
川嶋先生
ときどきでもいいと思いますよ。
それだって、ハラマキをまったくしないで、
1年中、冷えているより、よっぽどいいですから。
お腹のまわりには大事な臓器がつまってますから、
ハラマキをして、
時々でも労ってあげましょう。
ほぼ日
ハラマキをつけるのは時々でもよいとお聞きして、
ほっとしました。
先生、今日はどうもありがとうございました!


 
川嶋先生の著書
『心もからだも「冷え」が万病のもと』では、
冷えのこわさ、体をあたためることの大切さについて
身近な例を挙げながら、わかりやすく書かれています。
自分の生活と照らし合わせながら読むことができて、
とても興味深い内容になっています。
ぜひおすすめいたします。


 
2007-11-09-FRI



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