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ひとり用の土鍋、「ベア2号」の
開発が始まったのは1年ほど前のこと。
福森雅武さんの、こんなひと言からはじまりました。
「夫婦ふたりで、ちょっと食べるときや、
ひとり暮らしの人のための小さな土鍋は
どうかなあ?
昔、半助って鍋があってね‥‥」
福森さんが、ひとり用の土鍋もいいんじゃないかな、
と思ったきっかけは、「半助鍋」。
関西では「半助鍋」といえば、
切り落とした鰻の頭を
豆腐や葱といっしょに炊いた料理として、
知られているそうです。
(鰻の頭のことを、
「半助」って言うんだそうですよ。)

でも、福森さんによれば、
半助の「半」は、半人前の「半」で、
江戸時代、まだ修行中の若い職人や丁稚が、
お金がないから、鰻の頭や野菜の切れっ端を買って、
土鍋もないから、大きな貝を鍋代わりにして
つくった料理を半助鍋と呼んだこともあったとのこと。
「今は家族の人数が少なくなっているし、
ひとり用の土鍋ってのは、いいんじゃないかな。
卵とじやあさりのバター炒めのような、さっとした料理や、
シチューやカレーの温め直しにもいい。
残りものも立派な一品に見えるから、ねえ。」

福森さんは、さっそく原型をつくってくれました。
一番、検討に時間をかけたところは「容量」です。
ひとり暮らしの人にとって、
重宝な大きさはどのくらいだろう?
たくさん食べる人も、小食の人も、
どちらも納得できる大きさは?
最終的に、具がたっぷりの鍋焼きうどんが入る容量で、
お米なら1合半炊けて、
材料を足しながら食べるときには、
2人用としても使える大きさになりました
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