2013年11月下旬のある日。
「ほぼ日」で「カレーの恩返し」の発売を記念して、
ちいさな食事会をひらきました。

お越しくださったのは、
スパイスを共同開発してくださった
マスコットフーズ株式会社のみなさん。
そして、そのみなさんをご紹介くださった、
三井食品のみなさん。
「カレーの恩返し」の
パッケージデザインをしてくださった
デザイナーの秋山具義さん。
編み物作家の三國万里子さん。
foodmoodのなかしましほさん。
KIGIの植原亮輔さんと渡邉良重さん。
dancyuの斉藤賢太郎さん。
そこに糸井重里と、
食いしんぼうの「ほぼ日」乗組員たちが
同席させてもらい、
みんなで「カレーの恩返し」をたっぷり使った
スパイス入りカレーをいただきました。

この日のために準備したのは、
おおきな鍋に３杯、全60杯分のビーフカレー。
たっぷりのタマネギを炒めたり、
お肉は２度に分けて入れたり、
ニンニクやショウガをきかせたりと、
糸井がふだんから家で食べているカレーを
できるだけ再現しました。
肉や野菜を切ったり炒めたりといった仕込みの部分は、
「ほぼ日」の乗組員たちが手伝いましたが、
スパイスを炒めて入れるなどの
最終的な仕上げは、
糸井重里が、責任を持っておこないました。

朝からの仕込みで
「ほぼ日」じゅうにいい香りがただよって、
すべての準備が整った、18時半。
ゆるゆるとみなさんが集まってきてくださって
のんびりと食事会が、はじまりました。

‥‥とはいえ、
じつは、糸井のスパイス入りカレーを
きちんとした場で外の方に食べていただくのは
今回が初めて。
糸井も、カレー作りを手伝った乗組員たちも
ずいぶんドキドキしながら、
みなさんに召し上がっていただきました。

「いただきまーす」
「いただきます」
「どうぞどうぞ」
「いただきます」

みなさんの口に合うだろうか‥‥。
ピンとこない味だったりしないだろうか‥‥。
最初の一口を食べて、
そして味わってみていただくまで、
どうしても緊張は残ります。

各テーブルでの話は続きながらも、
みんながメインのカレーを食べようと、
ほんのすこしだけ、場がシーンとした後。

‥‥どこかのテーブルから、
ちいさく「おいしい！」という声が。

それを皮切りに
「おいしい！」「うん！」といった声が飛び交い、
会は一気ににぎやかになりました。
スプーンの音。たのしい話。笑い声。
初めて食べるスパイスカレーの味わいを
みなさん、ワイワイとたのしんでくださいました。

会場で聞こえた声をご紹介すると、
「おなかがすく香り」「スパイスがあると全く変わる」
「口の中でスパイスがざくざくするのがおいしい」
「食べ終わるのがもったいない」「癖になりそう」
「汗が出る」「ピンクペッパーがいい」「さわやか」
‥‥などなど。ありがたいことに、食事会は大成功。
みんなでお腹いっぱいになるまで
スパイスのたっぷり入ったカレーをいただきました。
なんと、ほとんどの方がおかわりをしてくださって、
なかには、つい、
４杯食べてしまったという方もいました。
香りのいい、大きな鍋２つ分のカレーは、
あっというまに、みんなのお腹の中へ。
（足りなくなったときのためにと作っておいた
　もう１鍋のスパイスカレーは
　翌日「ほぼ日」乗組員たちがたいらげました）

初めての「カレーの恩返し」食事会は、
どの方もたのしそうに、ニコニコと
カレーを食べてくださっていたのが印象的な、
とてもうれしいお披露目の機会になりました。

（お越しくださったみなさま、ありがとうございました！）

さいごに、この日のために
ご用意したメニューをご紹介します。
すこしでもたのしんでいただけたらと、
糸井がアイデアを出したメニューも、いろいろ。
おおぜいで「カレーの恩返し」をたのしむときの
参考にしていただけたら、さいわいです。

・ビーフカレー（スパイス『カレーの恩返し』入り）　
‥‥大鍋に３杯分（１鍋につき20皿）

・スパイスなしビーフカレー（味の比較用）
‥‥小鍋に１杯

・炊きたてごはん
‥‥40人前

・追加トッピング用スパイス
（『カレーの恩返し』を軽く炒めたもの、
おこのみで。のせて食べます）

・ソテーしたじゃがいも
（煮込むあいだに溶けるじゃがいもは、
　かたちをたのしんでいただくため、後のせ）

・ゆでたまご
（トッピングとして。縦半分にカットしたものと、
　細かくきざんだものの２種類）

・ひとくちカツ
（カツカレーにして食べるとおいしい）

・コールスロー
（やさしい味で、口やすめに）

・たことかぶのマリネ
（飯島奈美さん『LIFE 副菜』より。さっぱりします）

・ラッキョウ
（丸のままと、きざみの２種類）

・福神漬け

・ミネラルウォーターとスパークリングウォーター
（おこのみで）

・締めのコーヒーと、ひとくち菓子