「ほぼ日」の簡さんのお茶のコーナーで
もっともくり返して販売し、そのたびにすぐ完売、
いちばん人気を呼んでいるのが
鉄観音茶というお茶です。
鉄観音茶は、烏龍茶の一種です。
日本で飲む烏龍茶は
なんとなく茶色いイメージがあるのですが、
簡さんの「鉄観音茶」は
うすい緑色をした、さわやかな味わいです。
実は、風吹ジュンさんも
「緑色の鉄観音茶」を飲みたくて
たどりついたのが
簡さんのお店だったそうなんです。
鉄観音茶の収穫時期は、春と秋の年2回。
今回は、今年の5月6日前後に茶摘みをした
春の鉄観音茶をお届けします。
春の鉄観音茶は香りが高いと言われています。
もちろん、今回の鉄観音茶も
簡さんが見つけた畑で栽培され、
簡さんが収穫を見守り、梱包したものをお届けします。
定評のある簡さんの「鉄観音茶」ですから、
決まった畑で、毎回そのまま栽培を
お願いしているのでしょうか。
「いいえ、それはすこしちがうんですよ。
鉄観音茶は、そこがむずかしいところ」
と、簡さんは答えてくれました。
「例えば、龍井(ロンジン)は
優秀な茶畑を見つけることができれば
それでいいんです。
だけど、鉄観音茶は優秀な“人”を
見つけなければいけないのです」
簡さんの鉄観音茶は
安渓県感徳郷の山で栽培されたお茶です。
なんでも、てっぺんからふもとまで
すべてお茶の栽培をしている山なんだそうです。
その山には日陰がなく、影をつくるのは雲だけ。
畑による天候の優劣はそんなにありません。
ですから、栽培をていねいに行っている人を見つける、
ということが重要になります。
そして、もっと重要なのは、
鉄観音茶が、製茶の技術が
とてもむずかしいお茶である、ということなのです。
鉄観音茶の収穫をするのは、お茶農家の女性の仕事です。
そして、製茶は男性の仕事。
製茶中にお父さんに影響を与えないよう、
女性は静かにしておく、
という暗黙の約束があるのだそうです。
1回に製茶するのは4kg。
製茶するタイミングが微妙に変わるだけで
味がいい鉄観音茶、
色がいい鉄観音茶、
香りがいい鉄観音茶、
と、しあがりの特徴が変わっていってしまうのです。
それが、製茶する側の悩みや楽しみになっている、と
簡さんは言います。
集中を必要とするデリケートな製茶の仕事は、
その人の、その年の健康状態や性格に
左右されるところが大きいのだそうです。
そこを見るのが、簡さんの大切な仕事です。
どうやっておいしいお茶を作ってもらうのか、
いちばんの秘訣はなにかを、簡さんに訊いてみました。
「それはね、
日本の○○さんと△△さんがこうやって、
あなたのお茶をよろこんでいますよ、ということです。
飲んでくれた人のメッセージを具体的に伝えること。
製茶の技術者は、その実績をいちばんに喜ぶんです」
中国には、産地によっては制度があり、
お茶の販売に規制を受ける場合もあるのだそうです。
ですから、お客さまの声を届けることが、
「がんばろう」と思う技術者の方の心を支える
もっとも大切なやりとりなのだと
簡さんは伝えてくれました。
もしも、今回の「春の鉄観音茶」を召し上がって、
ご感想などがありましたら、
どうぞみなさん、お送りください。
簡さんを通じて、安渓のお茶農家の方に
お伝えしたいと思います。
さて、簡さん自慢の鉄観音茶、
今回も、できるかぎりの数をご用意しました。
5月22日(金)午前11時から販売します。
ご希望の方は、お早めにお申し込みくださいね。 |