ナンバーズベア1 2006年制作 Serial Number/C-029

体長=約35.5cm 座高=約29cm
素材=羊毛、モヘア、ポリエステル(中綿)
   鈴/押し笛/目=プラスチック
2006年に『クマのプーさん展』という催しがあり、
タカモリ・トモコさんは、
「プーさんをイメージして好きな作品をつくってください」
という依頼を受けました。
そこで制作されたのが、このシリーズの原型になります。

その後、2007年にタカモリさんは
NHK『おしゃれ工房』に出演した際、
初心者が編みやすいあみぐるみとして
この作品を番組で紹介します。

さらに「ほぼ日ホワイトカレンダー2008」
3月に「3」の数字をつけて登場することが決まり、
そのときにタカモリさんは、
「ほかにもいろいろな番号がついたこのクマをつくろう」
と思いついたとか。
ナンバーズベアのアイデアは、こうして生まれました。

そんなナンバーズベアの原型をつくった、
『クマのプーさん展』の依頼を受けたときのお話を
タカモリさんにうかがってみました。

「クマのプーさんの原作は、イギリスの童話ですよね。
 作者が、自分の息子が持っている
 クマのぬいぐるみをモデルにして書いたお話。
 そのモデルになった本物のプーさんが、
 ニューヨークの図書館に展示されているんです。
 あみぐるみ教室の生徒さんが
 ニューヨークに行かれたときにその写真を撮ってきて、
 私に見せてくれたことがありました。
 本物のプーさんは、テディベアだったんですよ。
 ディズニーが描くプーさんとは、
 ずいぶんちがうんだなあと驚きました。
 ディズニーのプーさんもかわいくて大好きなんですが、
 『クマのプーさん展』で依頼を受けたときには
 原作のイメージでつくってみようと思いました。
 ですから、ご覧のようにちょっと
 テディベアっぽい仕上がりになっているんです」
 (タカモリ・トモコ談)

ナンバーズベアには
茶色いボディの作品が数体ありますが、
それぞれ微妙に異なった色合いの毛糸が
使用されています。
この個体は、やや濃いめのキャラメルっぽい茶色。
それぞれの画像を、よく見比べてみてください。



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