体長=約42cm 座高=約28cm
素材=羊毛、化学繊維(首とタテガミの一部)
   ポリエステル(中綿)/鈴/押し笛/目=羊毛
ライオンの王子をイメージして編まれたこの作品、
名前の「ジークフリード」は、
『白鳥の湖』に登場する王子の名前にヒントを得たとか。

まずは、何も考えずにフリンジ(もじゃもじゃの部分)を
編むことからはじめて、
それが「タテガミ」に見えてきたので、そこでようやく
「ライオン」を作りあげることに決めたのだそうです。

「頭ができた段階では、ロックミュージシャンの
 ライオンにしようと思ったんです。 
 70年代風にベルボトムをはかせたりして。
 ところが、ぜんぜん進まなくて。
 なぜだろう‥‥と、よくよく考えてみれば、
 自分の中にはロックの魂みたいなものが
 まったくないことに気づきました(笑)。
 それで、やっぱり王子様にしようとテーマを変えたら
 急にするすると進むようになったんです」
(タカモリ・トモコ談)

あみぐるみに対しては、
「動き出すように」というイメージを常に大切にしている
タカモリ・トモコさん。
この作品には、とくにその想いが強いのだとか。
足を長めにするなど、
歩き出すようなバランスを意識しつつ、
編み出されたライオンのあみぐるみは、
試行錯誤の時間も長く費やされた力作になりました。



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