ものすごーく意外なんですけど、
タカモリさん、
ウミガメをつくったのは、はじめてなんですって。

陽の光が海の水に溶けたような、
ふしぎなグラデーションを持つ「こうら」や
いかにも眠たそうではあるものの、
どこかキラっとするどい瞳、
そして、いまにも平泳ぎをしだしそうな、
愛らしい前脚‥‥。

もう、もんくなしにかわいいです、彼。
ずうっと「こうら」を撫でていたくなります。

ちなみに、すてきなお名前の由来は？

「昨年、立川談春さんの
　『小猿七之助』という落語を聞いたんです。
　そのお話のなかでは
　色っぽいんですけど、
　すっごい悪いやつだったんです、七之助。
　このカメが完成したとき、
　そんなつもりは
　ぜんぜんなかったはずなのに
　悪役顔に仕上がっていて。
　すぐに『小猿七之助』が浮かんだんです」

ちなみに、この七之助くんの「こうら」は
筒状に編んだ毛糸を、二重にしてつくってます。
だから、しっかりぶあつい質感が出てるんです。