「この子をつくっているときは、
　本当に、すっごく、おもしろかったんです。
　何度かやり直したりもしたんですけれど、
　わたし、あみぐるみのことが
　こんなに好きだったんだーって思うほど、
　ずっとワクワクが続いてました」

と、ちょっと興奮ぎみに話すタカモリさん。

「サイはずっと気になってたんですけど、
　今回はじめてつくった、そのうれしさ。
　それと、最初は、サイの造形を
　忠実に再現しようとしていたんですね。
　ゴツゴツ、筋骨隆々な感じで。
　でも、そこで反省したんです、わたし。
　フィギュアじゃないんだから
　かわいくなきゃだめじゃん‥‥って。
　それで、編んではほどき、というのを
　何度か繰り返して‥‥
　その作業が、本当に、たのしかったです！」
　
ちなみに、実際のサイを見ないでつくったら、
どんな子になったと思います？

「そうですね‥‥たぶん、
　おじさんみたいな感じになってたと思う。
　パンツを履かせて、二本足で立つような‥‥」

こうして、タカモリ・トモコ全集初のサイさんが
生まれたのです。