SBCZF
2005 /11/18 更新
ヘンなことばっかりやってます! 祖父江慎+cozfish展
「祖父江慎+cozfish展」は、
ギンザ・グラフィック・ギャラリーで、
11月26日(土)まで開かれている展覧会。
展覧会の公式キャラクター
「三半ちゃん」が目印です。
1FとBF1の2つの大きな部屋を使った会場は、
「無理かもしれない造本計画」
「なんたって本文組みが命でしょ」など、
コンセプト別に12のコーナーに分かれています。
ここに展示されたすべての本に、
ひみつが隠されていると聞き、
「ほぼ日」が直撃取材してきました!

ウインドウには巨大「三半ちゃん」。
『T-1 WORLD CUP 2006』
Tシャツのデザインにもなってましたね。



会場に入るとさっそく、
祖父江さんを発見!
なにをされているのかしら? と思いつつ、
ご挨拶をしたら、振り向きざまに一言。
「見たなぁ〜」


祖父江さん、読者が誤解しますから。
くれぐれも‥‥。

1Fの「ライブ!本の誕生!」コーナーでは、
現在制作中の本の途中経過を、ライブでお届け中。
印刷所から新しい校正紙が出るたびに、
祖父江さんがギャラリーに持っていらして、
自らトンカチをふるって、
指示書から本になっていく過程をまるごと見せてくれます。
世に出る前の本の誕生に立ち会うことができるのです!


UMEZZ PERFECTION!『おろち』
今日は『おろち』1,2巻のカバーの
色校が出ました!



「無理かもしれない造本計画」のコーナーでは、
祖父江さんの造本計画と、
無理を乗り越えて生み出された本が
セットで展示されてます。
デザインが好きな人にはたまらないです!


字がたくさん書いてある
祖父江さんとスタッフによる
独特の指定書とできあがった本を
熱心に見比べてる方が多かったです。

会場には巨大な『伝染るんです。』、
『殴るぞ』の10倍サイズのタペストリーが!
記念写真を撮るのにぴったり。


イラストレータのカズモトトモミさんと
祖父江さん。
カズモトトモミさんは
『新宿2丁目のますますほがらかな人々』
絵を描いた方なのです!


「実験室」には文字通り、実験的な作品が‥‥。


ご注文はこちら!

「この本はね、
 カバーが裏と表との2種類あって、
 ひとつはね、ここがぴゅっと飛び出してるの。
 ね! かわいいでしょう?」


よくよく見れば、もっこりした突起物がっ!

「でも、電車の中で読むときとか恥ずかしいときは、
 この表紙を裏返すと、
 ほ〜ら、まじめな本に早・変・わ・り!」


まじめで堅い竹田副部長が出現。
‥‥TPOで使い分けできるカバーつき。
いたれりつくせりのデザインですね!


ご注文はこちら!



「これはね、実は全部、同じ本なの。
 同じ本なんだけど、ちょっとずつデザインを変えて、
 だいたい64種類、作ったんです。
 だから、どれが当たるか、買ってからのお楽しみ〜!
 でね、この本でじゃんけんができるんです。
 ほら、この神様はグーを出してるでしょ。
 だから、チョキ!」



「いやん、負けちゃった〜!!」

1冊の本が64種類‥‥微妙に違う64種類。
それだけで、くらくらします。
ちなみに、グー・チョキ・パーそろっているから、
お友達も持っていれば、じゃんけんでも遊べる
楽しいご本でした。



「これはどこがひみつだと思います?」
 わからないでしょう? ふふっ。
 目をじょうずに近づけて、
 平行合体視すれば、
 絵が立体的に浮かび上がりまーす。」





平たく置いても立体的な本でーす。
 うわー!」


立体的に見えるけど、閉じると実は極端な台形の本。
遠近法のパース(透視法)を駆使しています。


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「ぱっと見ただけじゃ、わかりません。
 本の中に、ちっちゃな本が隠れてます。
 ほら、擬態してるでしょ?」


本の中に本が。
この他にも本の中に本があって、
その中に本があって、またその中に本がある‥‥
という迷宮のような本もありました。
ぜひ、会場で見つけてください!


BF1に移動しましょう。
こちらは、階段です。




「ここにはだじゃれが隠れてまーす。
 さあ〜て、どこでしょう?」

えーっと、えーっと‥‥
階段だから、怪談の本??


次回は、さらにひみついっぱいのご本を
ご紹介いたします!
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