ほぼ日刊イトイ新聞 ゴールデンウィーク特別企画  谷川俊太郎質問箱 なんもん・ぐもん・うけつけます。


質問十一  僕は、空を見上げ宇宙を感じて行き着く先と、 自分の心の中を見つめてたどり着く場所が、 同じなんじゃないかと思っています。 先生は宇宙とご自分との関係を どう感じてらっしゃいますか? (北海道野郎 三十六歳)
谷川俊太郎さんの答え  宇宙というと 地球を離れた大気圏外から 始まるように思われてるけど、 ぼくはそうは思ってなくて、 こんな詩句を書いたことがあります。 「遠い国はおぼろだが/宇宙は鼻の先」 それからまた 「住所は村ではない 町でも県でも国ですらない  住所はこの惑星 そして銀河系」。 カラダが行く物理的な宇宙と、 ココロが行くタマシイの宇宙は、 別々のようでいて 一つなのではないかとぼくも考えています。 宇宙がふるさとだと 自然に感じられるようになりたい。
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2009-05-12-TUE



illustration : NANAE EDA
(C)HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN