今回の企画のなかで、
いちばんの目玉はやっぱりこれでしょう。
気仙沼市民会館大ホールで開かれる落語会、
『気仙沼さんま寄席』!

はたして、その内容は‥‥?
「ご来場してからのおたのしみ!」
という気持ちがちょっとあるのです。
みなさんも、知りすぎない方がいいですよね?
お知らせしすぎない範囲で、内容をご紹介しますね。

 

「目黒のさんま」上演します
  『さんま寄席』ですから、
「目黒のさんま祭」のきっかけにもなった
落語「目黒のさんま」は、もちろん上演します。
この演目だけを一所懸命、
噺しに来てくださる落語家さんがいます。
どなたかは当日のおたのしみ。
志の輔さんが自信を持っておすすめしてくださる方です。


志の輔さんの演目は‥‥
  志の輔さんの演目は?
これこそがまさに、当日のおたのしみ!
われわれ(ほぼ日)も演目は聞いていません。
もしかしたら志の輔さん、あえて決めていないのかも?
気仙沼の空気にふれて、
客席のみなさんと会場をともにしたときに、
どんなお噺にするかを決める‥‥?
当日、みんなで、たのしみにしましょう!


糸井と志の輔さんのトークコーナーも
  落語と落語のあいだに、
糸井重里が登場して志の輔さんとおしゃべりをします。
決まっていることは、
「舞台の上にこたつを置きましょう」
ということぐらい。
お客さんもいっしょにリラックスしちゃうような、
のんびりとしたフリートークになることでしょう。


お囃子は、生です
  噺家さんが出て来るときの
わくわくとした空気をつくりだすお囃子を、
松永鉄六さんが長唄三味線で弾いてくださいます。
志の輔さんのパルコ公演にも参加されていた鉄六さん。
公演中は音のみの出演となりますが
ほぼ日のテキスト中継で、お姿を見ることができるかも?


「どや節」をみんなで!
 

 今朝の出船に えーえーえええーよいどこらさ
 花が咲きそろう ほほえーど

目黒のさんま祭でいつも歌われている
「どや節」を気仙沼のみんなといっしょに歌いましょう。

 
「どや節」とは?

 

手漕ぎの和船時代から漁師の労働歌として歌われた
三陸地方特有の大漁祝い唄です。

江戸時代、気仙沼の唐桑地区にあった古館家という家が、
紀州の漁夫に鰹溜釣り
(飼鰯を海面にまくことで鰹を集めて釣る漁法)
という漁法を学び、
かつおの1本釣りが盛んになりました。
気仙沼には「行く鰹」と「戻り鰹」があります。
「初鰹」とよばれるさっぱりと香り高い鰹と、
脂ののった「戻り鰹」。
2回獲れるから、
技術が向上すれば水揚げ量も自然とあがります。
鰹溜釣りを学んだことで、
気仙沼ではたくさんの鰹が獲れるようになりましたが
生で食べるには大変な量になってしまいました。
冷蔵庫もない時代、
流通をさせるためにほとんどの鰹が
「鰹節」に加工されたそうです。
鰹節を作るための最初の行程は、身をおろしてゆでること。
沖にいる船が陸にいる人々に何本鰹がとれたから、
何個お湯をわかしてくださいという通信のために
歌われたのが「大漁唄い込み」だったそうです。
2番から歌ったら200本、
3番から歌ったら500本というふうに、
何番目から歌うかで、かつおの本数がわかり
その本数にあわせて、
陸ではお湯をわかすことができました。
「大漁唄い込み」は、かつお漁の他にも
定置網漁や沖合鮪漁にも歌われるようになり、
航海の安全と大漁を祈念する歌として伝承されてきました。 
これが変化し、
唄いやすく少しポップになったのが「どや節」です。

浜ごとに多様な「どや節」があるそうですが、
今回は目黒のさんま祭で歌われている「どや節」を
みなさんといっしょに歌えたらと思っています。

三陸地方特有の大漁唄、「どや節」はこんな歌です。
YouTubeでご覧ください。



この歌を当日の会場で、
みんなでひとつになって歌いますよー。


記念写真もみんなで!
 

最後の最後はみんなで記念写真を撮りましょう!
ほぼ日のイベント恒例となってきました記念写真。
外はまだ寒くても、
この場所、この時間ならではの空気とともに
記念写真を撮りたいと思います。
遠くからご来場いただいたみなさんも、
地元のみなさんも、
気仙沼さんま寄席実行委員会のみんなも、
いっしょに笑顔で写真におさまりましょう!

撮影した写真は特別URLで見たり、
ダウンロードしたりすることができるようになります。


「さよなら『ZED』ほぼ日スペシャルデー」より


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