-和田さんによる解説-

お直し(おなおし)

吉原で遊女と店の者が恋仲になるのは固い御法度だが、
この噺に登場するカップルは、
ふとしたきっかけから互いに思い合う仲になってしまう。
店の主人が出来た人で、遊女奉公を年季明けにし、
女にはおばさん(店の差配役)の仕事をさせる。
二人はつかの間、幸せな日々を送るが、
やがて男の道楽の虫があたまをもたげ‥‥。
廓噺のひとつだが、身を持ち崩したカップルが
吉原でも最下級の場所にうつり、
亭主承知のうえで女が身を売るという、
落語としてはめずらしい題材を扱っている。
志ん生がしばしば演じたあと、志ん朝もこのネタを継承。
志ん生は『お直し』の口演で
文化庁芸術祭賞(昭和31年度)を受賞。
お役人の粋なチョイスとしていまでも語りぐさになっている。

吉原で遊女と店の者が恋仲になるのは
固い御法度だが、
この噺に登場するカップルは、
ふとしたきっかけから互いに
思い合う仲になってしまう。
店の主人が出来た人で、遊女奉公を年季明けにし、
女にはおばさん(店の差配役)の仕事をさせる。
二人はつかの間、幸せな日々を送るが、
やがて男の道楽の虫があたまをもたげ‥‥。
廓噺のひとつだが、身を持ち崩したカップルが
吉原でも最下級の場所にうつり、
亭主承知のうえで女が身を売るという、
落語としてはめずらしい題材を扱っている。
志ん生がしばしば演じたあと、
志ん朝もこのネタを継承。
志ん生は『お直し』の口演で
文化庁芸術祭賞(昭和31年度)を受賞。
お役人の粋なチョイスとしていまでも
語りぐさになっている。