-和田さんによる解説-

美濃部一家(みのべいっか)

昭和を代表する落語家、古今亭志ん生の本名は美濃部孝蔵。
長男の十代目金原亭馬生の本名は美濃部清。
次男である古今亭志ん朝は美濃部強次。
いさましい名前だが、これは3月10日の誕生日が
陸軍記念日であったことにちなみ、初代柳家三語楼が名付けたもの。
ちなみに志ん生夫人は美濃部りん。
長女の美濃部美津子さんが志ん生一家を回顧した
『三人噺』(文春文庫)
『おしまいの噺』(アスペクト文庫)は好著です。