エビラという、
怪獣マニアだったらピーン！ と来る、
『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』
に出てきた、エビの怪獣がいるんです。
そんなエビラのような巨大エビが
山車の屋根にドーンと乗っていたり、
あちこちのポールにくっついていたりします。
車などを運転したりする方は、気をつけないと、
エビがものすごく視界に飛び込んできて、
事故を起こすかもしれないぐらい、
エビがいます。
三重県がエビのオブジェ地帯ならぬ、
エビジェ地帯と化します。

しかし、みなさんも意外と
気がついているとは思いますが、
伊勢エビは食べるところが少ないんですよ。

パカッと開けて、
ケシゴムが３つぐらい入ってるような
筆箱ですもんね。

あれはちょっと筆箱がデカすぎますよね。
でも、ま、おいしいですけどね。

ああ、伊勢‥‥そういえば、伊勢の夫婦岩が
ずいぶん形が変わって、
浸食されてきているんですよ。
夫のほうは大きいんですが、
嫁のほうがちょっと小さくなっている、というか、
ま、実家のほうに入られた、
という感じでしょうか。
ナリを潜めている雰囲気なんです。

はい、なにか、息苦しい感じで、
昔の家制度を感じさせられました。
いまの若い人だったら耐えきれないだろうな、
というぐらいの、小ささになってましたよ。

まあ、三重県というと当然、
海女の話をしないわけにはいかないですよね？

海女スタンドです。
マニアでない方は
何のことかホワイ？
という感じでしょうけれども
マニアからしたら、
海女が出る！ という、
ガソリンスタンドみたいなものです。
海女スタンドの前の海では、
海女さんが船からドボンと落ちて
アワビを獲るというショーが
連日行なわれています。
ところでぼくは、かつて「ほぼ日」で
海女については熱く語りましたっけ？

ぼくはそのとき、
熱く語りましたか？

そこまで話が行きついていますか。

ぼくも、海女スタンドに行くまでは
半信半疑でした。
ヤングのときだったら
きっと気づかなかったでしょう。
自分もある程度歳をとって、
海女レベルになっていた、ということも
あると思います。
ま、つまり、海女さんって、
そんなにお若くないんで。

若い頃はやっぱり若い人が好きでしたが、
ストライクゾーンが広がったこともあり、
ちょっと高めの歳の人がいいんじゃないかと
思いはじめた頃、海女を見に行ったら、
バッチリの年齢の人が
ドボンと海に入っていらっしゃったわけです。
白装束に水がピターッとくっついて、
お尻のところに気泡みたいなものができて、
お尻が４つぐらいに見えるんですよ？

あとは、素潜りとシュノーケルの
違いも大きいかと思われます。

三重県の駅には、
中尾ミエさんが
貝殻の中から海女の格好をして
出てきている、
「中尾三重県」というポスターが
貼ってあったりしました。
それで若い客をゲットしようとしているんです。

いろんな方が
観光大使などをやられているなかで
思うんですが、
みんな実はその場所に、
そんなには行っていないんですよ。
それは、ベストジーニスト賞の人が
そんなにはジーパンをはいていないのと
似ているんです。
観光大使は、ぜひとも
「行っている人」にしてください。
ぼくはたくさん行って、
ここはこうしたほうがいいとか、
毎回、思っていますから。