SOFTWARE
シェアウェアは
ひょっとすると
デジタルユートピア
かもしれない。

シェアウエアの送金代行システム---アコシス

さて、じゃんじゃんじゃんじゃん
いきますぜ。
今回は、電子クレジット会社の
「アコシス(http://www.acosis.com/)」
のシェアウエア部門についてです。

回答をよせてくれたのは、営業部の秋元さん。
この、「アコシス」の仕組みは、先日御紹介した
ベクターさんの「シェアレジ」とは
ちょっと話が違うので先ずそのへんからご説明。

「アコシス」は、むじんくんでおなじみのアコムの
電子クレジットで、会員になると、様々な買い物に、
電子決済が利用できます。

シェアウエアの代金を支払うことに限っていえば、
まずは、アコシスの会員になります。
アコシスのページを参照。

それから、
トップページの
「アコシス加盟店ガイド」の
「パソコンを快適にしたい」の
『シェアウエア』のページで、
登録したいシェアウエアをさがして、
ページにジャンプして、必要事項を
送信します。

すると、アコシスの方からメールで連絡が入り、
問題がなければ、承認の返事を出します。
そして、そのあとに登録キー(シリアルナンバー)が
メールで送られてきます。

と、こんな具合です。

さてさて、これを頭にいれたら、
秋元さんからやってきた回答をごらんください。

(1)アコシスの方はいつ頃から営業しているのでしょうか?

平成8年11月からの営業開始です。

(2)なぜ、このようなシステムを立ち上げたのですか?
どういったことが理由で、送金代行システムが
ビジネスに成りうると判断なさったのでしょうか?

平成8年12月に
com-netというお店がオープンいたしておりました。

(3)現在、3023のシェアウエアが登録されていますが、
OSの内訳ってどのくらいなのでしょうか?

弊社がインターネット専用の
クレジットビジネスについて検討を開始した頃、
ネット上で商売を行われていらっしゃる方は
非常に少なかったのですが、
シェアウェアはすでにニフティ様にて
着実に浸透されておりました。
ニフティ様ではニフティーユーザーにとって
便利なものですが、
ニフティ様に販売を委託する形態をため
作者と利用者とのコミュニケーションが
取りにくいというお話もお伺いしております。
アコシスをご利用いただけば作者の方はもとより
ユーザーの方にも利便性を発揮しますので、
アコシス会員の規模拡大につながると考えています。

ただし、シェアウェアを主対象として
アコシス事業を立ち上げた訳ではなく、
さまざまな通販ビジネスが
インターネット上に出現するであろうことを
想定し事業を開始いたしました。

従いまして、シェアウェアのショップのみで
事業を成立させようという考えはまったくございません。
あくまでアコシス会員がご利用いただける
多くの加盟店のひとつ、と捉えております。

(4)月にどれくらいの、件数があるのでしょうか?
さしつかえなかったら教えてください。

ショップによりかなりのバラツキがございます。

(5)大変聞きにくい質問なのですが、
「もうかりますか?」
スミマセン……。

シェアウェアだけでは、
現状ではまったく儲かりません。
例えば、1200円の商品がひとつ売れた場合、
弊社の収入は加盟店手数料として3%、
36円入るだけでございます。

その他の多くの店をご利用になられる会員様が
いらっしゃって初めて利益が出てまいります。

例えば、パソコンが1台、リボルビング払いで
売れた場合、パソコンの価格が20万円とすると、
加盟店手数料は6千円ですが、リボ払い(毎月
1万円もしくは2万円ずつの支払)の手数料を
1%、会員様より毎月頂戴いたします。

クレジットカード会社と同様、
あくまで全体の取扱高を増加することで
利益を生み出しております。

(6)アンケートをとってみると、
インターネットで支払いをするって
とても不安であるという意見が寄せられるのですが、
この考えについては、どうお思いになりますか?

昨年は年初からNHKや新聞各社が
いたずらにインターネット上での支払は危険だ、
と煽りましたので一般の方の頭の中に
植え付けられてしまったかと思います。

実際は、クレジットカードの番号を
画面上SSLもなしに入力させるといった
危ないサイトがあることも事実でございますが、
海外のアダルトサイトなど冷静に考えれば、
番号を入力することを止めるはずのサイトです。

インターネットでの支払に不安がある、
というのはいくつかの要素に分れていると思います。
1.入力したクレジットカード番号を悪用されるの
  ではないか
2.商品がチャンと届くのか

この1には、正しい代金請求がくるか、
身に覚えの無い利用明細がくるのではないか、
といった不安も含まれると思います。

クレジットカードを利用する場合、
カードの番号を盗まれる、というのは、
インターネットに限らず、リアルの店でも同様です。
基本的にショップにカード番号を伝えてますので、
そこから悪用されるケースが一番多いわけです。
ネット上に流れる通信をハックして
カード番号を盗む、と良くいわれますが、
ご存知の通り生易しいことではありませんし、
伝票の控えから番号を盗む方がはるかに易しいことです。

2につきましては、通販の宿命ですので、
安心できそうな店を選ぶ、という点につきます。

弊社では、
アコシス会員のID・パスワードを一切加盟店様に
伝えません。
また、デジタルコンテンツのリアル販売
(画面上でのゲーム情報など)以外の商品を
購入する場合は、都度、会員宛に
電子メールでの確認を行っております。
また、万一の場合はアコシス側で保証する、
と、安心して使っていただけるよう対応いたしております。

商品につきましても、
アコシスの加盟店なら安心してご利用いただけるよう
加盟店審査を行っておりますし
仮に届いた商品に毀損があり、交換商品が無い、
というような場合は、購入代金を返金する、
といった制度も設けております。

弊社ではいかに安心してご利用いただけるか、
という点を繰り返し訴求いたしておりますが、
インターネットそのものに対する蔑視ともとれる
最近のマスコミの論調を崩せない、というのが現状ですね。

という、秋元さんからの
回答でした。

アコシスは、
シェアウエアの送金代行だけをしているのではないので、
私の質問のまとがはずれてしまっております。

「シェアウエア」が、
ネット上での新しい「ビジネス」として
アコシスにとらえられている。
いままで、「ビジネス」寄りではない、
シェアウエアの側面をとらえてきていたので、
すっかり失念していたのですが、
シェアウエアだって、
「ビジネス(商売)」でもあることを
忘れないようにしなきゃいけませんでした。

そして、秋元さんが書いてくださった
インターネットでの送金に関するコメントは、
アコシスという電子クレジットだけではなくて、
クレジットカードに関する安全性の参考になります。

もしかしたら、インターネットだからというだけで
過剰に心配をしていたのだということが
やや、わかってきました。
なんか、あわてて、
カードの支払いのレシートを探したりして。

ということで、
次回(すぐ!)も、
送金代行システムについてお送り致します。

1999-02-10-WED

BACK
戻る