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小正月のお焚き上げの行事のことではなくて、
「どんどん焼き」ともいう、一種のお好み焼き。
屋台で太鼓をたたいて売っていたのが語源だとかなんとか。
自分にとってのコナモノの原点です。

池波正太郎のエッセイには、屋台ごとに
無数のバリエーションがあるものとして登場するが、
故郷のお祭りの屋台ではごくシンプルなものが定番だった。

【材料】
・小麦粉
・ネギ
・紅ショウガ
・削り節

店ではこれに干しエビ(オキアミ?)や青ノリ、
あるいは海苔がぺろっと貼ってあったような記憶もある。
味は当然のように醤油味。

最初にフライパンにネギをまき、紅ショウガを散らし、
水でといた小麦粉を流し入れ、両面を焼く。
削り節と醤油をかける。
ひっくり返すのに失敗したが、とてもおいしい。

家では残り物をいろいろ入れたお好み焼きをやっていた。
冷やご飯が入ることもあった。
やっぱり基本は醤油味。
ソースをかけることもあったかもしれないけど、
マヨネーズはあり得なかった。

関西、広島風のお好み焼きを知ったのは上京してから。
すごくうまいけどなんかちがう、と思ったことを
覚えていますが、
数年前に大阪で「イカ焼き」を食べたときは
「あ、近い」と思った。

2009-10-22-THU
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