レバーは焼き鳥、焼き肉屋に行くと必ずたのむ。
中華料理屋でもかなりの頻度でレバニラ炒めをたのむ。
多くの酒好きの人たちと同様、
レバーは肝臓の味方と信じている。

だが、自宅の食卓に上ることはそれほど多くない。
常備菜として、たまに作る鶏レバーの煮つけ。
あと、肉屋さんでレバーフライを買ってくるとか、
そんなもの。
素材の鮮度が大切なモツ料理だから、
外でプロの味を食おう、という気持ちが
あるのかもしれない。

久しぶりにうまそうな鶏レバーを見かけたので、
煮つけようと思った。
腹案がある。
「レバーとセージの相性」について書かれた本を
読んだばかりだった。
セージとは、ソーセージの語源にもなっているという
ハーブである。
けっこうなお値段のフリーズドライの小びんを
いっしょに買った。

【材料】
・鶏レバー
・セージ
・醤油、みりん、砂糖

調理するときによく
「臭みをとるためにナントカして」というが、
臭みを気にしたことなどほとんどない。
水でざっと洗ってぶつ切りにし、
あまり甘くない加減の調味で煮つける。
いつもはここに、臭み消しじゃなくて
味を引き立てる薬味としてショウガを入れるのだが、
初めてセージを試してみる。

醤油との相性はどうだろうか。
時間をおくと、セージのいい意味での薬草臭さと、
醤油、レバーの味が融合した感じで、普通にうまい。
大きめに切って煮たので、
食べるときにさらにぶつぶつ切って出した。
なんとなく異国の屋台の気分が漂った。

2010-04-15-THU
もどる