ほぼ日刊イトイ新聞 - 関根勤のもしもの世界

（昨日までの、もしもの世界）
「もしも」の学校には
教科の補助先生に加えて、
エロ、ワル、親子など
各分野でたくさんの補助先生が必要です。
しかし、その育成は
どうやって行なうのでしょうか。


ほぼ日	ですが、その人材は育成がたいへんですね。
関根	それはもう、国がやるんです。あの、なんですか！癒着して、無駄な施設や道路、作ったり。
ほぼ日	「癒着して！」（笑）
関根	補助先生こそ、国が給料払うべき事業です。そうすると、国が豊かになるはずです。
ほぼ日	職業事情も不安定なので、職につけなくなった痛みや事情がわかる人が補助先生になっていくこともありますね。
関根	ドロップアウトする人も極端に減ると思います。それからやっぱりね、学力を伸ばすんだったら、魅力的な先生を入れるべきなんですよ。男子生徒の場合だったら、たとえば杉本彩ちゃんみたいなね？
ほぼ日	また、杉本さん。
関根	あとは、ほしのあきちゃんみたいな先生が「やったね、ギュー」って抱きしめてくれれば、成績上がるんですよ。

ほぼ日	はい、はい（笑）。うれしそうですね、表情が。
関根	女の生徒だったら木村拓哉とか、
ほぼ日	ああ、いいですね。
関根	ねぇ？生田斗真、小栗旬。それで、学年主任が福山雅治なの。
ほぼ日	それはすごい。
関根	「おい、もうちょっと　頑張ればー」
ほぼ日	福山主任の口調ですか。
関根	「で、で、で、お前さー、先生、　見てたぞー。　お前、赤点だけど、　お前の中では頑張ったのか？　点じゃないんだよなー。　自分でやったかどうかなんだよなー」

ほぼ日	「やっぱり、　努力足りなかったと思います」なんて言うんですよね。
関根	「じゃあ次、頑張ればいいんだよー。　ポーン（肩を叩く）。　だーからー（振り向いて）、　自分自身を裏切っちゃだーめだよー」　そういう人は、特殊な能力なんだから、プラスαの、お給料を出してもいいと思います。
ほぼ日	そうですね、ぜひ。
関根	光浦靖子さんも、補助先生にいいですよね。
ほぼ日	科目はなんでしょう？
関根	ちょっと彼氏ができにくかったりする子に。
ほぼ日	ああ、交際補助先生。
関根	そうそう。「がんばりやー」ってね。それから、ジミー大西先生もね。「先生もがんばって、　けっこんして、がんばってる！」と。

ほぼ日	ジミーさんは結婚補助先生。
関根	いっぱい必要ですよ。補助先生がいればね、あの尾崎豊の歌のような傷ついた学園生活を送らなくてもいいかもしれないです。でもまあ、尾崎さんにはあの環境があったから、あのいい歌ができたんであってね。
ほぼ日	そうですね。補助先生のせいであの反抗が消えて。
関根	あの歌がなくなっちゃうんだよね。
ほぼ日	‥‥ジレンマですね。
関根	でも、また違う尾崎豊の声が聴こえるかもしれない。
ほぼ日	補助先生のいる学園の歌‥‥。ところで、今、補助先生が必要なのは、どうしてでしょうか。
関根	やっぱり、子どもが繊細になっちゃったからかもしれませんね。ギョウ虫とかいないからいけないのかなぁ。僕らのクラスには、何人かギョウ虫いる人いたからね。精神的にも環境的にも抗菌すぎるんじゃないですか？
ほぼ日	そうかもしれませんね。
関根	あとは、小学校１年生から義務教育で武道をやって、負けることにもっと慣れるといいと思うんです。
ほぼ日	負けてもいいということをわかるといいですね。
関根	そうなんです。そこで負けても人生と関係ないからね！


関根勤さんの「もしもの学校」にはたくさんの魅力的な補助先生がいます。次の「もしも」もおたのしみに。
2008-07-28-MON