読みなおす土曜。
2003/10/04
今週の一言

今週は、オトナなふたつのコーナーから、
長めに紹介しますね。たのしいですよー!


【オトナ語・関西ビジネス翻訳!】

<関西ビジネス専門用語:交渉>
「いや、もう、部長、
 お忙しそうでなによりです」
「いやいや貧乏ヒマなしやで、
 儲からへん仕事ばっかりでさっぱりや、
 ま、ちょっとお茶でも飲みいな」
「あ、ほないただきます。
 ほんでコレ、今回の見積もりで」
「なんやこれ高いがな、
 言うてた話とちゃうやん、もって帰り」
「いや、もう、
 正味の話がいっぱいいっぱいで」
「もうええ、よそで買うさかい。
 なに飲んでんねん。
 そのお茶かてタダちゃうねんで」
「いま、飲め言いましたやん。
 いや、もうどっこも
 これ以上の話はないですよ部長、
 ありえへん。
 うちも決算やからこれでいけるんですわ」
「ほんまかいな、
 もうキミまたええかげんなこと言うて」
「いや、うちかて
 メーカー直(ちょく)でっさかい。
 これ以下ならどっこも赤字ですわ」
「なんや赤字ちゃうんか、
 儲け出てんのかいな。
 うちで損してよそで得(トク)とりぃて
 いっつも言うてるがな」
「いやもうしもた、
 えらいこと言うてしもたな」
「ほんならとりあえずこの端数、切っとき」
「いやこの端数がうちの利益ですやん」
「なにゆうてんねん、トントンでも商売やで
 今期売上、足らへんねやろ?」
「堪忍してくださいよ、
 ほんなん上がウンて言いませんがな」
「上て、なんやねん、
 キミは子供の使いか?」
「いやそこまで言われたら
 もう、ほんま僕の決裁で、
 もう思い切って・・・・
 これで手ぇ打ってください」
「あほ、端数のケタがちゃうがな、
 もういっこ上のケタや」
「ええっ、こんなん端数ちゃいますやん。
 無理無理、ぜぇーったい無理」
「ほな、よそで買うで。
 もうつきあいヤメやな。取引停止や」
「そやから他も無理ですよ、
 よそかてこんな値段出ませんって、
 もうサカサに振っても鼻血もでません」
「しゃあないなぁ、
 間(アイダ)とってこれでどや」
「えええっ、キッツイなあ・・・・。
 これやったら今、ハンコ出ます?」
「おうおう、すぐ出したるがな。
 ワシのハンコでええんか?」
「もちろん、もちろん。
 ほなこれでいきましょ。
 あーあ、高いお茶代についてもうたなあ」
▼現代語訳▼
「ご多忙のところ
 お時間賜りありがとうございます」
「いえいえ、こちらこそ、
 わざわざご足労願いまして」
「さて今回の見積もりでございます」
「有難うございます。
 預からせていただき検討いたします」
「価格的にいかがでしょうか?」
「そうですね、
 想定価格から少々ずれがありますが」
「弊社としましても
 決算月ですのでプライス的には
 相当努力させていただいております。
 何卒ご採用お願いいたします」
「そうですね、
 他社さんの見積もりと比較した上で
 回答させていただきます」
「では良いお返事をお待ちしております。
 ありがとうございました」

(※大人気の「オトナ語の謎」から、
  関西ビジネスの現場の会話の翻訳!
  お茶のところとか、笑いましたわぁ



【複雑な思春期のようなおやじごころ?】

社の健康診断日の前に、
 おやじたちがやたら摂生するのが
 よくわからないです。
 普段のように晩酌しろよ! 肉食えよ!!
 でも摂生した方が検査方法として
 よろしいのでしょうか? 
 体重測定前日の日に絶食する乙女心、
 のようなものなのでしょうか!?
 そうまでして摂生しておきながら、
 結果を持ち寄って
 『俺って腎臓悪かったー』
 『ひえー、中性脂肪!!』などと
 嬉々として報告しあう姿が謎です。
 おやじごころって…」
忙な毎日を送る上司が、
 クライアントの同行で
 ドイツに出張に行くことになり
 『俺、ドイツになんか、
  全っ然興味ないんだよ。
  ホントは行きたくないんだよ』と、
 一生懸命『仕方なさ』みたいなことを
 アピールしていました。翌日、まさに今、
 羽田から飛び立つ、というとき、
 業務の引継ぎの件で
 電話がかかってきたときの第一声。
 『ダンケシェ〜ン!』
 ……うかれすぎだよ! 
 素直じゃないけど、
 分かりやす過ぎる。おやじごころって」
「『ごとが゛んばつてください』
 父が私にくれた初めての携帯メールです。
 『が』にさらに『゛』
 濁点がついていました。
 母親が携帯電話を購入し、
 早速メールをマスター。
 私とメールのやり取りを
 するようになった為、
 まけじと勉強した
 52歳の土建屋の親方です。
 私の幼い頃の写真を
 一人で眺めて涙したことや、
 ふとした瞬間に初恋の頃を
 思い出してしまったことなど。
 口ではなかなか言えないことも
 間違いだらけなメールで
 送ってくれます。
 でもなおさら心に響きます。
 離れて住んでいるからこそ
 できることなのかなと思いました。
 『君が娘でほんとによかった』と
 送られてきた時は
 さすがに私もジーンときました」
の下着は、私がきちんと畳んで
 タンスの引き出しに並べ入れておきます。
 服装にほぼ無頓着な夫は、
 それを手前から順番に履いていきます。
 しかしごくたまに、一旦手に取り畳み直し
 戻した形跡が見受けられることが……。
 なぜ、今日このパンツがNGなのか?
 この色柄では不都合なことでもあるのか?
 これも、複雑なおやじごころでしょうか」

(※無料メルマガ「ほぼ日デリバリー版」
  いま流行中の「おやじごころ」から抜粋!
  わかりやすすぎるけど、心情はまっすぐ?)



今週のこぼれ話

担当編集者からのこぼれ話や
裏話をお伝えいたしまーす。


【ほぼ日手帳2004・デザインの裏側】

「ほぼ日ストア」のページを
デザインするときには、
ほかとはちょっとちがう気合いが入ります。
なんというか、
手塩にかけて育てたタレントが
いよいよデビューするというときに、
そのための晴れ舞台を
つくっているような感覚があって、
自然と力が入っちゃうみたいです。

「ほぼ日手帳2004」では、毎日すこしづつ、
情報が追加されていって、完成すると、
それが「ほぼ日手帳2004」の
美麗カタログになっている、
そんなページを目指してつくりました。
いままでの「ほぼ日ストア」のページより、
知りたいことを探しやすく、
しかも見て楽しいページが
できたんじゃないかと思うのですが、
いかがでしょうか。

今回、大活躍してくれたのが、
木製の小さなお人形や電卓、
カラフルな定規、画鋲などの小物類。
実はこれ、手帳の撮影に向かう途中で
とっさに仕入れたものなんです。
手帳担当のあややと、
「この飛行機、3000円近くもするぞ。
 いいのか?」
「あっ、電卓、
 あっちにもかわいいのがある!」
とか、ほとんどショッピング気分で
きゃーきゃー言いながら選びました。

「あるとかわいいかも」程度の
軽い気持ちだったんだけど、
アイコンにしたり、
手帳といっしょに写したり、
「ほぼ日手帳2004」を
魅力的に伝えるために、
すごく役立ってくれました。

そのかいあってか(?)、
「グリーンの手帳と一緒に写っている、
 あの馬のおもちゃがほしいんですけど」
なんていうお問い合わせまでいただき、
やや本末転倒な気がしないでもないですが、
なんか、やってよかったなぁと
思っています。

こんなふうに、
「ほぼ日手帳2004」のページでは、
いままでにない工夫を
いろいろしています。
まだご覧になっていない方は、
ぜひ一度見てみてくださいね!

※あの小物たちが気になる方は
代官山にある文房具・雑貨のお店
「INK AND NIBS」(03-3792-7019)に
行ってみてくださいね。
ちっちゃなお店のなかに、
かわいいものがギッシリなんですよ!
(担当者 ハリー)


【昨晩は、小林秀雄賞の贈呈式!】

8月4日の夜(昨晩ですね)、
新潮社さんの小林秀雄賞贈呈式に、
チラッと、お邪魔してきましたよー。
なぜかと言うと、小林秀雄賞をとったのは、
『夏目漱石を読む』(吉本隆明さん)
『会社はこれからどうなるのか』
(岩井克人さん)というおふたりなので。

おふたりとも、
自信を持って受賞の言葉を述べていました。
変な言い方ですが、とてもかっこよかった!

吉本さんは、夏目漱石の書いた三角関係を
滔々と、しかもそこがなぜ
文学上のポイントになるかまで
詳しく語っていらっしゃいましたし、
岩井さんは、なんといっても
一般の人に向けて本を書くということと、
そしてこれからもじっくり書き続けるという
決意などを、静かに語っていらっしゃった。

「ほぼ日」ですこしでも触れていた
おふたりが大活躍で、うれしいので、
ここでは、速報的に、お伝えしましたよ!
(担当者 木村俊介)

2003-10-04-SAT


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