YAMADA

第14回 新仮説検証その2:
B型女はいつも悲しい?


「いつもさみしい問題。」第2シリーズのおかげで、
なんだか血液型ネタに
やたらくわしくなってきましたよ。
思えば、
今まで血液型の話から
遠めに距離を取っていた、
RH+のO型、いつもさみしくない派の
田中宏和でございます。

さて、今日は、新仮説その2、
「B型女はいつも悲しい。」特集であります。

この仮説にいただいたメールは、
4つの中で一番少なくて、20通少々だったのですが、
だいたい4分の3、75%ほどの方が、
「B型女はいつも悲しい。」
との自己申告を受けました。


まずは、元気のいいメールから、どうぞ!

=
はいはいはい!!
(パソコンの前で、思いっきり手を挙げている絵を
 想像してくださいませ)

悲しいです!
「だからB型は…」
「やっだー、B型なんだ」
という意見を、聞かない週はありません。
それ、とっても悲しいです。
(慣れようとはしてますが…)

TVの出演者が
「私はB型だからしょうがないんですっ!」
みたいな発言をしていると
「お願いだからその発言はやめて〜」と思います。
「一緒にされちゃうからやめて〜」と思います。

ただB型だから、というだけで
だらしがないとか、自己中だとか、
マイナスのイメージばっかりなんです。

もちろん、自分がマイペースだという自覚はあります。
でも、B型だからって
悪い人だというわけじゃないと思うんです。

B型のいい面を、
世の中にアピールしていけないでしょうか?
欠点ばかりが目立ってしまうのは、とっても悲しいです。

(ぐま)


「B型だからって悪い人」って、
「そんな極端な!」と思うんですが、
「B型だから」がゆえの実害の例を
いくつかいただいております。

=
私はぱっと見、A型かO型に見られるB型女です。

「血液型は?O型?」
「いえ、Bです。」
「あぁ…B…。」


みんなあからさまにがっかりするんです!
「がっかり」ですよ!?

B型の女が一体何をしたんですか。
というわけで、納得はしてませんがいつも悲しいです。
あ、あと、O型なのは見た目だけですが
いつもさみしいです。

(naru/B型/26歳/女/いつも悲しい/いつもさみしい)


すごい!
この企画にフルスペックで該当しちゃってますねえ。
ただ、こういう「B型女が、ばれてがっかり」現象は、
男女の出会いだけに起こるわけじゃないようでして。


=
ほぼにちは、B型30代です。

合コンで良い雰囲気になってきた男性に
「血液型は?」と聞かれ、
正直に「B型です」と答えると、
サァ〜ッと引かれてしまいます。


社長をはじめ、圧倒的に
A型が多かった職場に勤めていたときは、
意見を言っても「あぁ…B型だからね」
で片付けられてました。

お付き合い中の彼とケンカしたとき、
「うわ〜出た!B型!」とキレられたこと、
数え切れません。

特に彼がA型の場合は、B型に振り回されて辛そうです。
AB型の彼は私の言動を
いちいち熟考しすぎて疲れたみたいです。
B型とは付き合ったことがないので分かりません。
O型の彼は割りと忍耐強いような気がします。
↑イチバン相性がいいかも?

そんなこんなで、B型女はいつも悲しいのであります。
(ゆりっぺ)


B型女子の実害は職場にも及んでいるようであります。

=
こんにちは。
いてもたってもいられなくなり、メールしました。

私は一見A型に思われるB型なのですが、
「B型の女」というだけで、
理不尽に責められることが多いです!


以前の話ですが、新卒で入社した会社の歓迎会の席で、
血液型の話題になりました。

部長 血液型は何型なの?
B型です。
部長 何?B型か!
なんで履歴書に血液型を記入する欄がないんだ!
B型とわかっていたら採用しなかったぞ
!!!!!
部長 B型の女は世の中からいなくなっていい!

よくよく話を聞くと、
A型の部長は昔、B型の彼女に
振り回され、ひどい目にあったらしいのです。


社会に出てはじめて、
「B型女」の壁にぶちあたった瞬間でした。

いまでも忘れられません。
(東京都 kitano)


もうここまで来たら、
「訴えてやる!!」と言いたくなりますよねえ。

世間の水は冷たいというか、
「B型女」のみなさまにおかれましては、
まるで極寒の滝に打たれてるに近いですね。
なんだか今日の「いつもさみしい問題。」は、
「四角い仁鶴がまあるくおさめます」の
「法律問題」みたいになってきましたが、
婚姻にまで問題は広がっております。

=
可笑しいです!その通り!
でも、いつも悲しいを客観的に見て、
そんなB型っておかしい!
まで到達しました。
我が旦那様なんて、
小さい時から父親に
「B型の女とだけは結婚するな!!!」と
言われて育ち、気を付けていたにも関わらず、
結果、B型の妻!
旦那様の母が強烈B型なんで、
それだけは気を付けていたらしいですけど。
まだ独身の兄さんまで
「やっぱりB型から、のがれられないのかなあ……」
と呟いていました。
悲しいどころか、
そんなスペシャルなB型で誇らしいですよ
ちなみに、私の親戚は23人中17人がB型。
血の繋がらない嫁ぎ先のおばあちゃんをはじめとし、
女性は全員B型。 
私がやっているお店のお客さまたち3人と食事をした時も、
気がつけば3人ともB型だったり。
だから、全然寂しくはないですよー。
(パグ)


世間の風当たりは強いとよく言いますが、
B型女のみなさんにおかれましては、
毎日暴風雨みたいなものだなとあきれるわけですが、
そんな中でもこういうがんばりの効いたメールに
ほっとするわけであります。

この際、自分の血液型なんて、
「嘘つけば?」と、わたくしは思うわけです。

こりゃ、もし自分がB型女なら、
なにがなんでも血を隠し通して、
「隠れB」としての生涯を全うしてやると思っていたら、
こんなメールが来ちゃうわけですよ。

=
B型女です

わたしも、いつも、いつも
「B型だからね〜」とか
「どうみてもB型」といわれ、
なんだか寂しい思いをしていました。

なので、就職したとき
ここでわたしを知るひとは一人もいないし
ほんの数日しか顔を合わせていないにもかかわらず
血液型を聞かれたとき
「A型です」と言ってみたら、即座に
「嘘いってるんじゃない、」と、
その場にいたほぼ全員につっこまれ
「本当はB型でしょう?」とズバリ指摘されたときが
一番寂しかったなぁ。


B型オーラってあるんですかねぇ
本人マッタク自覚していないんですけど。
(神奈川 よしこ 33歳)


なんでばれちゃうんですかねえ?
また、この「ほぼ全員がつっこむ環境」って、
どうなんでしょう??

血を見せたわけじゃないのにねえ。

で、一方で、B型女としての
反省文のようなものもいただいております。

=
「B型女はいつも悲しい」まさにその通りです!
血液型の話になると、
B型は必ず他の血液型から総攻撃を受けるんです。
いい加減で自分勝手だの、時間にルーズだの、
散々な言われよう。
…そりゃ、思い当たるふしもない訳じゃないですが、
みんなしてB型を責めることはないじゃないか!

聞いてみると、どうやらみなさん、
いままでB型人間の
尻拭いばかりさせられてきたと言うんです。
「B型ばかり楽な思いして許せない」
とお怒りのご様子。
そうか、みなさん嫉妬してるんですね。
自分の好きなように自由に生きて、
面倒なことは人任せ、そんな生き方に。
…B型女も分かってはいるんです。
たくさんの人に迷惑をかけていること、
助けられていること。
そのたびに感謝し、反省するんです。
「次こそ迷惑をかけないようにしなくては」と。
なのに、一晩経つと
その決意さえ忘れてしまうんです。
それこそがB型女の悲しさだと思います。

(東京都・遅刻常習犯・27歳B型)


なんだか「B型女であること」を宿命のように
受けとめていらっしゃるんですねえ。
ただ、「B型女であること」と
「人に迷惑をかけること」は、
別の問題だとは思いますよ。

もう一通、反省のメールを。

=
「典型的なB型」と称される私は,
親しくなった人や
これから一緒に仕事をする人にまず,
血液型を尋ねます。
そしてはじめに謝ります。

「普段そうしないよう気をつけていても,
 何かに集中すると,周りが見えなくなるんです.
 あなたを邪険に扱うかもしれません.
 神経質で気ぃ遣いぃのA型さんは特に,
 不快にさせるかもしれません.
 先に謝っときます,ごめんなさい!!!」


…そして、案の定、
チームプレーの中で,ひとり特定の仕事に没頭し、
もしくはマイペースに事を進めて回りに迷惑をかけ、
「あぁぁぁあ!もしかして待っててもらったんですか!
 お時間使わせてごめんなさい!
 迷惑お掛けしてほんとーーーにごめんなさい!!!」
ってなことになるのです。
そんな自分が悲しいです。


いきなり血液型B型カミングアウトからはじまる
人付き合いってのも、
「いかがなものか?」と思うわけです。
まだ「いかがなものか?」以上の
確かなことは、なんとも言えないんですが。

=
B型女です。
いつも悪口を言われるのも悲しいですが,
いい人だと思っていたのに、
「B型は時間にルーズで
 いいかげんで自分勝手で大嫌いだ!」
「変だ!理解できない!」
と言うのを聞くと、
ああ、このひとはほんとうはカテゴリで
差別するヒトなんだな。
固有名詞を出さなければ
どんなに攻撃してもいいと思っているんだなと
がっかりさせられるのが悲しいです。

(れいご)


血液型の話題が、
世間話として、
罪の無い、他愛ないものならいいなと、
長年思ってきたわたくしですが、
今回、数々の実害メールを拝見しまして、
これは、
血液型という先天的なものが生む天災じゃなく、
ほとんど人災だと思いましたねえ。
うーむ。
まさにカテゴリで人を判断する、
ひとつのレッテルだけを他人に貼って、
人間関係を整理分類して生きていくというのは、
なんだか不自由ですよねえ。


今、「いつもさみしい問題。」第2幕として、
血液型と気質、性格の関係を取り上げていますが、
わたくしとしてましては、
その取り組みの態度として、
こんなふうに考えています。
血液型という、
あまたある人間の分類基準の
あくまでひとつを例にとって、
世の中を見てみたら、
いったいどんなことが見えてくるのか
という、
あくなき好奇心ベースで考えております。
つまり、
血液型に関するいくつもの仮説を出し合うことで、
日常の人間関係に
豊かな意味を
広げていくことはできるだろうか?
自分の中に潜んでいる、
ひとづきあいの
新たな可能性を引き出すことはできるだろうか?

そんな考えでやっております。

血液型というものが、
たったひとつの信仰のような基準になり、
それによって、
ひとを見る目を狭めてしまったり、
行動を制約したりするのは、
どうもつまらんですよね。


血液型と言えば、ブラッドタイプですが、
思えば、自分の好きなタイプの人ってのも、
ころころ変ってきましたしねえ。
人間に限らず、食べ物や音楽などなど、
日々、自分の好きなタイプを
書き替えて行く作業ってのが、
成長していくってことなのかもしれませんね。


「ああ、自分はこういうタイプも好きだったんだ」とか、
そういうことがわかるって、大事な気がするなあ。

もし、わたくしが肉屋の主人をやっていたら、
さんざん「B型女はいつもかなしい」メール
を読みましたからねえ、
今日は、B型奥さんの「ミンチ300g」の注文には、
「306g」にしてお渡ししたい気分ですね。
「いつもたいへんですねえ」とか言って。
あ、こういう決めつけが良くないんだった!!

明日は、AB型デーです。



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あの、自作自演のテープは送ってこないでくださいね。

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2004-09-08-WED

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