#07 どんどんください、桜の写真!

こんにちは。永田です。
そちらの桜はいかがですか?

さて、上にあります
「ほぼ日人力桜前線」ですが、
だいぶ桜で埋まってきました。

ほんとうに、日本列島を南から北へ、
桜があがっていくんだなあと
不思議な気持ちになります。
そんなことは、
当たり前のこととして知っていたはずなのに。

ところでこの「人力桜前線」ですが。

みなさまからいただいた写真を
1枚1枚、地図に貼りつけているのは
「ほぼ日」の高速ページビルダー、
モギコなんですけれども。

先週あたり、モギは、ひーひー言っておりました。
なにしろ、首都圏に桜が咲き始めたとあって、
つぎからつぎへ写真が届く。
貼っても貼っても写真が届く。
モギは、ひーひー言いながら、
桜の写真を地図に貼りつけておりました。

で、今週に入り、
届く写真の量がようやく一段落しました。
するとモギは、このように言うのです。
「なんか、物足りない!
 せっかく貼りつけのコツがつかめてきたのに。
 もっと貼りたいぞ!」
あああ、もう、おかしな意地を張るやつだなあ。

そういうわけで、みなさん。
まだ写真を送っていないみなさん。
容赦なく写真を送りつけてください。
モギが指を鳴らして待っています。
「できれば、その場所の住所を書いてほしい」
という要望も述べております。
そのほうが、ぴたりとその場所を検索して貼れるから
作業がはかどるのだそうです。

さ、今日もみなさまからのメールをご紹介いたしましょう。
まずはその、上の地図にまつわる話から。


小見出し 桜レポート

メール 今、写真を送ろうとする前に
近くにどんな桜があるかチェックしたら、
なんと同じ桜の木がすでに投稿されていました!
ほぼ同じアングル、同じ咲き具合ということは、
ほぼ同じ立ち位置で、
ほぼ同じ時間(影の入り方も似ていた)に
同じ桜を撮っていたんですねえ。
まったく知らない人だろうけど、
同志! って呼びたいです。
(ひろいず)
ほぼ日 へーーー、そんなこと、あるんですねえ。
みなさん、地図を拡大してみました?
自分の住んでいる場所の近くに桜マークがあると
なんだか妙にうれしいんですよね。
「あの桜だ!」ってわかったりすると、さらに。
住んでいる場所に桜マークがないときは、
すかさず桜の写真を撮って送ってくださいね。
メール 木曜日にお花見をします。
神戸、摩耶山のふもとの、小さな公園です。
出入り口がひとつというのも魅力的な公園です。
でも、桜はたくさんあります。
てっぺん近くまで登れる桜の木だってあります。
平日、いつも遊んでいる遊び仲間とその兄弟、
母親が適当に弁当(のようなもの)を持って、
適当な時間に集まります。
誰かの家なら人数制限がありますが、
公園なら、人数制限なしです。
それにもれなく、
「食べこぼし、走り回りOK、
 途中で、遊んだってエエやん」
というおまけまでついてきます。
子供たちは、いつもと変らずどろんこになって
桜の花で、ままごとをしたり、吹雪にしたりして遊び、
そのまま、弁当を食べることになるのでしょう。
(おかぶた)
ほぼ日 近所の小さな公園で、
子どもを遊ばせつつ、適当に花見。
なんだか、おおらかでいいですねー。
メール 年度末から年度始めにかけて関東の実家で過ごし、
強風の中、つい先ほど関東から関西に戻ってきました。
ほぼ日桜前線で関東地方の桜が
早々と咲いているのを見ていましたが
本当にあちこち満開の桜。びっくりしました。
高速道路沿いの桜も見事でしたよ。
今回、御殿場に立ち寄り
東名高速道路を通ってみたのですが、
富士山を背に桜が続く光景はまさに日本の春。
日が落ちてからはS.A.の桜が
いい具合に明かりに照らされて
夜桜見物もできました。
お酒片手に桜の下で宴会するのもいいけれど
高速道路でハンドルを握りながら
あちこちの桜に出会うのも
いいものだなぁと思いました。
強風、いくらかおさまったでしょうか。
ではまた。
(ぬばたまの)
ほぼ日 高速道路沿いの桜見物、という
新しい視点を報告してくださったのは
おなじみ、ぬばたまのさんでした。
サービスエリアで、思いがけず夜桜見物。
なかなか、いいですね。

小見出し 桜の思い出。

メール 私が通っていた高校には、
立派な桜の木がたくさんありました。
福島なので、普通は入学式の季節にはまだ咲きませんが、
私が入学した年は暖かく、桜が満開でした。
なんだか特別な気がして、
とてもうれしかったのを覚えています。
その後、校舎が建て替えられ、校庭にあった桜の木は
校舎のすぐ側に植えられています。
この高校に通う弟は、去年一年生で教室が四階。
窓から見下ろすと桜の花がきれいだ、と言っていました。
今年は三階だから、桜の花が横に見えるかな、
と楽しみにしているようです。
私は、三階だとまだちょっと
高すぎるんじゃないかと思うのですが。
やっぱり、三年生が
一番良い席をもらっているんでしょうね。
(はなな)
ほぼ日 きょうだいで同じ桜を見る。
いいですねー。
教室から見事な桜が見えるというのも
なんだかうらやましい。
つぎのメールも、「教室から見た桜」の話です。
メール 私が22歳まで住んでいたのは、
「お城と桜とりんごのまち」弘前です。
桜が咲き始める頃には、
もうこの企画は終わっているであろう、青森県です。
私が通っていた高校は、弘前公園のお濠の向かいにあり、
とくに3年生の教室からは、
窓の向こうに咲き乱れる桜が見えるんです。
窓際の一番前という超ラッキーな席だった私は、
窓の外ばかり眺めていました。
ガイドさんに連れられてぞろぞろ歩く団体さんや、
日本中からやってくる観光バス。
(自称)日本一の桜を間近に見られることが誇らしく、
たくさんの人が美しい桜を
見に来てくれることがとてもうれしかった。
本当にあの教室から見た桜は忘れられない思い出です。
今年も誰かが見ているのかなぁ?
(38HR)
ほぼ日 窓の向こうに満開の桜。
そりゃ、授業にならんわ。
うちの職場の窓からも
満開の桜が見えないものかしら‥‥
あ、見えませんね、やっぱり。
「弘前の桜」つながりで、もう1通。
メール 数年前、永年憧れていた弘前の桜を見に、
幼友達との3人旅。
屋台のおじさんが言うことには、
「残念だったねえ
 午前中のものすごい強風で、
 あっという間に散ってしまったよ」
地面もお濠も一面のピンクに覆われていました。
私達は上を見上げないで首をうなだれながら
下向きのお花見をしたのでした。
後に水面に浮かぶ花びらを
「花筏」ということを知り、
素敵な言葉に救われた思いがしました。
(東京 フリーウイドウ)
ほぼ日 「花筏(はないかだ)」。
素敵なことばですねえ。
不勉強で、知りませんでした。
と、思っていたら、こんなメールが。
メール 普通の場所ですみませんが
皇居のお堀端は
咲いてよし、散り始めてもよしという
絶景の桜ポイントですね。
花吹雪の下を若い二人を乗せたボートが
花筏をわけて進む昼下がり‥‥な〜んて
ああ、もういいなあ〜〜絵になるし‥‥
と熟年の私は羨ましいばかりです。
(若い方が絵になる)
ほぼ日 こちらは「花筏」ということばを
文中にサラッと使っていらっしゃいます。
いいなあ、「花筏」。
なんだか気に入ってしまいました。
もしもぼくが相撲部屋の親方だったら、
つぎに入ってくる新弟子の
四股名は「花筏」にします。
残念ながら、ぼくは相撲部屋の親方ではないのですが。
メール 京都では満月に向かって桜が満開になる
と桜守の佐野さんが云っておられましたが、
確かにそんな感じがします。
そうしますと、ちょうど来週くらいに
満開予定なのですが、いかがでしょう?
満月の夜桜がいちばん美しいと想うのでした。
(ねこ)
ほぼ日 う〜ん、こちらも風流。
「京都では満月に向かって桜が満開になる」!
なるほどなあ。素敵な言い回しだなあ。
もしもぼくが相撲部屋の親方だったら、
弟子たちをずらりと並ばせて
「いいか、おまえたち、よく聞け。
 京都では、満月に向かって
 桜が満開になっていくんだ」
とかなんとかお説教するんですけどね。
残念ながら、ぼくは相撲部屋の親方じゃないんですよね。
メール 東京では満開のニュースが聞かれても、
まだまだつぼみのままだった広島の桜も
ここ数日の暖かさで一気に咲き始めました。
さて、そんな広島ですが、昨年の今頃、
私のとても大切な友人が
「ぜひ桜が咲いている中で結婚式を挙げたい」
と突然思い立ったらしく
桜開花予想日をいろいろと調べた上で
式場の予約をしたとメールをくれました。
で、今年。開花予想が発表され、
式当日にちゃんと桜は咲いているか、
当事者ではない私の方がドキドキしてるなか、
広島地区は3月20日過ぎの開花宣言で
「あちゃー、開花早すぎ」と少しガッカリしてたんですが、
私の祈りが天に通じたためか、
はたまたその後の寒波のためか、
ちょうどいい時期に満開になりそうです。
当日は式場のサービスで人力車に乗って
厳島神社本殿まで移動予定だそうですが、
満開の桜が散る中を行くなんて
まあ、なんとカッコいい事でしょう、と、
当事者でない私の方がウレシがっています。
後は天気だけ心配ですが、それも何とかなりそう。
桜の咲くなか、安芸の宮島、
厳島神社で挙式をあげる佳ちゃん。
世界中の幸せがあなたに訪れますように。
(広島県廿日市市 極私的視点管理人)
ほぼ日 厳島神社って、世界遺産なのに
ふつうに結婚式ができちゃうんですよね。
一度もお会いしたことはありませんが、
佳ちゃん、結婚、おめでとうございます。
メール 5年前、宮城の県北に住んでいた時、
家が河原沿いだったので窓を開けると
冬は白鳥、春は桜が満開で、
風が吹くと花びらが部屋の中に入ってくる
ステキな風景でした。
ちょうど子どもが手術で
入退院を繰り返していたので、行く度に
「この子に、満開の桜を
 生きて帰って、その目で見て欲しい」
と思ったものでした。
その後、手術も成功し、
今は仙台で元気に過ごしています。
(めぐめぐ)
ほぼ日 冬は白鳥、春は桜。
風流を、ありがとうございます。
手術が成功して、よかったです。

小見出し 北海道をなめるな!

メール ほぼ日は。道民です。
永田さん永田さん!
出ましたよ、北海道にも「開花予想」がっ!
いえーい!
一番早い函館で5月3日です。
ゴールデンウィーク中じゃないですか。
札幌は5月6日です。
これまたゴールデンウィーク中じゃないですか。
一番遅い根室で5月16日です。
ちなみに、独自で予想している
(今まで知りませんでした)
松前町は4月26日だそうです。
どうせこのコーナーは終わっていますよね。ふんだ。
桜を見ながらジンギスカンしてやるっ!
あ、明日の天気予報は「雪だるまマーク」が健在でした。
北海道なんてそんなもんです。
(ゆ)
ほぼ日 出ましたか、北海道の開花予想!
ゴールデンウィーク中?
うーん‥‥終わってますね、このコーナー。
しかしながら、もうしばらくは続きますよ。
みなさまからのメールと写真、
まだまだお待ちしております。
どうぞ、よろしくお願いします。

2006-04-07-FRI
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