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虚実1:99
総武線猿紀行

総武線猿紀行第156回
「「大瀧詠一トリビュート」にテロ!
11分の『オンド・メドレー』収録! その6
<期待は失望の母か?>


そろそろ朝が開けるのがジワリと早くなってきてます。
いやなんですよね。
朝が来るのが早くなるのが。
遅くに帰って、
太陽が昇ってから寝るのほどイヤなことはありません。
疲れが違いますからね〜。

コンビニのおかげで不夜城になった街の数々。

午前2時や3時という時間帯は、
昔の11時や1時と変わらなくなったような
気さえします。

それに引き換えて、
自分的には不気味な時間帯になったのが
薄明るい午前5時から6時。
ホスト、ホストクラブ帰りなど、
もっともディープな水商売の人が
やっと帰りだすのがこの時間帯。

その一方で、起き出した人が
行動を開始する時間でもあります。
築地などの市場系の人はすぐにわかりますが、
けっこう得体の知れない職種の人もうごめいている。
たとえばゴミを物色して商売する人なども
この時間に動くでしょう。

この時間の総武線、そう、すごい雰囲気ですよ〜。

「その時間に帰るお前も得体が知れない」
といわれそうです。
御意、まさにそのとおりであります。
徹夜明けのドロドロの人と、水商売終わりの人、そして
「得体の知れたり、知れなかったりする早起き業種の人」
これらが隣同士で行きかう午前5時30分ごろは、
まさに浮世のボーダーライン、まじめな人、
うさん臭い人の交差点といえるのではないでしょうか?

というわけで、続きです。

「レッツ・オンド・アゲイン」が出たのが1978年11月。
それから「ロング・バケイション」が出るのが81年3月。

その間約2年4ヶ月が大滝ファンにとって
「長い休日」といわれる沈黙期間だったのです。

しかし、今思い起こしてみると、2年4ヶ月など、
数字的にはまるで長くないかもしれません。
と申しますのも、大滝さんの最後のソロ・アルバム
「イーチ・タイム」が出たのが1986年6月、
それからはソロアルバム17年弱の沈黙であります。
なげええ〜〜、まさに超ロング。
それに比べたら2年4ヶ月など・・・。

そして「ラブ・ジェネレーション」の主題歌として、
200万枚近くを売ったといわれる最後のソロ・シングル
「幸せな結末」が出たのが1997年11月ですから、
それからも5年以上たっているわけです。

その長さに比べたら、2年4ヶ月など、なんてことない、
のが算数ですが、実際はそういうわけではない。

「ロング・バケイション」以下、
完璧な大滝ワールドを構築された現在の沈黙と、
「レッツ・オンド・アゲイン」の音頭に終わった
沈黙の1970年代末では、
全くその沈黙の意味が違ったのです。
ひょっとしたら、もう大滝さんは引退するかもしれない、
という危機感を抱きました。

とはいえ、70年代末の大滝ファンは
「これで終わってはおかしい」とも
断固として思っていたのでしょう。

その気持ちを何人のナイアガラファンが
共有していたかはわかりませんが、
「レッツ・オンド・アゲイン」を買った少数の人も、
買わなかったかなりの数のファンもそう思ったでしょう。

いったい、そういう期待とはなんなのでしょう?
相撲の話は苦手ですが、例えば貴乃花の今回の引退の前に、
僕は似たような気持ちを抱きました。
貴乃花のこの10年間、マスコミとの付き合いによる消耗は
かなりのものだったと予測されます。
30年前の日本なら、
ここまでエゲツない報道はされなかった。
横綱としては、
目の前の取り組み相手とマスコミだけではなく、
力士として、相撲の歴史と勝負させられる。
歴史との勝負においては、マスコミによる消耗でかなり、
後手に回ったのでは。

「いやまだまだ戦えるはず」「もっと勝てるはず」と、
この2〜3年は、貴乃花に対して思ってました。
連勝するたびに、当然、と思ってました。
それだけに今回の引退は残念すぎ。

昔の日本だったら彼はもうちょっと力士後半、
良い成績を残せたのではないか?
と考えてしまうところがやりきれないのです。

同じように、まだまだやりきってない感を感じさせた
70年代の大滝ファンは、無言のうちに
「ロング・バケイション」のようなアルバムの到来を
夢想していた、といえます。
ホロ苦いメロディの「オンド」のドメスティックな太鼓が、
哀愁あふれる本格大滝ポップスへの飢えを
「ドドンガドン」と助長したのかもしれません。

しかし、そういう期待というのは、
アーティストにとってある意味では
コワいものといえるかもしれませんね。

期待ほどプレッシャーになるものはない。

子供を作れ、作れ、と親戚一同に迫られる
母親に対するようなものでしょうか?

そう、「期待は失望の母である」とは、
耳にタンコブができるほど、大滝さんの放送で聴かされた、
彼の座右の銘だったのです。
はたして本当に期待は失望の母であったのでしょうか?
(続く)

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2003-01-26-SUN

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