MUSIC
虚実1:99
総武線猿紀行

総武線猿紀行第291回
「ジ・エンドへのカウントダウン
 そのマイナス10番」
〜これからの方々と、対談10番勝負〜
その1 桃井はるこさんの巻。
    秋葉原は、ハシエンダ
    (マンチェスターのクラブ)だった!

間が空いてしまいました。
皆様すみません。でも、常に
「書かなくちゃ書かなくちゃ」と思っていたんです。
PCもクラッシュしたりしてました。
さて、エンドに当たる企画を考えました。
サエキの交友関係の中で、ぜひとも皆様に紹介したい、
と思う人をこれから10人御紹介します。
その対談をお送りしますが、
盛り上がっているそれぞれの対談のすべてが、
とても残念ながら、
この場でお届けすることはできません。
そこで場合によっては、佳境でプッツリ
それぞれ終わらせていただきます。
サエキの「総武線猿紀行」のようなWEBエッセイは、
この場に変わる媒体を探すことになりますが、
もし、そうした場所をお持ちの方が
いらっしゃいましたら、ご連絡いただけないでしょうか?
そこで、その続きをご紹介したいと思います。
また、サエキの情報が欲しいという方、
メールリストの用意をついに整えました。
ダイレクトニュースが参ります。
よろしかったら<pearlnet@nifty.com >まで
<メールリスト希望>とご連絡ください。

さて、桃井はるこさんの登場です。
桃井さんは、非常に重要な存在です。
なぜなら、アニメ声優系と、
ロック、サブカルをつなぐ位置にいるのです。
そのライブは、彼女の尊敬する
戸川純さんなどをほうふつとさせ、
また、パンク的な匂いを感じさせるのです。

ほぼ日に来るみなさんは、
アニメおたくの方は少ないかな?
あるいはアニメが好きな人はロックはいまいちかな?
とにかくそのふたつは、たいていの場合、
分離しているのです。

それをつなぐ働きをしている人はごく少数なんです。
ですから、桃井さんのスピリットは重要だなあ、
と思います。

桃井はるこさんは、元祖秋葉原アイドルです。
そしてインターネット出現以前から、
ニフティ会議室でもないマイナーで
マニアックなパソコン通信にも
習熟していたという彼女は、
ネット少女、ネットアイドルの先駈けでもあります。
そん な彼女に初めて話を詳しく聞いてみました。

サエキ こんにちわ、モモーイさん。
桃井 お久しぶりです。
サエキ 桃井さんと会ったのは、
なんとあの、元メガデスの
有名ギタリスト、
マーティ・フリードマンさんが
きっかけですね。
桃井 マーティさんの昨年7月の
ライブの打ち上げにいった際、
サエキさんに声をかけていただいて。
サエキ 僕がマーティさんと
対談をさせていただいた本
『ヒットの種』の、お礼も兼ねて
ライブにおじゃまさせていただいた時、
ちょっとゴスロリっぽい格好をした
素敵な方がいて
「この人はきっと何かヒトカドの方に違いない」
と思って、声をかけさせていただいたんです。
桃井 わあ、おめかししていって良かったです!
マーティさんには、
向こうから声かけていただいたんです。
大阪のタワー・レコードに、
インストア・イベントに出演にいったら、
マーティさんが、
その前の出演だったんですけど、
終わってから
「桃井に会いたい」って
楽屋で待ってくださったんですよ。
サエキ わあ、世界のマーティを待たせる女!
すごい! ようするに、
桃井さんはロックのマーティから見ても、
興味深いアーティストなんですよね。
しかし、桃井さんは、
「世界のアキバ」を代表する
歌手でもあるんですよね。
桃井 そうなんです。
秋葉原の歩行者天国の路上ライブを、
おそらく、ほぼ史上初で
やらせていただいたんです。
その後、あのパフュームと一緒に、
打ち水プロジェクトという、
エコ系イベントもやらせていただきました。
サエキ へ〜? 打ち水イベントでは、
パフュームに楽曲も
提供なさってるんですよね。
桃井 そうなんです。
サエキ それは凄いですね!
しかし、桃井さんが
黎明期にすごしていらっしゃった
90年代の秋葉原に
女の子はあまりいなかったですよね。
桃井 そうなんですよ。
今はもうなくなってしまいましたが、
ヤマギワ・ソフトとかでCDを買ったりね。
サエキ 秋葉原のCD屋さんは、
昔からロックの砦でもあるんですよね。
僕は70〜80年代には
石丸電気で良く買ったな〜。
ヤマギワは火事で燃えてしまったんですよね。
とても残念だったです。
桃井 それからインターネット出現以前から、
ニフティ会議室でもない
マイナーでマニアックな
パソコン通信もやっていたんです。
名前が秘密のやつとか(笑)、
アイネットっていうやつとか。
サエキ 名前が秘密のパソコン通信!!
インターネット出現前といえば、
1997年以前ということになりますね。
すごい! でも、そうして
女の子がウロウロしていると、
とても目立ったんじゃないですか?
桃井 でも、とても優しく
していただいたんですよ。
技術のこととかで、
知らないことがあると、
教えてくださったり。
サエキ 秋葉原の男は優しいんだ!
オタクっぽくてキモいという印象もありますが。
桃井 アハハ。全体的に、大人で、
礼儀正しいですよ。
人の道を説いてくださる方もいました。
サエキ ホームページも自分で作ったんですよね。
HTML言語も自分で打たれたんですか?
桃井 やりますよ! 今でも(笑)
サエキ すごいなあ、アイドルなのに。
桃井 そういうパソコン言語って、
エンジニアの人が、ブランケットって
通称したりするんですよね。
言語を織りなしていくのが、
毛織物に似ているからでしょうか。
だから、HTML打ったりするのって、
女性に向いているかもしれない?
って思ったりします。
サエキ そうした秋葉原的知識が生きて、
雑誌の連載をやられたりしたんですね。
桃井 パソコン雑誌や、
ラジオライフの連載をしていました。
サエキ アイドル歌手の活動も同時にすすめるわけですが、
UNDER17というユニットで
ブレイクすることになるんですね。
2002年から「萌えソングをきわめるゾ!」
という旗印のもと、
ギターの小池雅也さん
(Poly-phonic)と結成されて。
桃井 18歳未満禁止の
アダルトゲームの主題歌がとても良いのに、
17歳以下のファンたちが
聴けないのはもったいない、
歌だけだったら彼らに向けても
いいじゃないのか? 
というコンセプトだったんです。
サエキ すごい大胆不敵ですよね。
アダルトゲームの曲って
「下級生」という作品で、
僕も詞を書いたことあるんですが、
ゲームが、鋭い世界観を
持っていたと思いました。
UNDER17はエレクトリックで、
とてもパンク的だな、と思いましたよ。
もっとロックの人にも聴いていただきたいですね。
桃井 というか、私は秋葉原って
ハシエンダ的なものだと思っているんです。
サエキ マンチェスターのクラブ?
桃井 そう、ヤマギワ・ソフトが
日本のハシエンダ? みたいな。
サエキ それは凄い考え方ですね!
ハシエンダはいわゆる
マンチェ系の元祖のクラブですよね。
桃井 ハシエンダを描いた
「24アワー・パーティ・ピープル」
(2002年英)という映画があって、
それが大好きなんです。
(パンクとエレクトロ系ダンスの元祖
 ジョイディヴィジョンと、
 後継のニューオーダー、
 そしてそれらがかかわった
 ハシエンダからハッピー・マンデーズが出て、
 セカンド・サマー・オブ・ラブといわれる
 クラブ音楽現象が
 世界へ大影響を与えたという映画)
サエキ 凄いですね。
あのドラッグで盛り上がる世界と、
秋葉原を結びつけるとは。
でも僕もその映画、
大きな影響を受けたんですよ。
桃井 秋葉原のパワーって、
ドラッグなしでそういう
クラブ・ムーブメント的な
力があると思うんです。
サエキ なるほど。
1976年のセックス・ピストルズの
映画に集まったたった42人の客達が
ファクトリー・レコードを作り、
世界を変えていくという‥‥
秋葉原が、そんなパンクな
ポテンシャルを秘めているということですね!

(未完:話は続きます。いつか何処かで。
 この対談の後、2月28日に行われた
 サエキ主催のアイドル・イベント
 「TOgether」では、桃井さん以下、
 アイドル達の、この発言を裏付けるように、
 ある意味ではハシエンダを
 はるかに上回る光景が繰り広げられました。







 その模様は、桃井さんのブログ、
 モモブロの2月28日から数日間の
 ブログ日記に詳しく写真と共に書かれています)
 4月23日には渋谷で「TOgetherCLUB」
 (下記参照)で「ハシエンダ」的ノリが
 繰り広げられます。
 「TOgether2」も計画しています。)


2009年4月23日(木)
TOgetherCLUB
〜アイドル・渋谷・ミーティング〜

秋葉原のパワーを渋谷で感じよう!
だれが来ても楽しい!
ネオ・アイドルのリーダー達が一挙集合!!

会場:SECO LOUNGE(通称:セコ・バー)
17時30分開場 18時30分開演
料金:前売り¥2500 当日¥3000
前売り予約はメールにて
pearlnet@nifty.comへお願いします!

<<<出演>>>
■ピヨラビ、黒崎真音、古川未鈴
(その他from Dear Stage)
■本木咲黒 (うみねこのなく頃にEP3「activepain」)
■まゆちゃん(キューティパイ)
■ぴなふぉあ 
■Chocolate♪box
■あみりぃ
■下田美咲(MISAKI with TITANIUM)
■佐藤正美
■りあめろ
■<Frenchゲスト>
Baguette☆Bardot(a.k.a-toastgirl)

DJ:DJシーザー

produced by Kenzo Saeki(Pearlnet)
Co-produced by OFFICE WIZARD

会場:SECO LOUNGE
 http://www.secobar.jp/
〒150-0002 渋谷区渋谷 1-11-1 B1F 03-6418-8141

4月24日(金)
「歌心に集え!Real French Night!」
フランス第一線プロデューサーFabrisRavelChapuisを迎えて!」
@青い部屋



フランスから、ユニット、アルタンゴを率い、
ジュリエットグリコや、アダモをはじめ、
仏の氷川きよし・ベネバラなどの
大物アレンジャー/プロデューサーである
ファブリス・ラヴェル・シェイピイを迎え、
日本の誇る本格的フレンチ、
シャンソン軍団が迎え撃つ!
そして、サエキけんぞうとソワレ、
約8年ぶりの本格的共演!!
2009年、リアルなフレンチと歌心が春に、
はばたき出す!

4月24日(金)開場 6時 開演 7時
出演:Fabris Ravel Chapui(Vo,Piano) from France!
サエキけんぞう&Club Je t'aime  ソワレ 
Baguette☆Bardot(a.k.a-toastgirl) NORO
黒崎真音(fromディアステージ)
(特別出演)戸川昌子
DJ:コウキ

会場」青い部屋
http://www.aoiheya.com
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-12-13八千代ビルB1F
(渋谷駅より徒歩7分)
tel/fax 03.3407.3564  
予約MAIL inquiry@aoiheya.com


その他、お便り、ぜひ
pearlnet@nifty.com
にお願いします
サエキけんぞうの公式ホームページ

http://www.saekingdom.com/

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2009-04-21-TUE
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