MUSIC
虚実1:99
総武線猿紀行

総武線猿紀行第234回
「愛地球博に行ってきたよ。
万博とは何だろう?その1」
 
お久しぶりになってしまいました。
予告通り、フランス館さんの企画で、
愛地球博のEXPOドームでの
ナショナルデー(フランスの)公演を
させていただいてきました。

万博は、何が起こっているか、わからない。
「愛知万博の開幕式で浜崎あゆみとYOSHIKIが
 それぞれ自身の楽曲を出席者の前で披露」
とか、
映画「アメリ」好きには、
音楽を担当したヤン・ティルセンが
フランスの特別デイに登場する予定だし、
4月5日にはなんと!
「カナダのナショナルデー。世界的に活躍する
 女性ロック歌手アラニス・モリセットら
 多くのアーティストが登場し、
 カナダの参加テーマ
 『多様性の叡智(えいち)』をアピールした」
そうです。

アラニスですよ!
みんなちゃんと情報を知っているんでしょうか?

というわけで、名古屋駅から万博会場に向かいました。

機材用の裏ゲートはとてもしずかでのどかなんだけど、
チェックが入ると、とても緊張感が。
昔の成田空港を思い出すな。

万博会場に入ると、拍子抜けのようなのどかさ。
機材を置いた後、とりあえず昼飯を食おうと、
なんともイナたい看板が楽しいコーカサス館に。

混んでるよ。万博に来た感じがしてきました。
新興の観光地に来た感慨!
あの即席の建物で食べる。一応満卓。
席をかき分け、相席の領土を広げていくやり方で、
スタッフの席を確保。

本格コーカサスヨーグルトとケバブ、
コーカサスの珍しいワインなどのドリンクのセット、
とてもおいしい! が、飲み物とのセットで
1200円(お腹いっぱいにはなりません)の観光地価格。
ちょこっとだけ高めな、この値段設定を味わうと、
「ああ、観光に来たんだな‥‥」と思う。
でも、あながち悪くないんだよね。
お腹がふくれると、その気分が。
どのレストランも同じような感じで、混んでます。
4月の平日ですから、万博、
けっこう成功しているといえますね。

EXPOドームに下見に行くと、広い!
確かに2500人ぐらい入りそう。WEBでの写真通り。



両脇に特大のハイビジョンが2台、
それが綺麗なので、会場のイメージはとてもいい。



「ここでやるのかあ」とちょっと武者震い。

ちょうど、フランスのナショナルイベントをやっている。
大使の挨拶に、日本の警察楽隊。
夜の共演者ミッシェル・エルモンが3曲。
ちょっと地味なこのイベントに、
なんと会場は満員!でも正面の500人ぐらいは、
修学旅行にきた小学生の集団だったりするのですが。

満員になると、
警備員が入り口でカマえて入れてくれない。
「すみません。夜の出演者ですが、下見をしたいので」
といっても、なかなか許可してくれない。

イベント終了後、リハーサル。広くていい感じ。

リハーサルを終え、フランスからのお客様
ミッシェル・エルモン一行に挨拶を入れる。

ところで、リハーサル途中、
ミッシェル・エルモンが用事のために、
時間を早めたいという、ことがあった。

そこで、用事とはなんですか? と聞くと、
「昼寝」だそうで、驚く! といったことがあった。
さすが、フランス。

ミッシェルは、演劇や舞台などで
広く活躍しているそうで、
歌手としては正統なシャンソン曲を歌い上げる
堂々とした歌手だ。

リハも終わり、時間がちょっと空いたので、万博見物。
まずは、フランス館。



フランス館は、ドイツ館との併用施設ですが、
ヨーロッパの中心的存在で、
EUの中での威容を放っていました。

HPで見るのと同じ外観だが、
長蛇の列で、中身を見ることはあきらめる。



イタリア館、ドイツ館、スイス館‥‥どれも一杯!
というわけで、
「ピーロート・ワイン・オブ・ザ・ワールド」



というパヴィリオンとも店ともつかない建物に
吸い込まれていく僕たち。

いきなり並べられるワイン群。
ドイツワイン中心の珍しいワインではある。



「お試しになりますか?」
とひとくせもふたくせもありそうなお兄ちゃん。

「タダより高いものはない」
とのいろいろな場所での教訓も忘れ、
ホイホイとご馳走になる。

「ウマイ!」

実は甘いワインはあまり好きではないが、
なんといっても暑いし、のどは渇いてるし、
昼間だし、ワインが狂ったようにうまい。
これはマズイ!!!

(続く)

●またまた名古屋に行くよ、
 で、しりあがりさんとトークイベントやるよ!


第27回日本文化デザイン会議
なごや・せとコドナ藝術大学
5月14日(土)15:30〜 at 山吹小学校(名古屋)
オープン・キャンパス(15時30分から1時間30分ぐらい)
観光学部「弥次さん喜多さん世界珍道中」
講師:しりあがり寿さん、サエキけんぞう

5月15日(日)15:00〜16:30
at ウィルあいち ウィルホール(名古屋)

コドナ藝術大学校歌発表会
出演:千住明さん(作曲家)、
   千住真理子さん(バイオリニスト)、
   サエキけんぞう
   名古屋フィルハーモニー交響楽団(弦アンサンブル)
   地元小中学生合唱団
※サエキけんぞう作詞、
 千住明さん作曲による校歌の発表です!
 
大人(高校生以上) 前売券800円【当日券1,000】
子ども(中学生以下)前売券400円【当日券500円】
前売券は、チケットぴあ、サンクス、セブンイレブン、
ファミリーマート等でお買い求めいただけます。
(Pコード196-349)
※前売券完売の場合、当日券の販売はありません。

【コドナ藝術大学】
名古屋を会場にデザインの枠を超え、
文学・哲学・建築・デザイン・映像・評論など
幅広い分野の第一線で活躍する文化人による、
シンポジウム、講演、ワークショップ、
作品展示などを行う文化イベント「コドナ藝術大学」に、
サエキけんぞうが講師として参加します。

以上の他にもカリキュラムが多数あります。
コドナ藝術大学 http://www.jidf-ns.jp/index.html

●久しぶりのコアトークをやります。
 今回は、はっぴいえんどファンには
 たまらない内容になりました。


ローソンチケットの電話予約開始が
5月16日と迫ってます。
どうか予約を入れていただければ、幸いです。

サエキけんぞうのコアトークvol.74
「鈴木茂登場! 今蘇るバンドワゴンのすべて」
2005.6月16日(木)
19:00 START/18:00 OPEN 
at 新宿ロフトプラスワン
出演:鈴木茂、湯浅学、土橋一夫
(司会)サエキけんぞう

あの「バンドワゴン/鈴木茂」リマスター発売を記念し、
はっぴいえんどからティンパンへの交差点、
70年代のサウンド転換点と、
アメリカ録音秘話を、鈴木茂さん御本人より聞き、
そして湯浅学&サエキ秘蔵音源も駆使して
総力でお届けする、特別トークイベントです!
はっぴいえんど〜ティンパン・アレイの流れの中、
最重要アルバムである、
LA録音の鈴木茂『バンドワゴン』が5月25日
リイシュー(初回生産限定盤はCD+DVD)。
本人による精細なリマスタリングにより、
豪華メンバー演奏も輝きをました同盤をめぐり、
あっと驚くエピソードを茂氏本人より、
また湯浅、サエキによる貴重なハックルバックの
プライヴェート録音を披露しつつの一期一会な宴!

料金:前売り¥1500-(飲食別)
当日¥1800-(飲食別)
※前売券はローソンチケットにて5/16より発売
(Lコード:39475)
ローソンチケット電話予約
TEL 0570-000-403
TEL 0570-063-003

問い合わせ:新宿ロフトプラスワン
TEL 03−3205−6864
新宿区歌舞伎町1−14−7林ビルB2F
(コマ劇場前サンクスの右隣 JR新宿駅東口より徒歩4分)
地図/http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/map.html
http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE
http://www.saekingdom.com/index.html
●サエキけんぞうのテクノエレガンス 第9回

ゲストライブに、
テルミンを操る韓国人男性と
銀色のボディースーツに身を固めた
日系人女性ヴォーカルによる個性波テクノユニット、
セックスロバがL.A.からの来日。
さらにパール兄弟のフロントアクトもつとめた
「元コンスタンスタワーズ」、松前公高氏。
ゲストDJは
テクノの老舗フロッグマンレコードからHULOTが登場!
ジーニアス・ライブ、
持ち込み音源のテクノ情報局などのレギュラー陣にも、
こうご期待!!

2005年5月27日(金)at. 青い部屋
OPEN 19:00 CLOSE 23:00
CHARGE : 2,800円(1D)/ 2,500円(1D/ADV)

【GUEST LIVE】
  セックスロバ(from I.A.)
  松前公高

セックスロバのパブリシティの一部です。
LTJ Bukem
"not enough people still make music this way"
LTJブケム
「こういう風に音楽を作ることは、今時なかなかできない」
LA Weekly
- "The lounge-y techno trips of this duo have a soundtracky quality that makes you wonder about the images that inspire them. But Seksu Roba's sci-fi psychedelica is less the imaginary background to a particular visual and more a blend of pop-culture atmospherics. Theremin, mini-Moog and micro-processed rhythms create a cartoonlike world where Barbarella-ish babes bump booties with fluorescent-haired, Liquid Sky - damaged boy-bots, X-ed-out candy ravers and sophisticated Euro/electro-trash types.
LA Times
- "Like the Beach Boys once did with "Good Vibrations",Seksu Roba moves the theremin out of its B-movie ghetto with its new record Pleasure Vibrations. Part of the synthesizer-obsessed electroclash scene, Seksu Roba creates funky dance pop that's part lush European film score, part intergalactic roller-disco,but it's the quirky magnetic field-powered instrument that puts it inits own class. Sukho Lee, who together with vocalist Lun*na Menohmakes up Seksu Roba, used his violin background toapproach the instrument from a more melodic perspective.
(Kevin Bronson)

【GUEST DJ】
  HULOT(frogman)

【テクノ情報局】
  サエキけんぞう&平田順子(元FLOOR net編集部

【HOST BAND】
  ジーニアス

【DJ】
   ELEKTEL (polymoog)

【VJ】
  faction bleu

青い部屋  
東京都渋谷区渋谷2-12-13八千代ビルB1F 
TEL/FAX  03-3407-3564

青い部屋事務局 
渋谷区渋谷1-20-22北沢館402(火土日祝日定休) 
TEL/FAX  03-3406-2322 info@aoiheya.com

●新しいCDができましたよ!

いよいよ春!
1年4ヶ月ぶりに、サエキは
キャトルセゾンのフレンチ・オムニバス音楽を
渾身の力を持ってコンパイルしました。
今回のアルバムは、
パリが強烈な香りを発散していた1930〜70年代と、
その音楽をつないで発展させている
21世紀のアーティストをつなぐタイムトンネルです。
今パリで人気絶頂、来日も決定したサンセヴェリーノから、
アンリ・サルヴァドールのムーディーなボーカル、
イヴ・モンタンの艶あふれるパリテイストまで‥‥。
時を経ても変わらないパリの
果てしない魅力をお楽しみ下さい!
恋人との盛り上がりにはなんといっても一番!
オリジナルデザインのブックレット、
キャトル・セゾン出身のクリエーターによる
8枚のピクチャー・カードが付いた待望のシリーズ第6弾!



試聴もできます。
http://www.jla.co.jp/amusement/html/cd6.html

「ほぼ日」読者のために特別に
オマケCDーRを用意します。

お申し込みは
Pearlnet pearlnet@nifty.com
「キャトルセゾン係り」まで

サエキのHPがブログになったよ。
トラックバックとか、コメントとか入れてくれんかいのう。
http://www.saekingdom.com/

サエキさんへの激励や感想などは、
メールの表題に「サエキさんへ」と書いて、
postman@1101.comに送ってください。

2005-05-10-TUE

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