2010年にはじまった「ほぼ日」の試食会。
当初は乗組員があつまって、
食べた感想を言い合うものでしたが、
いつしか「ザッハトルテ家族」という、
お芝居仕立てのコンテンツへと
進化(?)していきました。
それが最終回をむかえたのが昨年の冬。
今年は、初心にかえって、
このケーキならではのおいしさを
あらためて実感するために
ザッハトルテをまだ食べたことがない
新しめの乗組員たちに
試食してもらうことにしました。

参加してくれたのは、

4人です。

昨年のような「家族」設定も特にない
いわゆるふつうの試食会ですが、
まっすぐに「おいしさ」が伝わりますように。

ということで、
社内でまだザッハトルテを
食べたことがない、という社歴の浅いみなさんに
集まってもらいました。

▲急に呼ばれて緊張しているみなさん。
 テーブルにはおいしい紅茶をスタンバイ。
みなさん、ようこそ試食パーティへ
いらっしゃいました。
これがうわさの‥‥ザッハトルテです!
一同 おおお〜(拍手)
こうやって届くと、うれしいね。
うん。
‥‥で、ぼくは、何役をすればいいのでしょう。
もしや、昨年までの
「ザッハトルテ家族」を意識してますね?
今年は、初心にかえっての「試食会」なので、
お芝居なしです。
率直な感想を言ってもらえたらオッケーです。
一同 はーい。
さぁ、誰が開けますか?
開けたまえよ、きみ。
(と、これっちのほうをみる)
「お父さん」ぽくなってる。
(笑)頼まれてないのに。
じゃ、開けまーす!

▲たのしい瞬間。
切り方が書いてある。
「あたためたナイフで切る」‥‥なるほど。

ナイフをあたためるのに
お湯をはったボウルを用意しています。
どうぞ、そのまま開けちゃってください。
わかりました。

▲オープン!
いい香り! つやつやだ〜。
誰が切りますか?
(むっちゃんのほうをみて)
お母さん、かな?
(無言)
‥‥すいません、お姉さんです。
ふふっ。じゃ、切りますよー。
みんな、ふつうでいいからね。

▲お湯でナイフをあたためて、
 濡れたナイフをキッチンペーパーでぬぐいます。

▲すーーっとナイフが入ります。
一同 わぁ〜。
すごく切りやすい。
何等分にすればいいかな?
4人いるから、とりあえず8等分でしょうか。
なんか楽しい。切ってみる?
切ってみようかな。
‥‥わ、ほんとだ!
すっと入りますね。
これっち、切ってみる?
いや、ぼくは絶対に失敗するんで。
これは修行だよ、きみ。
また「お父さん」を意識してる‥‥。
(切りながら)
あ、意外と簡単ですね。
これっちは、
ふだんはこういうものを食べますか?
食べないですね。
ザッハトルテを食べるのもはじめてです。
甘いものといえば、
だいたいは‥‥おまんじゅうです。
(※これっちの実家はお寺です。)
さぁ、美しく切れたところで、
試食に入っていただきましょう。
一同 「いただきまーす!」
めっちゃおいしそう。
食べちゃうよ〜。
あ。待って待って。
写真を撮りたいです。
まずはこれっちから、どうぞ。
いただきます。
あ‥‥すごくチョコがなめらか、ですね。
いいですね。
つづいて、むっちゃんどうぞ。
はーい。
いただきまーす。

(食べる)

「ん‥‥!」

「わぁ‥‥」
いい顔してる〜〜。
‥‥ジャムが、
ジャムがあまずっぱくていい!
じゃ、ぼくも。

「ん、これは‥‥」

▲しみじみ喜びをかみしめるタイプ。
さいごは、ひなちゃんですね。
はーい。(食べる)

「んんんんっ、すごいっ!!!」
一同 わはははは!
いい表情だね〜。
おいしい!
軽いです。重すぎない。
うん、想像していたよりずっとね。
「せなか」がいいですね。
ジャムがいっぱい挟まってる。
この、せなかの厚みが幸せです。

▲ザッハトルテのカーブしている部分を、
「せなか」と呼ぶコジャ。
なんだか女性陣は勢いがあって、
男性陣は、ゆっくり食べてる感じですね。
だって、どんどん口にいれたい!
男のほうが未練がましいんですよ。
なくなるのがさみしい。
さて、みなさん完食ですね!
ではこれにて‥‥
あの、さっき8等分したから
‥‥まだ半分のこってますよね?
え?
ほんとの話、もう1個食べたいよね、みんな。
えっ、2切れ目、いきますか?
みんなはどうかな。
無理はしなくて大丈夫ですよ。
無理してない。
食べていいの?
もちろんいいけど‥‥。
やったぁ!
いいんですか?
これっちも食べる?
余裕でいけますね。
いや、べつにぼくはいいんですよ。
我慢できますよ。
でも、コンテンツ的には
2切れ食べたほうがいいよねえ。
おいしいってことをもっと伝えるためには、
食べなくちゃねえ。
一同 (笑)

▲というわけで、2切れ目。
(どんどん食べながら)
おいしい。
甘すぎないし、
ずっしり系じゃないから食べられる。
たぶん、このあんずジャムがあるから
いっぱい食べられるんだろうなぁ。
いやぁ、いい仕事だなぁ。
こんないいアルバイト、ないです。
(※これっちはほぼ日の受付まわりを
手伝ってくれている学生アルバイトさんです)
このザッハトルテは、
「せなか」側に近づくほどいいんですよ。
クライマックス感があって。
うん、クライマックス感があるね。
あー、おいしかった。
みんな、すごい勢いで食べましたね。
もう用意してないんですけど、
いちおう聞きますが、
もっとあったら食べてる?
食べますね。
まったく重くないし。食べられるよね?
うん。
まだまだ大丈夫です。

▲余裕の笑み。
ぼくはふだんは甘いものを節制しているから、
これ以上食べちゃいけない、
という罪悪感があるけど、
その罪悪感をなくせば、いける。
これ自分でも買いたい。
どれくらい日持ちするんですか?
一週間もちます。
冷蔵庫に入れると固くなったり
風味がおちたりするので、
暖房の効いていない
涼しい場所に置いておいてくださいね。
買っちゃおうかな。
ね、おいしかった。
ジャムがいい仕事してましたね。
食べ終わるのがもったいなかったです。
ということで、
みなさん、ありがとうございました!


▲「ごちそうさまでした!」

これにて試食会を終了いたします。
ザッハトルテが届いたときの
「うれしさ」や「おいしさ」を
この冬、みなさんもぜひ。
ご覧いただき、ありがとうございました。


とじる