「今日のダーリン」場所なんかなかった。


ほぼにちわ。です。

10月10日の「今日のダーリン」は、

「後から参入する者に、場所なんか空いてないのだ。
 空いているとしても、最悪の場所だけだ。」
という、一見厳しいことばから始まるものでした。

「場所」、または「居場所」。
そこで生きていくために、場所を求めること、
仕事をしている人ならきっと、身に覚えがあるでしょう。
よーいドンでスタートする学校生活でだって、
居心地の悪さを経験したことがある人は多い、
と思います。
いえ、日常の家庭でも、もしかしたら。

この「今日のダーリン」が
多くの方に響いたらしく、
たくさんのメールをいただきました。

どうぞ、お読みください。
そして感想でも、ご自身の経験でも、
よろしければぜひメールを
postman@1101.comへお送りください。

メール紹介の第2弾、または、
違ったかたちでご紹介するかもしれません。

それでは、その日の「今日のダーリン」から
お読みください。

・後から参入する者に、場所なんか空いてないのだ。
 空いているとしても、最悪の場所だけだ。
 前々からそれをやっている者が、
 めんどくさいから手を付けてない場所が、少しだ。
 それが、いつも当たり前のことだ。

 新しいなにかが生まれるのは、
 場所なんかもらえなかった者たちが、
 苦しまぎれに、「これしかない」とやったことからだ。
 「少しだけ、空いてる場所を分けてください」と、
 平身低頭してお願いしているうちに、
 時間はどんどん過ぎていくし、
 いい機会も得られないままになる。
 
 鉄道をひけなくても、自動車があった。
 映画をつくれなくても、テレビがあった。
 大きな舞台はなくても、小劇場があった。
 大きな同業者組合ができているようなところに、
 新しく参入することを歓迎してもらえるのは、
 「これまでの権利を脅かさないやつ」だけかもしれない。

 場所なんか空いてると思わないほうがいいのだ。
 居心地の悪い、座ればけつの痛くなるような荒地だけが、
 新しい人びとがスタートを切れる場所だ。
 おそらく、道具も揃っちゃいないし、
 誰もが認めるすばらしい人なんか集まることもない。
 しかし、そこが、場所なのだ。

・若い人に言うことは、じぶんに言うことでもある。
 あなたにも、ぼくにも、
 用意された場所はなかったはずだし、
 周到に計画された図面なんてものもなかったと思うのだ。
 次の時代は、いつでも、
 場所なんかなかった者たちの場所からはじまっている。
 道具がなければ、じぶんでつくる。
 人手が足りなければ、寝ないでもがんばる。
 そういう古臭い冒険心みたいなものが、肝心なのだ。

 「どこにも場所が空いてない」ということは、
 いつも、新しいなにかの出発であった。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
歓迎されたかったり認められたかったりは、悪いくせかも。

 (2013年10月10日「今日のダーリン」より)



メールアイコン 私は社会人二年目のデザイナーです。
「就職は絶対東京!!」と
決めていたものの、
あるご縁で地方に就職しました。

理由としては
「デザイナーがいない部署に
 初めてデザイナーを入れたい」
という募集だったからです。

周りの方からも散々
「最初は東京に行った方が良い」と
アドバイスをいただきましたし、
東京という街はいろんな人が集まって
機会に恵まれた街だと思うし、
本当に悩んだのですが
「新しいものに出会える、
 かもしれない」という直感で
今の仕事に決めました。

今二年目半ばに入り、
とても悩んでいる最中です。
新しい部署なので、
叱ってくれる人がいません。
ミスしても、仕事の質が悪くても
何も言ってもらえない環境です。
先輩や偉人に囲まれて過ごす、
東京の友人達がとても羨ましいです。
(私のデザイナーとしての先生は
 いつもWEBや書籍です。)

入社当初は
「自分の判断に間違いはなかった!」と
信じていましたが、時間がたつにつれ、
自信がしぼんでいく感じです。

でも、今日のコラム読んで、
鼻の穴が膨らむ感覚でした。笑。
ちょっと泣きそうです。

そうそう、「全部自分で作りたかったんだ」
ということを思い出しました。
教えも考えも気付きも、まっさらな状態で
探したかったんです。ワクワクするから。

糸井さんの言葉で、
忘れていた生意気な気持ちを、
少し思い出せたように感じます。

(t)



メールアイコン わたしは広島県の田舎に
2年前から住み始めました。
そしていま現在46歳で
就職活動をしようとしています。

母の病気が安定したからなのですが、
今朝の糸井さんの言葉を読んで、
ほんとうにいまわたしの席は
この田舎にはなさそうです。

でもここにわたしはずっと住むでしょう。
そのためには仕事を
見つけなければなりません。
わたしの望むような仕事はもうないでしょう。
でもいといさんのおっしゃるように
道を工夫して見つけないといけないのだ!
と強く思いました。

(n)



メールアイコン 頭にガツーンときました。
今、まさに私は行き詰まってます。

もう20年以上、今の仕事をしています。
それなりにやってきました。
でも、いつも本当にこれでいいのかな?
って思いながらでした。

いつもそれなりだったので、
心の奥底では思いきってみたいと思いながらも
環境や土地柄のせいにして
行動を起こさないできました。
若い頃はあんなにエネルギッシュだったのに。
とか近年ずっと思っていました。

でも、震災で津波がきて、
その後始末もほぼ終わりつつある今、
やっぱり何かを変えていきたいと思い、
でもグズグズしていたらの
「今日のダーリン」です。

私、何かのせいにしないでやってみようと思います。

(ちびあずき)



メールアイコン 今日のダーリンを読んで、
私は今までの職場の事を思いました。

そして、その時私は
「場所なんか空けない」でいたのです。
場所を探している方じゃなく、
場所を提供する側であったのに、
この場所は、私の場所だと言わんばかりに。

でも、提供しなくてもどんな場所でも
自ら新しく場所を作る人もいる。

若い頃は、
そうやって場所を渡しませんでした。
今は、少し場所を寄せたり、
隙間を空けたりしています。

そうする事によって、
自然と新しい場所がでるからです。
グイグイ押し出される事もなく、
自然に新しい手段と考えでできるのです。

場所を分け与えなかった私は、
逆に分け与えてもらう事ができなくなって
気付くのです。

そして、その場所で自分のできる力で
自分のやり方で新しい何かを
やってやろうと思っているのです。

少し、違うかも知れませんが、
今日のダーリンを読んで思い浮かんだ事です。

(a)



メールアイコン はい、本当にそうですね。
何だか最近忘れてた事かもしれないです。

なんとなーく世の中が
頑張らないもの勝ちのような、
弱音吐いたもの勝ちみたいになってきて。
あれぇ、わたしの生き方は
間違っていたのかな、と。

好きなことするには休む暇なくて、
自分で何とかするものだと思っていたのに。
競争したくないから田舎へ引っ越すとか、
スローライフとかエコとか。

あたし損してきたのかな、
なんて危うく堕ちちゃうところでした。

もっと必死になんなきゃ、
新しいことはできないですね。
なんくるないさーは
もんの凄く頑張っている人にかける言葉だって、
沖縄の人が言ってました。

(トモミ)



メールアイコン 結びの
「歓迎されたかったり認められたかったりは、
 悪いくせかも。」
にどきりとしました。

そういうのは、
全部終わってからふりかえってみて
そのときにわかればいいことなのかもしれない、
と最近思いました。

歓迎されてるかどうか、認められてるかどうか、
評価はかまわずにやってないと、
途中で意識してしまうと、
どうしても流されるというか、乱れるなぁ、と。

だから、途中はなるべく黙って
見守るのがいいような気がします。

ほめて育てるとか、
このところ、はやってますけど、
いちいちほめておだててやらないと、
前に進めなくなりそうで。

ここぞというときに、
必要な言葉をかけるようにしないと、
この先は、歓迎されたり認められないと
なにもできない人だらけになりそうで。

(りす)



メールアイコン 出勤初日、自分のための机も椅子もパソコンも
ネット環境もないところから始まった
今の職場で働き始めて1年経ちます。

少しずつ同僚や上司やお客さんに認知され、
受け入れられ、ありがとうと
言ってもらえるようになり、
まだなくてはならない存在には程遠いですが、
やっていけそうだとは思えるようになりました。

いつどこで
空中分解するかもわからない日々ですが、
手の中に何かをつかんでいる実感が持てることが
増えてきました。

からだ一つでやれることは何でもやる。
聞かれたことには何でも答えを用意する。
掃除でも、話し相手でも、専門外でも、
できることは何でもする。
それしかできないからそうしてきたけど、
それでよかったんですよね?

職場での時間を売った時間と思わず、
自分の時間だと思えるのは、
そうして始めた仕事だからこそ、と思ってます。
(金木犀)



メールアイコン 「甘えるな!」と
喝を入れていただいたように感じました。
もちろん、愛のあるほうです。

思えば私は、店をもって
今と違う仕事(事務職→飲食業)を
やりたいとずっと願いながら、
はじめない理由を自分でこしらえていたのだと
諭されたようでした。

「異業種で経験もないから厳しい」
「もうブームが落ち着いているし、
 上手くいかないのではないか」
「(実家の自営業に携わっているため)
 他に代わってくれる人が見当たらない‥‥」
などなど、いつも自分で先々の不安を
ただただ大きくしているだけでした。

職を変える以前に、今の仕事から逃げていたと、
全力で向かってなかったと痛いほど実感しました。
同時に、自分が情けなく、恥ずかしくなりました。

明日からの仕事、楽しくなる気がしています。
素敵なお言葉、ありがとうございました。

(d)



メールアイコン 今、無駄にあがいているのでは、
と猜疑心に苛まれていましたが
場所なんてないから、あがいて当然。
と思えば、諦めず頑張り続けよう。
続けるってそういうことなんだと
思えました。

(Tomoko)



メールアイコン いま40代ですが、つい最近まで
用意された場所に自分を合わせることが
人生だと勘違いしていました。

うまくワクにはまれなくて、
やっとはまった頃には
せーのでスタートした人は
ずっと先を走っているような日々。
友達付き合い、就職活動、仕事、
結婚生活、家事育児。
どれもこれも驚くほどうまくいかない!

ずいぶん時間かかっちゃったけど
ワクにはまれないことがすごいことなんだって
死ぬ前に気づけてよかったです。

「かなりいい素材なのに
 うまく生かせてない。宝の持ち腐れだな」

と自分のことをずっと思ってきました。
神様からもらった自分を
うまく生かせてないじれったさ。
自分の車幅感覚が
とらえきれないというのでしょうか。

自尊感情だけはありました。それが救いです。

人生も折り返し地点になり、
生きてる間にどうしても
やってみたいことを考えた。
できるかできないか、
場所があるかないかを後回しにして。

そしたらやっぱり、
そのための場所なんかなかった。

だから‥‥、
場所がないから自分でつくった。
道具がないから工夫した。
人手が足りなければ
3時に起きることでクリアした。

古くさい冒険心でもって、
自分仕様の仕事の場をつくった。

お母さん不器用で、
ほかのお母さんたちみたいに
スマートにおしゃれに家事も育児もできないし、
こうやって生きたらいいんだって
子供たちに教えられてよかった。

そしたら子供に言われました。
「お母さんてクールぶってるけど
 自分で思ってるより熱いよ」

(佐藤)


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2013-10-13-SUN

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