500円玉の貯金本、10万円貯まったその後は?


ほぼにちわ!
関東甲信地方に梅雨明けの発表があった翌日の
たしかにちょっと湿度が低くなった気がする昼下がり、
例によってにぎやかな「ほぼ日」オフィスで
「postman@1101.comから。」を
まとめております、山下です。

きょうは、7/31の『今日のダーリン』の
この一文に寄せられたメールをご紹介いたしますね。

・目標って、なんだろうねぇと思うようなこと。
 「貯金本」というものがありまして、
 本のかたちをしていて、この厚紙のページに、
 500円玉をはめていくものなのです。
 ぜんぶの穴が埋まると、10万円貯まるというわけです。
 つまり、目標は10万円ですね。
 もうね、真剣に500円玉を集めましたよ。
 870円の買い物するときなんて、
 1000円札と370円を出して、
 お釣りの500円をもらう‥‥なんて当然でした。
 妻が不用意に500円玉を使おうとしたら、
 すっごい顔をしてにらんで抗議もしました。
 「わたしだっていっぱい協力しているんだから!」と、
 怒らせたこともありました。
 そして、着々と500円玉は貯まりまして。
 あと、もうちょっとで一冊埋まっちゃうんですよ。
 ここまでたどり着いたら、はっと気づいたんです。
 500円玉を200個もはめ込んだ本を、
 オレはいったいどうするんだろう?
 本のままで買い物もできないし、
 10万円使いたくなったら、
 いままでせっせと貯めてきた500円玉を、
 こんどはせっせと外すわけか?
 目標が達成できたら、困っちゃうことになるぞ!
 達成するまでは、目標があるからいいけれどさ。
 この後、ぼくはどうすることになるのでしょうか
 自分でも、わからないんです〜。


「ぼくはどうすることになるでのでしょうか」
そうつぶやく糸井重里に、
同じく500円貯金の経験がある読者の方々から
何通かのメールをいただきました。

メールアイコン 「貯金本」、私もやっています。
何となく「埋めたいなぁ、埋まるといいなぁ」
くらいに思っていたのですが、
「今日のダーリン」を読んで、
「あああ確かにっ!」と思ってしまいました。
そうですよね、
1冊埋まったらどうするんでしょう、私。
多分「埋まったよ」って
家族にちょっと自慢して、
全ページデジカメで撮影して、
で、外して銀行に100000円預けて、
通帳に「100000」って
キリのいい数字が並んでいるのを眺めて、
あとは普通のお金として使うんだと思います。
うーん‥‥。
(しのぶ)

そうですよね、貯めることが終われば、
あとは「つかう」ということになりますよね。
でも、全ページをデジカメで撮ったり、
通帳に並ぶ「100000」というキリのいい数字を
眺めるのって、それだけでちょっと楽しそう!

メールアイコン 私も貯金本で、最後のページに突入しました。
突入したのは良いのですが、
ほどなく目標達成しようとしている今、
「10万円貯まったらどうしよう」
という不安感にさいなまれているのです。
いっそのこと5冊くらい貯めて、
今すっごく欲しい
大画面液晶テレビでも買おうかな。
(ぴよこ)

大画面液晶テレビ!
いいですねー。
愉快に貯金したその後は、
前から欲しかった高価な物を購入する。
「5冊くらい貯める」という新しい目標も生まれました。

メールアイコン 5〜6年ほど前から500円玉貯金をしてます。
500円玉でおつりがくるように考えて払ったり
主人のお財布に500円がやってきたら
使わないようにしてもらったり。
そして‥‥私も気づきました。
「500円玉ばかり貯めてどうしよう??」
そこで、私たち夫婦の趣味である
「演劇鑑賞につかおう!」と。
それで、通帳を作ることに決めました。
でも、結局、
その貯金で一度も演劇を観に行ってません。
観に行く時は身近にある通帳から
お金をおろしちゃうんです。
(くるみ)

ご夫婦の「ふたりの趣味」につかおう、
という目標がまず素敵ですね。
「ふたり」の趣味ですからね、
「ふたり」の趣味‥‥それがあるだけでもうらやましい。

それで‥‥。
結局、手をつけていないんですか、
そうですか、目的があって貯めても
いざ貯まってしまうと、手をつけないものなんですね。
そういうものなんですねぇ、人の気持ちって。

最後にこちら、アドバイスのお便りを。

メールアイコン 私はこの貯金本で世界一周を
かれこれ10回以上繰り返してきました。

そうです。
何度でも世界一周すればよろしいのです。

まず、
すべてのページにはめ込んだ500円玉たちを
本から引きはがす作業を開始してください。

必要な道具=爪楊枝を
できれば2本は用意してください。
途中でグキっとなる場合がありますので。

丸い穴にすっぽり入り込んだ500玉の隙間に
楊枝を差し込み、手首のグリップを効かせて
クリっとえぐりだしてください。

本の下に、口を広げた袋をひいて、
取り出した500円玉をページ毎に収集します。

この作業を200回繰り返すのです。
私の場合、
途中で幸福によるトランス状態になります。

集めた重い袋はそれごと、近所の銀行に持参。
窓口にて入金してください。
ATMではこの多量の500円玉の
対応が出来ませんので。

そして軽く…あまりにも軽くなった
貯金本に新たな500円玉を
1枚、はめてみてください。
あの、楊枝でクリクリ取り出す作業が
脳裏に焼き付いて離れないでしょう。
また無心になる感覚を、
今ひとたび体験してみたいと思うでしょう。

この本の真の悦びは
500円玉をはめ込む事にあらず。
200回、
ほじくり出す事にすべての意味があるのです。

是非、初めての世界一周が終えられましたら、
この至福の時をご経験ください。
(O.A)

世界一周を10回以上も!
(O.A)さん、スゴイ!!

ちなみに、みなさんご存じかとは思いますが、
「世界一周」というのは、本当に世界一周の旅に
出かけることではございません。
「貯金本」の正式な名称は、
『10万円貯まる本「世界一周版」』といいます。
日本からアジア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカと、
それぞれの国や都市のコラムなども楽しみつつ、
500円玉を1枚ずつはめていく、本の形の貯金箱です。
糸井重里が所有している貯金本は、
こちらの「日本一周版」とのこと。
ほかに、「全身健康旅行版」
「人生の金言 名言版」というのもございました。

と、正しい貯金本の情報はさておき、
(O.A)さんがおっしゃるのは、
貯金を「終わらせない」という方法でした。
なるほど!!
貯金本を続けることを、目標にするのですね。
「10万円貯まっちゃったらどうしよう」と、
これなら深く悩まなくてもすみそうです。

しかも、(O.A)さんは、
とても楽しそうにこれを実践されているようで。
「ほじくり出す事にすべての意味があるのです」って、
すごく説得力のあることばだと思いました。

僕も、ちょっと、
挑戦してみようかな‥‥。
いや、ほんとうに。
‥‥ちょっと待ってくださいね、ええと‥‥。
‥‥‥‥‥‥うーん‥‥‥‥これ!
ただいま、Amazonで注文してきましたよー。
今はニッポンへの興味が強いので、
「日本一周版」のほうにしました。
もうすぐ僕も、五百円玉の旅に仲間入りですね!
‥‥って、どうして
こういうことになっちゃったんだろう?
いつか10万円貯まりそうになったら、
あらためてぼくも悩んじゃうんでしょうか?

いずれにしても(O.A)さん、ありがとうございました!

それではみなさん、
またお会いしましょう。
いろいろなお便り、お待ちしていますね!
山下がお送りしました。

2007-08-03-FRI

 

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