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| postman@1101.comから。 |
| 「きれいごと」のチカラ。 こんにちは! 「ほぼ日」スタッフの木村です! 現在、そろそろ連載が終盤に入ってきている 「53 矢沢永吉、50代の走り方」ですが、 マンガ家の板垣恵介さんへのインタビューの中の ある発言に、たくさんのメールが寄せられているんですよ。 その発言とは・・・ 「人からほめられて、はじめて 他人を本当によろこばせたくなった。 それに、人をよろこばせる方針だと、 どんどん、仕事がよくできるようになっていった」 というモノなのです。 無料配信のメールマガジン 「ほぼ日デリバリー版」で、 みなさんからいただいた感想メールを紹介したら、 その感想メールに対しても、メールがたくさん到着! これは、「ほぼ日」本体のほうでも ご紹介したら、共有財産のようになるかも、と思い、 今、「postman@1101.comから」を作っております。 そもそもの、板垣さんの発言は・・・ 「ぼくも以前は、 自分がいちばんトクしたいと思ってた。 自分のことをいちばん贔屓してやりたかった。 でも、そうするための最短距離って、たぶん、 人をよろこばせるっていうことなんです。 ぼくはけっこう、計算高く 生きて来たと思えるんだけれど、どうやら、 自分の前の他人をよろこばせるという 一見ソンなこの方法が、 実はいちばん儲かるみたいなんです。 関わった人、みんなを幸せにしてやる! っていうぐらいのことを 本気で思っていたほうが、精一杯やれる。 コレ、例えば10代の人が読んでいたら、 人をよろこばせるって、キレイごとに見えたり、 『おまえ、どこの宗教家だ!』 とか言われるようなハナシでしょう? でも、これは、打算の末に辿り着いた ぼくの、今のところ最良の答えなんですよ」 というものでした。 これに寄せられた以下の2通のメールから、 みなさんの反応は、はじまっていったのです。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
・わたしはいま、飲み屋さんで働いています。 いわゆる、スナックのおねーちゃん。 去年まではOLをしていました。 小さな会社の事務員だとしても、自分の仕事には プライド持ってたしおもしろかった。 だけど、だれからも目にみえて よろこんではもらえなかった。 背番号つけて、なんだろう、機械みたいに働いて、 それはわたしじゃなくてもよかった仕事で。 プライド持ってても仕事が好きでも、 それだけじゃ空しくて、去年退職。 どうせゼロなんだから、好きなことしていこうって、 好きなことを、仕事にしました。 飲み屋さんって、人生のおまけみたいなところで、 そういうところでひとを楽しませたい、 心のどこかにやさしい気持ちを持ってもらいたい。 それが一瞬のはかない時間だとしても、 ひとの、どっか満足したような姿をみて、 自分が逆にうれしい気持ちになる。 自分が身ぎれいにすることも、 本を読んだり音楽聴いたり、 何かからエネルギーをもらうことも、糧になる。 そんでたくさんのお客さんに接すること自体が、 糧になります。 それでまた、わたしの糧になったものが、 お客さんに還元されていく・・・。 そしてわたしにかえってくる。 大学出て結局は水商売?とか、 男にだまされて借金でも作った? とか、言われることもある。 水商売に偏見を持ってるひとは たくさんいるんだろうことは承知だけど、 おねーちゃんと一緒にお酒を飲みたいってひとも たくさんいるわけでして。 ひとをよろこばせることを職業に持つということは、 アーティストというよりも、 エンターテイナーなんだよな。 だれかのよろこぶ顔がみたいから、 なんて本当に偽善者みたいな発言だけど、 本当にそう思うから。なんかすこやかです。 (ココ) ・いつも楽しく読んでます。 板垣恵介さんの談話を読んで、 なんかもうとっても嬉しくなっちゃいました。 私が労働、ってものを始めてから ずっとずーっと思って実践してきた考え、 みたいなものをきっちり過不足なく コトバにしてくださって、読んでて 「うわぁーっ!!」の連続。 学生時代某テーマパークでのバイトに燃え、 今は図書館司書をしている私ですが、 司書になりたての頃は 「遊園地のお姉さんじゃないんだから そんなにサービスしなくても・・・」 と言われ続けていました。 でも何かを求めている人が目の前にいるなら、 その人に「来て良かったなぁ」 「この人に聞いてみてよかったなぁ」と思って 満足してもらうことが 社会人としての自分の存在意義と思うのです。 それに何より自分も嬉しいじゃあないですか。 自分も嬉しく、相手も嬉しく、 みんなにこにことしている場を作ることが 職場の評価を上げ、 自分の評価も上がるなら文句ないですよー。 そこに打算が入っていないとは決して言いませんけど (おまえ、ぶっ飛ばすっ、と思いながらも ケンカしちゃ損、と ニセ笑顔でいることもありますからね) 少なくともケンカ腰で仕事するより にっこりしてる方が毎日がシアワセです。 仮面かぶった汚ねぇオトナ、 と言いたいヤツは言ってなさい、にこにこ。 ・・・という気分です。 (匿名希望) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ デリバリー版で紹介したこの2通に対しては、 みなさんからのメールが、ドドドッと届きました。 まるで 「きれいごとを実行するチカラ」とでも言えるような さまざまなメールが興味深かったので、 その中から、3通を選んで、お届けしたいと思います。 ちょっと長めですが、どれも、ナイスですよー! ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
・「53」読みました。 板垣さんのおっしゃる「キレイごと」、 そこに感想を寄せていらっしゃる みなさんの「キレイごと」、本当に素敵ですね。 よくキレイごとって、表面的な建前、 としてばかり取られがちで、本心はそうじゃない、 みたいな批判をされますよね?! 私事ですが、私は4年前に主人に恋人ができ、 一方的な失恋というカタチで 離婚せざるを得なくなりましたが、そのときに 「愛も憎悪も精算できるか? どちらも切り捨てなければ 離婚は形式だけのものに終わるんだぞ?」 と自分に何度も問いかけて、最終的に 愛憎ともに精算する覚悟を決めて離婚しました。 また、その後、勤めていた会社を辞め、 独立したのですが、そのときも 「今までの井の中の蛙ではいられない。 覚悟はできてるの?ただ、今の会社がイヤ! だけじゃやっていけないんだよ」 と自分に何度も確かめました。 そういったことを人様に話したりすると、 「アンタは強いから」とか 「アンタはキレイごとしか言わない」などと 批判されることがしばしば。 二重三重に苦しいと感じてきました。 でも、でも、ですね。 いわゆるキレイごとを自分の中で維持するのだって、 並大抵のことではないと思うんです。 キレイごとを、建前にしてしまう、 つまり口先だけのことにしてしまうのは いつでもできます。 でも、そうしない。 しないためには、 イヤなことも苦しいことも自分の中で 整理整頓していく努力を 常にしていかなくてはいけないわけです。 「キレイごと」を維持・継続するためには、 相当のパワーが必要だと思うんですね。 だから、板垣さんのようにサラッと キレイごとが言えて、実行できる人には、 相当なパワーがあると思うのです。 キレイごとのパワーというか、ね。 ドロドロや、卑屈なことばかりを 人間の本性と見る傾向に反発したい私は、 ぜひ、この「キレイごとのパワー」というものに、 これから注目が集まってほしいものだと思います。 いや、ドロドロや卑屈や… マイナスの心理を突き詰めていくと、 キレイごとになっちゃうのかな? 突き抜けちゃうというか。 いつか、糸井さんがおっしゃっていたように、 言葉ってものは怖ろしいものでもありますよね。 言葉にしてしまえば、現実にそうなってしまう悲劇と いうものもたくさんあると感じています。 だから生きる美学としても、決して口にしない、 言葉にしない言葉や想いってものも きっと誰にでもあるはず。 そんなこともあらためて考えさせられました。 ちょっととりとめなく&脱線した内容に なってしまいましたが、感じたことを そのまま書いてしまいました。 (熱海) ・こんにちわ。 去年OLをやめて、飲み屋さんで 働いている方のメールを読んで、です。 私は今アメリカの大学院に留学中ですが、 私も大学4年生のときから一年半ほど 「水商売」のバイトをしていたことがあります。 私が行っていたところはいわゆる 「キャバクラ」というところなのですが、 やっていたときは、友達にも彼氏にも 家族にも言わず、内緒でやっていました。 やっぱり言うとなんか人からの目が 違うんじゃないかっていう 思いがあったからだと思います。 でも、一年半も続けたってことは、 やっぱりおもしろかったからだと思います。 給料がよいということもありますが、 高い時給を維持するためには、 それなりの「人気」が必要で、 お客さんに喜んでもらえるように いろいろ考えたり、喜んでもらえるような 対応をすることが大切なんです。 だから、本当に人とちゃんと接してる仕事だと思う。 今思い出してみても、 「楽しかったなー」という思いが大きいですね。 多少は「商売」的なところもあるけれど、 それでもやっぱり人とじかに接するわけですから、 自分の素の部分も見せてると思います。 私もいろいろなバイトをしましたが、 このバイトがいちばん 「人とコミュニケートしている」 と実感できたバイトかもしれません。 だから、ココさんの気持ちがわかります! たまに嫌なこともあるかもしれませんが、 楽しいことのほうが多いですよね。がんばってください! (さえ) ・毎回楽しく拝読しています。 特に板垣さんのインタビューになってからは、 なんというか、 血がたぎっておられる様子がリアルに伝わってきます。 私も紆余曲折しましたが、 結局自分の腕でメシを食えるようになりたいと 遅まきながら思うようになりましたので、 板垣さんの「公務員でいちゃだめだ」とかが 実感としてわかります。今回の 「ほめられることって素晴らしい」 については、感服です。 私も自分の作品をお客様にお渡しして 「ありがとう!うれしいから毎日つけてるの!」 と言われると本当にうれしいです。 でもやっぱりまだまだ自分の労力を セーブして喜ばれたいという よこしまな気持ちがないわけでもなかった。 ですから、とっても胸に響きました。 そうなんです。伝わるんですよね、 相手にそういう手を抜いているとことか、 逆に一生懸命やってることとか。 認められたいという下心があると、 ヘンな方向にいってしまうのであくまでも 「お客様に喜んでもらいたい」 という純粋な気持ちを大事にしようと、 また今日、気を引き締めることができました。 (東京都 35歳 女子) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 「キレイごとを持続するパワー」 「相手によろこんでもらう能力の大切さ」 「チカラをセーブしないでよろこんでもらう」 などなど・・・どれもこれも、 一見ほんとに単なるキレイごとに聞こえますよね? しかし、それぞれの人が、 経験に即して語ってくださったので、 「なるほど!」と読み入るものがありました。 とてもおもしろかったです。 ところで、最近は、教育関係者からも 「53」宛てにメールをいただくのが、うれしいです。 え?意外だ!というか……。 もしも、いま学校の先生の方で、 『成りあがり』を読んだことのある人や、 生徒にススメちゃった、なんていう方がいらしたら、 どうぞ、 postman@1101.com までメールをどうぞ! では、次回にまた、この 「postman@1101.comから」で、お会いしましょう! postman@1101.com宛てのメールは、 スタッフ全員が必ず読んでいます。 これからもご意見、ご感想をお寄せください。 アクセスの数字の後ろに「人」の姿が見えると、 スタッフ一同、なによりの励みになるのです。 postman@1101.com 宛に送ってもらったメールは、 このコーナーで紹介させていただくかもしれません。 掲載されちゃ困るメールには、「載せちゃイヤ!」と 書き添えてください。逆に「載せて!」と 書いてくれるのもけっこうです。 ◆あと、無理じいするつもりはありませんが、 「ほぼ日」では、顔文字禁止です。 どうしても使いたい人に「やめろ」というつもりは ありませんが。 (darling) |
2002-08-27-TUE
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