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「もうひとつの世界」のこと

みなさん、ほぼにちわ。

人並のカラダになるために、1日7食くらい摂る、
「攻撃的食事」というのを義務づけられました。
ジャコメッティです。

今日は10月8日掲載のダーリンコラム
<もうひとつの世界>にいただいたお便りを紹介します。

「もうひとつの世界」をうまく持てなくて、
生き方、痩せちゃってるよなぁっていう感じ、
実は、かなり多くの方が実感してることじゃないでしょか。

個人的な話で恐縮ですが、ぼくの場合は、
放っておくとぜーんぶ
「もうひとつの世界」になってしまうという、
これはこれで困った業病を持っております。
かんたんにいうと、何もかも放り出して、
趣味に耽溺しちゃうタイプですね。
社会に出てからもこの調子だから実に困っちゃいます。

おっと、同じような感じの悩みをお持ちの方から、
お便りいただいてます。

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僕の周りにいる人たちはバンド一本だ。
それを継続していることには本当に頭が下がる。

これから先仕事だけをしていくことになれば、
中学や高校時代に味わったあの渇きに、また悩まされる。

僕はどちらか一方を選択する勇気はなかった。
だからバンドと仕事を共存させようと2年を費やしたけど、
できなかった。親にたっぷり迷惑かけて。
結局選択肢をだぶつかせて、曖昧なままにしておいた。
共存というひとつの選択肢を選んだことに気付かなかった。

今、公務員の採用試験に合格して
地元に戻ることになりそう。
地元でもバンドは続けられるけど、
やっぱりここでやっていきたい。

コラムを読んで、どうしたらいいかなあとまた思った。



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「もうひとつの世界」だけじゃ生きてけないから、
仕事の世界と共存させようとしたけど、うまくいかない。
心のなかの始末がうまくつけられない。
細かい事情はわからないけど、
ぼくもバンドやってて社会に出るのが遅かったから、
悠さんの気分、よく分かる気がするんです。

仕事をはじめてまもない人のうちいくらかは、
こういう、ままならない「もうひとつの世界」に焦がれて、
身をよじるような毎日を送ってるんじゃないのかなぁ。

でも、これはまだ、折り合いは悪いけど、
「もうひとつの世界」が見えてますよね。
仕事がもっと忙しくなっちゃうと、こんどは
「もうひとつの世界」があることを忘れちゃう。

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早速ですが、今日のダーリンコラムは、
まさに今自分が考えていることにぴったりあって、
ちょっと鳥肌が立つくらいでした。

私事ですが・・・、
4月に職場が変わって、猛烈に忙しくなりました。
覚悟していたとはいえ、
月に1度友だちとご飯食べながらおしゃべりする時間や、
週に1回フィットネスに行って汗をかく時間も
なくなりました。
でも、これは時間がなくなったんじゃないな、
忙しさを理由に、時間をつくる努力をしなくなったんだ、
ということに気がついたのでした。
確かに、日曜日も持ち帰りの仕事が多く、
従って丸1日休むことができないことが多い。
でも、だからといって、だらだら仕事しても、
能率が上がるわけではない。
時間を決めてやる方が、よっぽどいいのではないか・・・。

シングルで、一人暮らしで、仕事が忙しくて、
そうなると、時間をつくりだす努力をしなくなりました。
仕事が忙しい、をいいわけにして、
時間の使い方がへたな自分を隠してしまった。

仕事、仕事と思い続けて、
ストレスをためている自分に気付きました。
そして、「あー、仕事なんか、やめたい!!!!!!」と
思っているもう一人の自分に気がつきました。
真剣にそう思っていました、3日前まで。

でも、これは完全な現実逃避だなあ、と気がつきました。
ちょっと、ノイローゼ状態だったかもしれません。

体力がなくなってきているのも、一因かもしれません。
がんばりがきかなくなったのを、実感する41歳です。

時間はあるのではなく、つくるものなんですよね。
そう、思います。
例えば、身近な人間で言えば、
自分の母もずっとフルタイムで働き続け、
2人の子どもを育てたんですもの。
それに比べれば、
私はもっと自分で自由になる時間を作れるはずですよね。

一人暮らしって、いいようで悪いなあとも思っています。
結局、家に帰ってからも、一人ゆえ
仕事のことを考えてしまうのです。

実は、久しぶりに実家に帰って、
両親と一緒にご飯を食べて、
それでいやされている自分に気がつきました。
大事な人と一緒にご飯を食べるだけで、
ずいぶん気持ちが柔らかくなるんですね。
普段は、10時過ぎに帰宅して、(仕事を引きずりながら)
コンビニ弁当を一人で食べることが多いです。
これじゃあ、気持ちがささくれ立ってきても
しょうがないなのかも・・・。

愚痴っぽくなってしまいました。
どうもすみません。
読んでくださって、ありがとうございました。

ひるね小僧


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これはもう、たーくさんの方が、「そう、そう」と
うなずかれるんじゃないでしょうか。
ほんとうはここから、つまり、
忙しさを理由に、時間をつくる努力をしなくなったんだ、
ということに気がついて、
そこからどうするかが問題なんだろうけど、
これがやっぱり、ほんとなかなかむずかしいですよねー。
見失った「もうひとつの世界」は、
もいちど、一から探しださなきゃならない。

『新宿二丁目のほがらかな人々』のノリスケさんのような、
ゲイの方の発言に耳を傾けてみましょう。

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<もうひとつの世界>を読んで。
「あたしもそう思ってた!」
ってことだらけで嬉しかったです。

あたし自身もゲイでないので、その核心に触れることは
今んとこの人生では難しいと思いますが、
今まで知り合った方々の中で(リアルでもバーチャルでも)
この人素敵だな〜って思う人には
何故かゲイの方が多かったのは事実。
やらねばならないこと(例えば仕事)を
きちんとこなした上で、
自分の時間もすごく大切にしてたり云々、
常に自分磨きを怠らない人が多いんですよね。

「ほがらかな時間のために必死になったのがきっかけ〜」
に関連して、
そういえばこんな話もあったなってことでご紹介。
あるカッコいい友人(ホモセクシュアル)の話。

「同性の視線ってすごく厳しいんだよ。
 これが男と女なら、
 『ま、しょうがないっか!男(女)の子だしっ!』で
 済まされちゃうこともあるんだろうけど、
 同性同士で愛を育む性の元では、それって無理なのね。
 そこには異性間のそれより切実さや緊迫感があるわけ。
 もっと言えば、
 「男(女)だからなぁ、しょうがないよね」
 っていうのは、優しい逃げ道でしかないもの、
 怠惰とか差別的な発想に思えることさえあるの。
 だから。
 相思相愛になれる可能性がきっと
 君よりちょこっと少ない分だけ、
 僕はめぐり合う相手のためにも
 カッコよく生きていたいし、
 何より自分がゲイであるからこその感性に
 誇りを持ちたいの。
 で、無理はしてるつもりは今はないけど、
 なんだかいい感じよ、生きてて。」

ケイコ


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ケイコさんのご友人の語っている対象は、
直接に自分の時間ということではないけども、
ノリスケさんたちと共通するものがありますねー。
うーむ、やっぱり、生きている環境の切実さとか、
求めているものの切実さとかがないと、
「もうひとつの世界」をもつことは難しいんでしょうか。
なにか、ゲイでないことが、
恥ずかしいような気さえしてきます。

いや待てまて。そういう問題でもないだろう。
んー、ゲイの方じゃなくて、「もうひとつの世界」を
手に入れた方からのメールってないかな?
と思ったら、あったあったありました。

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ほぼばんわ。ぽんでございます。
世間では3連休の最終日、
でも私は決算のため、働く日々でございました。
ああしんど、死ぬ、などといいながら、
でも充実した毎日を過ごしています。
これが仕事ひとすじの毎日だったら、
とっくにまいってるんだろうなあ。

私ががんばれている理由のひとつに、
秘密をもっている、というのがあります。
先日「ほぼ日ブックス」プレゼント応募の
コメントにも書きましたが、
私は起業をもくろんでおります。
入院患者さんのコンシェルジェサービスというのを
考えています。
まずは患者さんへの朗読サービスからはじめます。

ずっと身近な人&関係者以外にはナイショにしてましたが、
世間の反応が知りたくて、
先日職場のひとたちに朗読を聞いてもらいました。
アンケートにこたえてもらったのを後で読むと、
同僚が仕事以外でなにかをはじめていた、
ということがショックだった、という声が大半でした。
みんな「私も負けられないわ」と思ったようです。
私が仕事も朗読も(その他のことも)
いっしょくたにがんばれたのは、
秘密にしてたからかなあ、と
「今日のdarling」を読んで思いました。
仕事以外の時間が持てて、
しかもやりたいことがやれているという充実感が
私を支えています。

この、朗読をやってみよう、とおもったのって、
ほぼ日のお陰なんですよ。
まずは「ダイニング部」で私のレシピが紹介されて、
役に立てたことがとてもうれしくて、
自分もなにかの役に立てるんだ、ということを実感して。
「遥か彼方で働くひとよ。」で
DVTのことがとりあげられる直前に
まさにこの病気で生死をさまよい、
退院して真っ先にほぼ日にアクセスしたら載っていて。
その時に、私は不幸にもあんな病気にかかってしまったけど
もしかしたらこの経験はなにかの役に立つのかも、と
気付かせてくれました。

そして毎日毎日いろんな記事をよんで、
自己発信のおもしろさを知って、
ひとになにかを伝える、ということについて
考えるようになりました。
私は読書がすき。でも声がだいきらいで、
ものすごいコンプレックスなのですが
きらいなことを克服すればなにかが見えるかも、と
思い立ちました。
それにマッチしたのが朗読だったのです。

最初はおちこみの連続で
あまりの才能の無さに、
なんどもくじけそうになりましたが、
わたしの目標はひとになにかを伝える、
そのために手段を身につけようをしているんだ、
美声にはほど遠いかもしれないけど、
「伝えられる声」を持ちたい、
そう思ってがんばってきました。

まだコンプレックスを克服するには至ってませんが、
自分のやってきたことには自信が持てるようになりました。
元入院患者の視点から、ケアについて考えてみたい、
そして今不自由な思いを抱えて闘病生活を送っているひとの
気分転換剤になりたい、そして
自分がおせわになった病院に恩返しがしたい。
その病院というのは勤務先の企業が
設立した病院なんですよ。
だからもし、私のプランが成功して患者さんが増えたら
病院の経営が向上して、
ひいては母体であるウチの会社にも貢献できる…
そんないろんなことをおもいつつ、
実現に向けて精進してます。

朗読には、ひょっとしたら意外な可能性が
もっともっとあるのかもしれません。
それを見つけるのもまた楽し、です。

実はまだ秘密があります…
これも実現しそうになったら、みんなに発表しようと、
いまから燃えてます。ふふふ。
昔からあきらめずにタネをまいていたものが、
すこしずついろんな所で芽吹きつつある、
季節遅れの春を感じているぽんでございます。

ではみなさま、お風邪などひかれませんように。

ぽん


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いやあ、なにか、ほっとしたというか、
うれしくなりました。
なぜって、手さぐりかもしれないけど、ぽんさんは、
自分の心で感じて、自分の頭で考えて、自分の手で
「もうひとつの世界」をつかもうとされてるから。
すごく身近なところから、
「もうひとつの世界」を見いだすことができるんだ、
ということがわかって、とても勇気づけられました。

「もうひとつの世界」が、
こんどは仕事になっていくといいですね。

それにしても、秘密ということが、ここでもやはり、
「もうひとつの世界」のカギになってるんですね。
ぼくには秘密ってあるかなあ?と考えたら、
実にくだらない、がらくたしか出てこなかったので、
このへんで。



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書き添えてください。逆に「載せて!」と
書いてくれるのもけっこうです。

◆あと、無理じいするつもりはありませんが、
「ほぼ日」編集部内では、顔文字禁止です。
どうしても使いたい人に「やめろ」というつもりは
ありませんが。
(darling)

2001-10-11-THU

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